3-53 チョコレートリリー③



「それは無茶。やめておいた方がいい」


 探索者サリアは、怜悧な瞳に静かな光を湛えながらそう忠告した。

 夜も更けて、賑やかだった店内からは人が少なくなり始めている。

 そんな中、私たち六人と二人の探索者は通路を隔てて言葉を交わしていた。これが人の多い時だったら声は喧噪にかき消されたかもしれない。店内に流れている背景音楽はしっとりとした譚詩曲バラード。私の好きな歌姫Spearの『世界が一つだったなら』が緊迫した雰囲気を和らげていく。

 

「はい、私もそう思っていたのです。だからこそ、お二人の力をお借りしたいのです。どうかお願いできないでしょうか」


 私はそう言って二人の探索者――アルマとサリアに嘆願の意を示した。すなわち、左手を前に差し出したのである。

 その上には最上級のチョコレート菓子。断腸の思いで手放した心付け――甘いものの贈与。単純な比較はできないが、夜の民にとっての三本足を差し出すほどの行為である。誠心誠意のお願いだった。


 しばしの沈黙。悩む気配が感じられる。

 その間に、私は少しだけ前の出来事を回想する。

 アルマとサリア、冬の魔女の仲間二人と偶然の再会を果たした私は、唐突にこれだと閃いた。稲妻のように私に直撃したその発想はある意味では暴挙だったが、同時にこの上ない天啓にも思えた。


 ティリビナの民の護送。そしてガルズとの対決。

 二つの困難を前にしている今、私たちは戦力に不安を抱えている。

 ティリビナの民は異獣とされている。松明の騎士団は動かせず、人を雇おうにも信用のおける相手でなければ裏切られて守るべき相手が狩られかねない。


 そしてガルズの力は強大だ。四英雄に次ぐと言われた程の実力者。並の探索者では相手にならない。

 では、四英雄の仲間たちを雇えばいいのではないか。私はそう考えたのだ。

 私は二人について何一つ知らない。一昨日の朝に少しだけ関わった程度だ。

 しかし――


「信用できそうだと思った根拠は、お二人がエストを見ても特に何も言わなかったからです」


 私たちがついている六人掛けの座席と長卓の奧。プリエステラは私が身に纏っているような黒衣で姿を隠していた。

 私が混じりけのない黒で、ハルベルトがやや青みがかかった蒼黒。プリエステラはやや緑色に近い黒だった。


 ぱっと見たところでは、夜の民が三人混じっている集団にしか見えないだろう。

 だが、二人の探索者は見分けのつかない黒衣を見て、一目で私個人を特定していた。フードの内部が見えないように認識妨害の呪術が働いているにも関わらずだ。それはつまり、二人の霊的視力が高い事を――邪視の能力が高い事を示している。


 そして私はハルベルトに聞いていた。冬の魔女コルセスカは邪視の座の末妹候補であると。ならば、おそらく二人はその使い魔だ。邪視のグロソラリア。あるいは転生者ゼノグラシアの方か。

 二人は私の正体を見破り、同時にプリエステラが樹妖精アルラウネであることもまた看破しただろう。


 にも関わらず、彼女たちは探索者として『正しい』選択をしなかった。

 最上級の探索者である二人には今更そんなことをする必要が無いからなのか。それとも別の理由があるのか。


 私は、初対面の事――絡まれそうになっていた私の前に立ちはだかってくれた二人のことを思い出す。私を気遣ってくれた。通報されかねなかった男を助けようとしてくれた。その振る舞いを。

 先にそのことを皆に相談したが、私を止めるものはいなかった。それどころか、


「私も正直六人だけでみんなを守りきれるかどうか不安だった。だから、それが可能そうなら是非お願いしたい」

 

