人型ロボット製造の最終目的は人間の現身(うつしみ)……つまりアンドロイドなんです。でも現実の21世紀は日本以外の国に置いて「ロボットとは人間が行う労働の代替にすぎないから人型ロボットにこだわる必要はない」としてNGとなってます。なぜか日本人だけ人型ロボットにこだわり続けてますが。ということは日本の近未来とは……。なお「アンドロイド」を「バーチャルキャラ」という2次元の存在に置き換えても同じエンドになります。つまりこのエンドは日本にだけ来るぞという警告とも読めるわけで。
構築するのではなく、ただ模倣するだけの悲しみ。そこに人影はなく、たださまようだけ。
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毎日の光景。通勤や通学する者。遊んだり、買い物をしたり。そんな日常生活にアンドロイドが入ってきたら。彼等は何をするのか。人間にとって便利なものだと思っていたら、いつの間にか・・・
なんだ。彼らも僕らと変わらないじゃないか。いや、違うね。僕らも彼らと変わらないんだね。生きる意味、生きることを真似る意味、真似ることで生きる意味。どれもこれも結局はおんなじで、違わないことで安心して安定するんだ。短いながら、僕はなんのために、と考えさせられる一本です。いつか、僕が乗っているバスの運転手も、腕が外れる日が来るのでしょうね。
最初の数行でああこれはアンドロイドのことなんだろうな?と気付くのですが、どこまでいっても人間の姿が見えない。 どこを見回してもアンドロイドばかり。……あれ?人間ってどこ行ったの?? ふと気付くとじわりと怖くなっている短編です。