3-93 その名はサイバーカラテ①




「静かな世界で、ひとりきり、歌っていた。

 けれど、あなたが来てくれた」


 全ての有意味な情報は可能な文字列の中に必ず含まれている。

 あらゆる音楽は、有限の集合の中から紡がれる。

 歌とは原理的に必ず既知を配列して生み出される。


『太陽の眩しさに怯え続けていた。

 けれど、昼間でも月は昇ると教えてくれた』


 第四衛星である太陰イルディアンサの『神々の図書館』はありとあらゆる言語情報を管理し、世界の秩序を維持している。

 けれど、それは神話の模造にすぎない。

 本物は、どこかにあり、どこにもないのだという。


【ありふれたものを、奇跡に変えて。

 つまらないものを、輝かせて?】


 神々の司書ラヴァエヤナは、今ここ、どこでもない場所で――それは月であるという説が有力だ――言葉という記号の管理をしている。その隣では第六の創生竜、耳長カーグのロワスが論理を整理しており、図書館の換気孔から投げ捨てられた意味だけが月光の呪力となって大地に降り注ぐのだと言い伝えられている。


 ――ちっぽけなおまじない。

 ――小さな祈り。


 神々の図書館に収められた、本という名のあらゆる記号の群れ。

 書架の間には妖精たちが住むという。

 実のところ、記号や意味やその狭間の全てが言理の妖精たちなのだ。

 それは遍在する。どこにでもある。ありふれている。普遍的なもの。


 触れられない、近付きたい。

 透明なあなたに、届かない声で呼びかける。


 言理の妖精語りて曰く、

 「言理の妖精語りて曰く、

 『言理の妖精語りて曰く、

 【言理の妖精語りて曰く――――

 

