4-19 星見の塔トーナメント②




 判定を出すまでもなく、辞退ということで決着してしまった。

 とらえどころのないビーグルの獣人はぼんやりと観戦の姿勢をとっている。

 ブルドッグ顔の方の獣人は何やら済まなさそうに、


「悪いな、こういう奴なんだよ。何事にもあんまり力を入れねえ主義っつうか、それがコイツの持ち味でもあるんだが」


 とフォローしていた。

 カニャッツォの言葉は、わからないでもない。あの自然体、あの気質ゆえにああまで相手の動きと調和した『投げ』が行えるのだろう。


「あることになると目の色を変えるんだがなあ」


「あること?」


「ああ。こいつがウチに入った理由でもあるんだが――ま、それはトリシューラの姐さんにでも聞いてくれや」


 ブルドッグの獣人カニャッツォは多くを語らなかった。

 恐らくごく個人的な、立ち入った事情なのだろうとは思うが。

 一方、敗北したにも関わらず勝ち上がることになってしまったカーインは苦々しげな顔をしながら起き上がろうとしていた。


 そんな彼の目の前に立ち、見下ろす者がいる。

 いつの間にか観客席を離れてカーインの傍に歩み寄っていたのは、レオだった。

 先程の試合に物言いをつけたのも、同じくレオ。


 カーインの雇い主である少年の表情は、俺のいる位置からは見えない。

 後ろ姿と純白の耳は何も語らない。

 ただ静謐にカーインを睥睨している――そんな気がした。

 冷ややかな声が響く。俺は一瞬、それがレオの言葉だとは信じられなかった。


「情けないね。無様を晒すのは何度目なのかな?」


「――返す言葉もございません」


「言い訳くらいしなよ。両手両足を振るって勝つことができないのなら、もう口を動かすしかないでしょう?」


 辛辣な言葉。優しく慈愛に満ちたいつものレオと、本当に同一人物なのかどうかも疑わしい。

 セージが「攻め責めなレオくんもステキ」とか寝言をぬかしているのを見ると、どうやらあの光景は公社においては特に異常事態というわけでもないようだ。


 『公社組』であるレオ、カーイン、セージの日常について俺は詳しく知らないのだが、天使のようなレオにもああした一面がある、ということなのかもしれない。

 それにしても。


「愚図。口先だけ。役立たず。のろま。かっこ悪い」


 レオに抱いていたイメージがガラガラと音を立てて崩れ去っていくようだった。

 それほどまでに、少年の清らかな声から紡がれる悪口雑言は意外性の塊だ。

 カーインが内功による肉体の強化を制限し、厄介極まりないウィルスによる攻撃を封印していたとはいえ、確かに不甲斐ないと言えば不甲斐ないのだが。


 今までは彼がトリシューラの勢力に組み込まれている事が異様に思えてならなかったが、この光景を見て、あの罵詈雑言を聞いていると逆にしっくりくる。

 そういえばレオは、トリシューラの事を『先生』と呼んで慕っているのだった。


 まさかあいつの悪影響じゃないだろうな。

 膝を着いて平身低頭するカーインは、屈辱に身を震わせながらも次の勝利を約束する。しかし。


「そんなの当たり前。言われなくても出来て当然」


 レオはゆっくりと身を屈めていく。俺の居る場所からその詳細は見えないが、おそらくはカーインに顔を近づけて、高い声を目一杯低くして呟いたようだ。


「あまり僕を失望させないでね――でないと、そのうち捨てちゃうから」


 それに対するカーインの反応はよく分からなかったが、何故かガタッと音を立てて店員さんが立ち上がっていた。食い入るようにレオとカーインを凝視しているが、何したの?


