いつだって君は
私は、めーくんのお父さんと私の母親が同じ職場で働いていることを知っている。
めーくんも知っている。
めーくんは、英語が話せる心の優しい人で、私も何度も救われた。
めーくんパパは、いつだって私の心配をしてくれた。
めーくんを通じて、私の置かれている状況などを伝えてもらっていた。
私の母もめーくんのことが大好きで、めーくんのことを頼りにしていた。
口を開けば、めーくんは元気かどうかなど聞かれた。
どんどん私とめーくんの立場や環境などに差が生まれて、クラスも別になり、話したり、関わることもなくなった。
それでも、めーくんが努力をしていることは噂で聞こえてくる。
めーくんと釣り合う女にはなれなかったし、なろうとも思わなかった。
ある日めーくんは、尚君を連れてきた。
めーくんは、尚君となぎちゃん仲がいいでしょ?と言わんばかりの笑顔で話し出す。
もちろん、尚君も私も小学校の時のいじめを忘れたわけではない。
尚君は怯えていた。過去の私のように。
めーくんはいつも、味方でいてくれるのだ。
誰に対しても平等に。
生徒会もやり、学業も努力し、私はいつも憧れていた。
そんな彼は、前期選抜で合格し実績も残した。
卒業式の日、めーくんパパに挨拶をして、バイバイをした。
今では、クリエイターとしてとても努力をしているらしい。
めーくん、ありがとう。
私はめーくん、めーくんパパのおかげで優しい心を忘れずに過ごせたよ。
鍋のような部屋 澪凪 @rena-0410
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