第6話 ステラヴェローチェにドバイは向かない
3月27日午前0:55分
アラブ首長国連邦のメイダン競馬場で行われる国際G1レースである「ドバイシーマクラシック」に愛すべきステラヴェローチェが出走する。
私は残念でならない。
ドバイを狙わず、春の天皇賞を阪神で狙って欲しかった。
距離はドバイが2,400、春の天皇賞が3,200と違うが、雨の降らないアラビア半島で競馬をしても何にもならない。
この小説での主人公たるステラヴェローチェは、今秋、10月末には、フランスロンシャンの凱旋門賞に勝って貰わないといけない馬なのである。
凱旋門賞の天気は雨が多く、一層、芝は重くなり、瞬発力より持久力が求められるタフな馬場である。
砂漠で競馬するよりは阪神長距離の方が合っている。
ましてや、凱旋門賞勝馬にドバイの勝馬は皆無である。
血統が競馬場に合わない。
凱旋門賞は何度も言うようにガリレオに代表されるようヨーロッパ血統の代表格であるノーザン・ダンサー系が強い。
それと、ステラの父バコの血統であるブラッシング・グルーム系がこの重い馬場で好走する。
方やドバイメイダンはカラカラ天気の良馬場、快速スピードの血であるミスター・プロテクト系や APインディーといった北米系の血を持つ馬が好走する。
初めて日本馬でドバイを勝ったのが、あのステイゴールドである。
万年善戦マンの異名を取り、シルバーコレクターであったステイゴールドが初めてG1勝利を挙げたのが、このドバイシーマクラッシックであった。
ステイゴールドの血
サンデーサイレンスの北米の血である。
競馬は歴史を繰り返す。
今、この章を書いている時刻が3月26日の午前10:54分である。
競馬は血統
このレースには、ステラの他、多数の日本馬が出走する。
その中でもオーソリティとユーバーレーベン二頭の父方の祖父はステイゴールドである。
この二頭を軸に馬券を買いたいところではあるが、
私はステラヴェローチェを応援したい。
オーソリティとステラヴェローチェの二頭軸三連複流しで、馬券を買いたい。
クロノジェネシス然り、ドバイで勝たなくても宝塚で勝てば良い!
今回も2着で良い。
そして、2,400距離ベストを印象付け、宝塚でG1初勝利を上げ、満を期して、凱旋門賞に望んでほしい!
競馬は歴史のリピーター ジョン・グレイディー @4165
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