 」や』や】やあるいは。で閉じられないまま、世界は世界によって語られる。

 もう既に、語られ尽くしている。

 世界とは、言理の妖精たちの悪戯によって生み出される悪ふざけに過ぎない。


 それは絶望だろうか。

 真実を悲観して自殺する創作者の幻影を、否定することは誰にもできない。

 ありふれた過去を、分かり切った未来を参照し続け、引用と摸倣を繰り返す。


 既視感に溢れた世界。

 始まる前から停滞しきった、終わってしまった世界。

 それはどうしようもない行き止まりだ。


 響き渡る歌は、単一の言語によって響いていた。

 誰かにとって意味のある言葉の群れ。

 多くの人には伝わらない音の、意味の、質感の群れ。


 けれど、感じてしまったからにはそこに意味を見出さずにはいられない。

 無意味で解釈不能な記号の群れを、人は既知の材料を寄せ集めてどうにか解釈しようと反射的な思考を行ってしまう。


 それは人間が人間であるがゆえの、野生の思考ブリコラージュ

 呪術の枠組み。

 人はそれを空耳と呼び、あるいは幻聴と呼んだ。


 己の属する文化圏。共同体。言語。民族。生活。環境。そして信仰。 

 個々人の内面から自動的に出力される、有限の、されど多種多様な個別の楽想。

 個人史パーソナルヒストリーを参照して人の記憶の中で奏でられる、風変わりな多声音楽エスニックポリフォニー


 実のところ意味が全く通っていない完全な創作言語による歌唱。

 全ての可能な記号からは、必ず意味が引き出せる。

 全ての可能な集合からは、必ず美しい配列が呼び出せる。


 数学のシステムが異なる異世界同士はお互いを参照できない。

 それは、互いを意味として解釈できないからだ。

 たとえ一見異質に見えても、その基底となる『可能性』は同一である。


 個人史を参照して美しさを引き出す呪文。

 語り得るパターンの輪郭の全て。

 それこそが人々に引用デジャヴュを思い出させ、そこにはない語り得ぬ未知を想像させる。


 次の瞬間には儚く消えてしまう希望。

 足を踏み出した瞬間に崩れてしまう期待。

 辿り着いてみればひどくつまらない、色褪せた未来。


 それでも、その歌が響いている瞬間だけは、予感を抱くことが出来る。

 聞こえてる。届いてる。感じているそれだけが、輝くような色彩だから。

 色とりどりの幻想を、視覚や、聴覚や、嗅覚や、味覚や、体性感覚のどれでもない、存在しない感覚ではない感覚で非知覚する。


 響く歌は、万人にとって異なる色彩をしていたけれど。

 その彼方に輝く幻想は、確かに同じ輝きを放っていた。

 そしてそれこそが、幻影アイドルが紡ぐ呪文の正体だった。


 種族たる人の生物学的な性質に由来する叫びが響く。

 市場で取り交わされる噂による人の相互的な関係性に由来する囁きがそよぐ。

 洞窟の中で人の内的経験としての性質に由来する呟きが刻まれる。

 舞台の上にいる人の世界観や信仰としての性質に由来する歌劇が開演する。


 幻想を参照する。

 『ありえないもの』それ自体が、自己を再帰的に参照して拡大していく。

 ずれが無く、遅れが無く、透明な連関。


 存在しない未知を、原理的に言葉の上でしか成立し得ない未知を。

 さだめとことわりを切り分けて、おとぎ話の妖精のように軽やかに飛躍する。

 幾多の言理が想像され、それらはただ同時に生起し、同時に結ばれた。


 永劫の過去から永劫の未来まで、その幻想は必ず一つ。

 時間軸には存在しない、それこそが唯一無二の永遠である。

 それが紀元槍。それが絶対言語。

 

 非線形参照型差延機関セルフ・ディファレンス・エンジン

 【エスニック・ポリフォニー】が奏でる【非エスニック・ポリフォニー】。

 三つの儀式の最初の一つ。

 【過去】の頌歌オード


 いつでもない場所からどこでもない時間へ、歌姫は軽やかに舞い降りた。

 死んだはず。殺されたはず。

 もういないはずの漆黒の歌姫は、黒玉の瞳を煌めかせ、羽衣のようにして身に纏った文字ならぬ文字の群れを翻す。


 魔将たちの眼前で浮遊する圧倒的な存在に、最初に攻撃を仕掛けたのは第七魔将アケルグリュス。

 世界に響く歌声に対抗するべく自らも呪文を紡ごうとする。

 が、遅い。


 膨大な無言の呪文によって吹き散らされる。

 グラマー界に満ちた膨大な情報量は、有翼人魚セイレーン最高の言語魔術師と謳われたアケルグリュスの呪力を遙かに凌駕していた。


『そんな、馬鹿な。何故、どうしてあなたがここに』


 互いに、【心話】による瞬時のやり取り。

 その瞬間、アケルグリュスには理解できてしまった。

 『ことば』が伝達される際に実感する、その圧倒的精度。

 両者の呪文使いとしての力量は、隔絶しているのだと、確信してしまう。


『【歌姫モード】の私はお姉様と存在を重ねているから死なないの。私の歌が人々の心に存在する限りにおいて、歌姫としての私の偶像は途絶えない。この歌が響く全ての時間が、私の不死なる頌歌オードということ』


 そして、歌とは音であり文字でもある。

 再現可能なパターン、その全て。

 それが事実であるならば。

 ――確実に殺せることが確定している脆弱な存在ということだ。


 全ての可能な有限集合の中に存在するパターンを、永劫の彼方まで、終わることのない殺戮を繰り返せば、いつかは必ず殺害可能。

 宇宙が終焉を迎える頃には、きっと滅ぼす事ができるだろう。

 四魔女の中で最も不死から遠く、最も殺す事が困難な、永遠不朽に響く魔女。


『そんなの、絶対に殺せるはずがない! 真の不死、真の不滅じゃない!』


『だから、キュトスの姉妹というのは不死で不滅なの。知らなかった?』


 ハルベルトは四魔女最弱である。

 ただひとりだけ常人であり、変則的な三叉槍の名を与えられている。

 しかし、歌姫としての姿を現した彼女の存在強度は逆に四魔女最強となる。


 硬質な実体を持ったトリシューラを超え。

 無数の細胞として分散されているトライデントを凌ぎ。

 神話の登場人物たるコルセスカを上回る。


 三叉槍の四魔女。不自然な数の中に、仲間外れが一人いる。

 奇形の三叉槍。否、それは本来三叉槍とは呼ばれないはずだ。

 アックス? 大釘スパイク? 長柄武器ポールウェポン

 それは連関として、構造として存在の狭間に非存在している。


 三叉の間の空白。

 あるいは、全体構造を包み込むより大きな認識。

 言葉の器には、いずれの三叉槍も収まり得る。

 しかし、最後の一人はその中に入るのか、それとも入らないのか。


 その形は敵対者を貫き、あらゆる外敵をまつろわせる。

 力と男性原理の象徴。あらゆる概念を貫くその名はスピア

 