「あっ、違うんです、違うんですこれはっ、あの、座ってます!」


 何が違うんだろう。

 とりあえず、頬を染めて小さくなる店員さんは非常に可愛らしかった。

 女神を眺めることで、先程の衝撃でぐらついた心を立て直す。


 よし大丈夫だ。俺は動揺していないしレオがトリシューラ系統の性格に染まっても態度を変えたりしない。

 レオがカーインを引き連れてこちらへ帰ってくる。 無邪気さと善性を笑みの形にしたような、いつも通りのレオだった。


「これはあとでお仕置きだね、カーイン?」


 少年がにこやかに言い放つと、何故かセージが悔しそうに筆舌に尽くしがたい唸り声を上げ、店員さんがガタッと立ち上がる。だから何したの。

 当のカーインは、何やら思い詰めた、というか追い詰められたような顔をしているが――。


 特に思うところは無い。カーインは基本的には俺よりも強い――というか生身の近接戦闘においては第五階層最強と言っても過言では無いと思うが、それでも両腕が揃った俺は何度も勝利しているし、道場内でもサイバーカラテによる最善手の模索によって全体的な勝率は上昇しつつある。


 カーインもまた、日に日に強くなり続ける挑戦者たちと組み手をすることを「これも修行」と歓迎していたわけだが、最近はその余裕も無くなってきた。

 万能のサイバーカラテとて負けるときは負ける。

 しかし、試行回数が増えれば増えるほどその勝率は本来の期待値に収束していくのである。


 無限大の試行と上昇し続ける期待値、それこそがサイバーカラテの強みだ。

 読み合いの『無駄』を削ぎ落とし、戦闘をより純粋な確率論の鬩ぎ合いの中に落とし込んでいく。自らの判断で駆け引きを行うのではなく、アウトソーシングした『読み』の基準が相手を打ち負かす蓋然性を際限なく高めていくということだ。


 絶対的強者であっても、無限回の試行を繰り返せばいずれは勝てる。

 その可能性が極小でも、繰り返しの中で勝てる確率を増大させていく。

 途方もない試行回数は、多人数による分散処理によって時間的に圧縮する。

 それがサイバーカラテの強み、すなわち数の暴力だ。


 ユーザーの中に強者がいればいるほど他のユーザーたちの戦闘能力も底上げされるため、その進歩は加速度的と言っていい。

 今はまだ不完全だとしても、いずれはカーインという一つの基準を完全に上回る時がくるだろう。


 あのグラッフィアカーネという少年がサイバーカラテユーザーになれば、その日がまた一歩近付くに違いない。

 そして、カーインという水準点を超えることができる強者がまた一人。


「次ってチリアットさんでしたっけ?」 


 レオの問いに頷いて答える。 


「ああ、相手は【変異の三手】に所属する、夜の民の探索者だそうだ。登録名は『クレーグレン』とあるが、まあ正体はほとんど知れているようなものだな。チリアットならそろそろあのローブを剥がしてくれるんじゃないか」


 続いて試合会場の中央に現れたのは、黒いローブで全身を覆い隠した何者かと、カニャッツォにも負けず劣らずの巨体を誇る獣人だった。

 両者共に俺の尺度で言うところの二メートルを超えており、更には道着がはち切れんばかりの鋼めいた筋肉の塊、そして恐ろしげな強面という点で共通している。


 相違点は、カニャッツォのしわくちゃな凶相がブルドッグ特有の愛嬌に満ちているのに対して、チリアットの異相はただ単純に凶悪で獰猛であること。

 そこにいたのは、恐ろしい牙を持つ猪の獣人であった。


 それもただの猪ではなく、鹿猪バビルサという極端に犬歯が発達した動物を思わせる、牙猪種という種族だ。

 頭の方に湾曲した上下二対の牙は長く発達しており、特に上顎犬歯は肉を貫いて鼻の天辺から突き出て尖端部分が自らの目の前に来ているほどだ。


 そのまま伸びれば発達した牙が頭部に突き刺さって死に至るという呪われた宿命を持つ稀少種族であるチリアットは、ガロアンディアン屈指の実力者と言われている。実際、俺やカーイン、更にはコルセスカとすら渡り合う事が可能な数少ない使い手である。