 その形は石を砕き、木々を切り倒し、人の営為を拡張する。

 月の満ち欠けと地母神への崇拝、文明を象徴するその名はアックス


 どちらでもありどちらでもない。

 その名は斧槍ハルベルト

 太陰イルディアンサの慣用句で、矛盾を表す『強きもの』の象徴である。


『人類を一つにする、というトライデントのアプローチは正しい。実際の所、この状態の私を倒す為には全人類の世界を掌握するくらいしか方法が無いから』


 絶望を告げられた魔将アケルグリュスは、完全に砕けた心を主への信仰で強引に繋ぎ合わせて身体を奮い立たせた。

 翼をはためかせ、尾びれで虚空を叩き、決死の覚悟で絶対者に挑みかかる。


 歌姫が身に纏う有限個の文字列集合が全く同時に再配列された。

 ありとあらゆるパターンの有限な呪文が魔将に斉射され、死人の群れを撃ち貫いていく。

 地上から、全てが致死たる魔将の攻撃が嵐となってそのか細い肉体を襲う。



 肉塊となり、鮮血が飛び散り、黒々としたインクが中空を舞う。

 そう――極大の呪いを宿した黒い血が。

 最悪の事態に気がついたユネクティアが仲間たちを制止するが、全ては遅い。


 詠唱は高らかに。

 宣名は誇らしく。

 浄界によって歪んだ夜空には逆さまになった天の御殿。

 エクリーオベレッカが睥睨する地上に、女神が降臨する。


『赤きワインをインクに変えて、葡萄絞りが書を開く。ホスティアを血に浸せ、其は黒き聖餐サバト先導者トリウィアー


 黒き血液、それはすなわち文字を描くためのインクのアナロジー。

 飛散した呪文の群れが、言葉によって人物を描写していく。 

 うら若き乙女、成熟した慈母、思慮深き老女。三相の姿が入れ替わり立ち替わり四次元的に変移し続ける、永劫の循環を体現した魔女神の顕現。

 

『――創造の言葉ブリアー

 

 長い年月を経て化石になった樹木のように柔らかな光沢を持つ黒玉の瞳。

 文字によって構成された変幻する衣。

 永劫の時間、あらゆる線的な認識を超越した歳月無き容姿。


「号は黒、来し方は月、永劫なる紀はことば


 無数のページと文字列をまき散らす漆黒の魔導書、【異界の黙示録グーテンベルクギャラクシー】が自己複製と大量印刷の摸倣子によって情報の嵐を巻き起こし、漆黒の文字列が一つの銀河系を創造していく。


「未知なる末妹――黒血インクジェットのハルベルト」


 黒血呪。

 エルネトモランに蔓延する絶望を代償として発動した禁呪の一つが、歌姫に神秘の力を与えていく。


「エクリーオベレッカよ、ハザーリャよ! 死者の記憶を呼び覚ませ! 死霊使いの名において命ずる、【死の囀り】よ、在れ!」


 ガルズの金眼が強烈な輝きを放ち、虚空から無数の泡を浮かび上がらせる。

 それは、パレルノ山で彼が記憶した絶対なる死の記憶。

 キュトスの姉妹第三位の亡霊を参照した、模造の虐殺歌。


 圧倒的な殺戮の呪文が、波濤となって歌姫の呪文嵐と激突する。

 歌姫と死の囀り。

 両者の呪文は、拮抗していた。


 そればかりではない。

 彼方から鰓耳の民がアストラルの海を泳いで迫り、あらゆる中継点を経由しながら猛然と炎が迫る。

 それらを指揮しているのは第八魔将ハルハハール。


『さあみんな、魔女を火炙りにして、石を投げよう! 我々の美しい世界に醜い魔女は不要だと叫ぶんだ! 魔女はいらない!』


 蝶の翅が呪力を宿した鱗粉を散布すると共に、世界中から歌姫を中傷する文字列が集い、炎となって次々と荒れ狂う。

 絶望的な物量攻撃。

 全方位から迫る呪文。だが歌姫は眉一つ動かさない。


 夥しい数の『藍』の色号――それは世代を超えた一族の記憶。

 怨念、怨嗟、苦闘、弾圧、そのすべて。

 実際に体験していない若い世代にまで受けるがれていく呪いの摸倣子。

 『土地』に記憶されたその呪力を、より巨大な歌が一瞬で切断する。


 藍色の呪力を波や渦の形にして放出する鰓耳の民たちの攻撃を、漆黒が塗りつぶし、全て押し流す。

 一つの生物のように整然と並んでいた鰓耳の民。

 しかし、一度群れとしての形を崩されると、世代間、更には個々人の間での意識の溝が浮き彫りとなり、気付いた時には集団は壊乱していた。


 燃え上がる炎の色は朱の色号。

 抱いていた夢を壊されたと嘆く声を中心に、猛り狂う炎が襲い来る。

 その色彩を、歌姫は新たな夢の形、己の真の自己像によって強引に塗りつぶす。

 それでも、と追いすがる声を腕の一振りで両断。

 