 リーダーのマラコーダ、ファルファレロ、カルカブリーナ、カニャッツォ、そして新参のグラッフィアカーネを加えて六人となった現在の【マレブランケ】最後の一人であり、マラコーダと同じく最古参。


「いざ、尋常に――発勁用意!」


 巨体の動きは目を見張るほどに素早かった。

 野太い腕が大砲じみた掌打を放つ。

 躱すも受けるも困難な、速く重い一撃である。


 だが黒衣の対戦相手、『クレーグレン』なる人物は軽やかに打撃を避けてみせた。舞うような動きから、黒衣の中身に察しがついた。

 格闘において最も重要な要素の一つである『重さ』がクレーグレンには欠けている。チリアットの打撃は基本的に野太い両腕による掌底打ちである。


 だが、その全てがカーインの蹴りに匹敵する『重さ』を内包している。

 彼の全身は重さの塊だ。旧来のサイバーカラテにおいて理想とされる掌打。

 しかし、『軽さ』でもって回避を続け、攻撃後の一瞬の隙を突いて手刀をチリアットの関節部に叩き込んでいくクレーグレンの動きに臆したところは無い。


 それどころか、一気呵成に攻め立てているチリアットの方がいつしか劣勢に追い込まれるという奇妙な状況になりつつある。

 クレーグレンは体格においては俺よりやや勝るがカーインには劣るといった所であり、手刀には圧倒的に威力が足りていない。つまり『重さ』が足りない。


 敵は呪術による殺傷禁止を律儀に守っているがゆえに致命的な一撃になることはなかったが(もし公然とルールを破ればその時点で【変異の三手】全体の名誉に対する攻撃機会が生まれる)、正確無比に弱所に繰り出される『鋭さ』は十分な速度もあってチリアットを着実に追い詰めているのだった。


 とはいえ、このままやられるチリアットではない。

 あの男は、追い詰められてからが本番である。

 危機感と恐怖がトリガーとなり、焦燥がストレスとなってチリアットの精神を苛んでいくのが、その表情と精彩を欠いていく動きからはっきりとわかった。


 そしてそれこそが、彼の内的邪視の発動条件である。

 目前となった敗北――それが彼の反り返った牙と重なる。

 極限まで増大した恐怖、肥大化した生存欲求が、彼の内的宇宙に劇的な変化をもたらしていく。


 黒衣の男が繰り出した鋭い手刀の一撃。

 今まではことごとく命中していたそれが、ここにきて初めて空振りする。

 猪の獣人は血走った目を限界まで見開いて、大きな鼻を荒々しく鳴らすと同時、腰を低くして相手の懐に飛び込み、体重の乗った肘打ちを叩き込んだ。


 形勢が鮮やかに逆転する。

 クレーグレンの攻撃を全て見切っていくチリアットの動きは、その重量感にもかかわらず軽快である。次々と繰り出される手刀を見事に回避していくと共に、剛腕による反撃が唸りを上げる。


「牙猪種は、目前に迫った死を強く意識することで擬似的な臨死体験を経て、死の瞬間を限りなく長く引き延ばそうとします。そうして発動する彼らの邪視は、主観時間の加速を可能とするのです」


 解説をしてくれたのは、いつの間にか近くにやって来ていた店員さんである。

 店員さんは『下』の出身なので、あちらの種族のことについて詳しいのだろう。


「死を見つめる種族――冥府に近しいその性質から、滅びた眷族種、再生者オルクスとは牙猪のような外見なのではないかと言われ、画家たちによって再生者イコール牙猪というイメージが出来上がりました。牙猪たちのことをオルクスとか、オークとか呼ぶ言語も存在するくらいです。もちろん、全くの誤解なのですが」