 だが、一度燃え上がった炎は簡単に消えることは無い。

 便乗して騒ぎたいだけの者、悪意を振り撒きたいだけの者、衆目を集めて呪力を手に入れたいだけの者、機械的に文字列を吐き出す機械などが火勢を強めていく。


 いかに歌姫が優れた呪文の使い手でも、その全てを消しきる事はできない。

 その時、彼方から無数の白い紙片が飛来し、耐火壁ファイアーウォールとなって歌姫を守護する。

 それは内側から歌姫を肯定し、応援する無数の便箋だった。


 圧倒的な数の炎に比べてその数は余りに少なかったが、それらは形の無い悪意よりも遙かに堅牢な障壁。

 辛抱強く歌姫を守り続ける白い壁とは反対に、移り気で飽きやすい悪意たちは早々に退散していく。彼らの大半は魔将への忠誠心など持っていないのだ。


 ハルハハールの信奉者たちはそれでも諦めずに攻撃を続行するが、既に自分たちが丸裸にされている事に気づけない。

 圧倒的な『歌』の呪力が、魅了された者たちの洗脳を洗脳で上書きする。

 『ハルハハール様』『アケルグリュス様』の大合唱が『歌姫Spear』に置き換えられていく。


『馬鹿な、完璧に美しい僕たちの支配が破られるなんてっ』


 それでも強固に付き従う者たちも中にはいた。

 だが彼らは別の幻惑に囚われてしまう。

 終わらない幻の中で、思うままに歌姫を蹂躙しながら勝利の快感に浸る。

 兎型神働装甲の内部で、虚ろな目で涎を垂らす裏切りの修道騎士はハルハハールに褒められる幸せな夢を見ながら、【炎上】の呪術で醜い敵を焼き尽くす。


『やめろドルネイフ! 攻撃するのは僕じゃない! 僕はお前の主だぞ!』


 呪われた歌に操作された魔将の信奉者たちが、魔将を信じたまま魔将へと攻撃を加える。ありとあらゆる呪術がハルハハールとアケルグリュスを焼き尽くす。

 そして、歌姫はガルズが呼び起こした【死の囀り】と相対した。

 圧倒的な死の奔流。


 死の囀り。破滅の呪歌。無限の悪意。

 死霊使いが再生する無造作な大量死の記憶に、新たにその座についた歌姫は真っ向から立ち向かう。


 死んだものを塗り替えて、生きた物語へと新生させる。

 散文的な事実を、叙情的な神話へと変換する大禁呪――卑しきを貴きに、俗なるものを聖なるものに、物質マテリアル霊性アストラルに。


 交換可能な事実を、交換不可能な幻想へと変貌させる、原初の願い。

 黒血呪インクジェット――鮮血呪スレッショルドと対を為す、呪術世界の根本言理がその本質をさらけ出す。


『いつか――死の囀りという呪いは、歌姫という祝福に変わるから』


 誰かが言ったその幻想を、思い出と共に参照する。

 拮抗する力。

 その均衡を崩したのは、過去から呼び込まれた他の誰かの呪文だった。


『言理の妖精語りて曰く!』


 その瞬間、歌姫は霊的侵入クラッキングを開始した。

 金眼と【死人の森の断章】による天の御殿へのアクセス権限を乗っ取り、紀元槍に刻まれた【死の囀り】という呪詛を改竄。


 遠く、星見の塔にある一室で、一人の女性が小さく声を漏らす。

 布で覆われた口と、喉のあたりにそっと指先をあてる。

 それから、小さく笑い声を上げた。


 それを聞いていた彼女の妹たちは久しく聞いていなかった姉の声を耳にして驚き、恐れ、慌てふためき――それから、自分たちの身に何ら災厄が訪れていないことに気がついて、姉に駆け寄った。

 祝福の言葉が、紀元槍全体を全く同時に駆け抜けて歌姫に伝わる。


 【死の囀り】としての呪文の波濤が、完全に砕け散った。

 愕然とした表情のガルズを見下ろして、歌姫は輝く呪文の槍を天に掲げる。

 これより世界は一変する。

 その序章はこれにて閉幕。


 しかし――歌姫はわずかな危惧を胸に抱いた。

 己のすべきことは完璧にやり遂げている自負がある。

 けれど、これはもしかしたら主役の座を奪われてしまうかもしれない。

 などと、この場の主役であるが故に追い落とされる不安を感じてしまう。


 何せ、次なる一幕で登場する『真打ち』は、自分よりも遙かに荒々しく、そしてなにより無遠慮だ。

 負けてられない。うかうかしていたら『掻っ攫われる』に違いない。

 何を、なんて、もちろん言うまでもない。

 歌姫は一番大切なものを奪われない為に、己の戦いを始めた。




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