 牙が湾曲して伸び続け、眼前に死が迫り続けるという特異な稀少種族。

 それが牙猪種であり、チリアットもまたいつかは『寿命』で自らの牙が頭部に突き刺さって死ぬ定めだ。


 種族的な非業の運命――しかし、それが彼に力を与えていた。

 知覚能力、神経反射、思考速度、そしてそれに付随して上昇していく身体能力。際限なく加速していくチリアットの自己加速は、最高速ではコルセスカと戦いが成立するレベルにまで達する。


「俺は死なん! まだだ、まだ死ぬわけには行かぬのだ!」


 優勢であるにも関わらず、チリアットは必死だった。

 必死になることこそがその圧倒的な力の根源であり最大の武器なのだが、それは同時に弱点でもある。


 猪の顔に浮かぶ悲愴な感情によって、サイバーカラテの技が乱れていく。

 焦燥感や恐怖を闘争心に変えるのはどちらかと言えばバイオカラテ的な思想であり、サイバーカラテとは相性がやや悪い。


「嫌だ、俺はまだ死にたくない! 誰か、誰か助けてくれっ」


 トリシューラによる呪術的延命処置と引き替えにガロアンディアンに協力することを約束しているチリアットは、普段は呪術による感情制御で死への恐怖を紛らわせている。

 しかし何かの弾みで追い詰められれば受容しがたい死を目の前に錯乱し、真の力が発動してしまう。


「嫌だぁ、死にたくない、助けてくれ、おお、我が友よ、どうか、どうか!」


 涙と鼻水を惨めったらしく垂れ流しながら、しかしその一方で動きはどこまでも速く、一撃の重さは更に増していく。

 恐るべき連撃が全て黒衣に叩き込まれ、対戦相手が錐揉みしながら吹き飛んでいく。一切の容赦がなかった。下手をすれば死んでいるかも知れない。


 勝敗は決した。誰もがそう思ったが、チリアットにとってはそうではなかった。

 相手が生きている以上、最後まで反撃を警戒する必要がある。

 相手を打ちのめし、倒したのならトドメを刺さなくてはならないのだ。

 もちろん、殺し合いならばの話だ。


「よせチリアット! これは試合だぞっ」


 俺の叫びは既に遅く、チリアットは絶叫しながら肉体を異形のものに変貌させていく。

 野太い腕から黒々とした肉腫が膨れあがり、蠢き、『変身』が始まった。


 右腕が漆黒の鱗に覆われていき、蜥蜴人のように変化していく。

 地上の修道騎士、その中でも異獣憑きたちが寄生異獣によって肉体を変異させるのとどこか似通った光景だった。


 今やチリアットの威圧感は尋常ではないレベルにまで膨れあがっている。

 常人が対峙すれば間違い無く圧倒されてしまうであろう、恐るべき怪物。

 どうしてか俺は、魔将エスフェイルや、王獣カッサリオといった超常の存在を思い出した。


「あれはアンブロシア――そう、彼はダエモデクの――」


 ラズリ・ジャッフハリムが小さく呟いたが、意味はよく分からない。

 訊ねる前に、チリアットが動いた。

 大きく息を吸い込んだ猪は、行司シューラの制止を無視して疾走し、立ちはだかったゼドの妨害を恐るべき速度でかいくぐっていく。


 そして倒れ伏して動けない黒衣の対戦相手、クレーグレンの前に立ったかと思うと、そのまま息を吐き出した。

 漆黒の霧のようなものが吐き出されて、黒衣とマットに降り注いでいく。


 じわり、じわりと黒い染みがマットに広がったかと思うと、それらは見る見るうちに腐敗していく。

 あの呪術ならば俺でも知っている。

 亜竜と呼ばれる蜥蜴人の上位種が使う、【吐息ブレス】という高位呪文だ。


 変異した黒蜥蜴人――否、黒亜竜人の右腕がチリアットに力を与えているのだろうか。腐敗の吐息はクレーグレンを無慈悲に襲い、黒衣をぼろぼろにしていく。

 ラズリが眉を顰めて言う。


「あれは感染呪術――身体の一部や持ち物を分け与える事で、遠く離れていてもその呪力で誰かを守ろうとする強い力です。髪の毛の入ったお守り、死者の細胞を移植しての肉体強化。今の彼は『上』で言うところの、魔将級の異獣憑きに匹敵する危険性を秘めているかと」


 その講釈なら確かトリシューラに聞いたな。

 『元々同じだったものは繋がりを持つ』だったか。

 要するにあれは地獄式寄生異獣ということのようだ。

 原理はともかく、厄介にも程がある。下手をすれば観客を巻き込みかねない。


 動けないことが歯痒くて仕方が無い。

 暴れ狂い、死人にむち打つような残虐行為、過剰殺傷を行うチリアットを止めるべくドローンとゼドが動いているが、撒き散らされる腐敗の吐息と恐るべき速度で振るわれる亜竜の右腕が次々とスクラップを量産していく。


 ゼドをして苦戦させる、魔将の如き力を振るうチリアット。

 このまま彼の暴走が続けば、トーナメントそのものが中止になりかねない。

 その時、観客席を飛び出していく者がいた。

 カーインだ。


 荒れ狂う腐敗の霧の中に飛び込んでいくが、何か目に見えない呪的なエネルギーを纏っているのか、【吐息】がカーインを害することは無い。

 親指貫手の形に構えられた両腕が疾風の如き勢いで繰り出される。だがチリアットは異常な反応速度で硬質な鱗に覆われた右腕でそれを防御。


「悪いが、亜竜人の弱所なら知り尽くしている」


 右の貫手が黒亜竜の腕に食い込んでいた。

 チリアットが絶叫しながら仰け反り、白目を剥いて仰向けに倒れ伏した。

 右腕の変異が解除され、元通りの牙猪となった彼は泡を吹いて痙攣している。


 蔓延する黒い霧はセージの水流によって浄化され、腐敗したジョイントマットの取り替えが行われる。しばし進行が滞った。

 行司シューラによるチリアットの反則負けが言い渡され、ドローンがチリアットを搬送していく。


 勝者は倒れ伏したクレーグレン。

 ぼろぼろになった黒衣が剥がれ落ちて、中にいた人物の姿が露わになる。

 勝ったにも関わらず、女性的なまでに美しい顔を悔しそうに歪める男の名は、やはりというべきか、【変異の三手】が副長の一人、クレイ=ライニンサルだ。


「無事かな」


 カーインが手を差し伸べると、クレイは鋭く相手を睨み付けた。


「余計な真似を」


「すまない。君の誇りを傷つけるつもりはなかった。ただ、次に戦う相手には礼を尽くしたいと思ってね」


 カーインの口調は礼儀正しいものだったが、聞く相手によっては慇懃無礼ともとられかねないため、挑発になりかねない。俺がそうだ。

 そして、クレイにとってもそれは同じようだった。

 刃の如き眼光が向けられるが、カーインはそれを平然と受け流した。


「恥じることは無い。チリアットはかの伝説の再生者を引き合いに出して語られるほどの猛者だ。むしろあの吐息を受けて生きていることが君の強さを証明しているように思うが――」


「黙れ」


 クレイの声が一段低くなり、物理的な圧力を伴ってカーインの長広舌を一刀両断した。それは低位の呪文である。

 極限にまで薄く小さく押し固めた【空圧】の刃。

 それが、カーインの髪と頬を浅く切り裂く。


「ヒュールサスの名を消し去った地獄の人間が、再生者オルクスを語るなっ」


「――ほう」


 気色ばんで下からカーインを睨み付けるクレイ。

 興味深げにそれを見下ろすカーイン。

 一触即発となった二人をドローンとゼドが引き離したことで、その場はひとまず収まることになる。準決勝に波乱の予感を残して。


 カーインとクレイの対峙を見てまたしてもガタッと立ち上がってしまった店員さんは慌てて座っているが、次出番なので立って下さい。

 

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