 と、プリエステラが積極的に賛同してくれた。

 またハルベルトの方はフードでしっかりと両耳を隠しつつ、


「あの二人はハルと面識が無いから、耳さえ隠しておけば多分ばれない。ただこれから出来るだけ『ハル』とだけ呼ぶようにして欲しい。名前を知られたら偶然じゃ通らない」


 ハルベルトはコルセスカと積極的に敵対しているわけではないが、さりとて協力関係というわけでもないらしい。

 共通の敵であるトライデントと相対した時ならば共闘も可能だが、コルセスカがいない今、二人の仲間達がどのような反応をするかは未知数である。

 果たして、二人の返答はどうなのか。

 お菓子を差し出し、嘆願の姿勢で私は待つ。

 ややあって、アルマが答えた。


「うん、できれば手伝ってあげたいな。コアちゃんならきっとそうすると思うし――けど、ごめんね」


 私に対して友好的なアルマの言葉に、落胆が広がっていく。

 彼女はとても優しい表情をしていた。プリエステラと私を見る目に宿るのは同情だろうか。彼女で駄目となると、当然もう一人の方も無理だろう。

 だが私の予断を裏切って、アルマの言葉が続く。


「私は事情があって手伝いたいけど手伝えないんだ。だからサリアちゃんよろしく」


 目にも留まらぬ速さだった。アルマは私の手からお菓子を素早く掴み取ると、神速の手さばきで包み紙を剥がしてそれを相方の口の中に放り込む。

 不意を突かれたサリアは目を丸くした。どうにかしてそれを吐き出そうとするが、アルマの両腕が形の良い頭部と顎をがっしりと掴む。

 凄まじい剛力。びくともしない両腕。開くことを許されない口の中でチョコレートが甘く溶けていく。


「はい、食べちゃったからには断れないねーサリアちゃん」


「あっ、アンタねえ――」


 恨みがましい視線でアルマを睨み付けるサリア。人を殺せそうな視線を受けても平然と微笑み続けていられる胆力は尋常のものではない。

 サリアはしばらく眉根を寄せていたが、


「あのね、繰り返すけどそれって無茶よ。そのガルズとか言う奴から身を守ることだけ考えた方がいい。そうでなければ、狙われてる貴方だけが警備の厳重な時の尖塔に引きこもって、他の五人で護送任務をやった方が危険が無い」


 サリアの言うことは正論だった。私のせいでティリビナの民がガルズの襲撃に巻き込まれるようなことは避けねばならない。

 しかし。


「悪いけどそうしたらハルはアズの傍に付く。アズの安全が第一だから」


「あたしも同じく。持ち場離れたらラーゼフせんせに怒られちゃう」


「エストさんには悪いですけど、今のミルーニャにとってはアズーリア様が最優先です。本当に、諸悪の根源が何を言っているのかと思われるでしょうけど――ごめんなさい」


「私はあのやろーが来そうな方で待つよ。エストには悪いけど」


 つまり、私が待機して身を守ることに専念すると、ティリビナの民の護送に割り振ることが出来る人員がエスト一人になってしまうのだ。

 そして、更新間近の現在のパレルノ山は先日よりも遙かに危険な場所である。ティリビナの民だけで移動するのはいかにも危険である。


 本来ならば一昨日の夜に祭りが終わった後、すぐにでも出立する予定だったのだが、樹木巨人になった直後で疲労し、しばらく動けなくなってしまったのだった。

 だから、ティリビナの民が危機に陥っている原因は巻き込んだ私たちや――ミルーニャにある。彼女の幼い表情は、とりわけ申し訳なさそうに見えた。

 サリアは深々と溜息を吐く。

 癖なのか、編み込まれた栗色の髪を手で触りながら、


「随分と好かれてるのね」


 と呆れたように言った。

 それから、長い指先を一瞬だけ口元に近づけて思案し始める。

 何かの感触を反芻するように。


「まあ、食べちゃったし――美味しかったし、仕方無いか」


 表情から迷いが消えたサリアは、決然とした表情でこちらを見る。


「言っておくけど、さっきのお菓子とは別に護送任務の報酬は相応に貰う。その条件でなら手を貸す」


「ありがとうございます!」


 喜びが口から溢れ出た。たとえ一人でも心強かった。何しろ彼女は英雄の仲間。下手に人数を揃えるよりもずっと信頼が置ける。

 きっと優しい人に違いない――根拠は第一印象と直感だけという頼りないものだったけれど、私の直感は正しかったようだ。


 夜の民は呪的素養に優れる。とりわけ夜に働く直感は馬鹿に出来ない。

 私は、自らの種族特性を信じて彼女たちを頼ることに決めたのである。

 その後、お互いに自己紹介をしつつ連絡先を交換し、明後日に迷宮の転移門で落ち合う事を約束した。ハルベルトが契約の書面を即座に立ち上げ、署名して貰うのも忘れずに。

 前払いで報酬の半分が振り込まれた事を確認すると、サリアは改めて協力の意思を示してくれた。

 店を後にした私は、とても晴れやかな気分になった。





 六人全員でお泊まり会――というのはメイファーラの言である。

 私は松明の騎士団が管理している宿舎で寝泊まりしている。非霊長類系の眷族種が多く居住しており、その気風はどちらかというと大雑把である。ハルベルトの無理な申請が通ったのはその事も影響しているのかもしれない。

 

「宿舎から少し離れた場所にある訓練合宿用の大きな部屋を借りられたから、しばらくはそこで寝泊まりすることになる。夜に襲撃を受けた時に被害を押さえつつ即座に救援を頼める位置。警備の強化も申請して、さっき通った。自動鎧がうろついていると思うけど気にしないで」


 車両に並んで座りながらハルベルトが言った。

 隣に座る私が訊ねる。


「部屋から私物持ち込んでもいい?」


「構わない。ハルもそうする」


 これは昨日判明したことなのだが、ハルベルトは私の隣室に引っ越してきていた。しかも一人で二人部屋を占有し、あまつさえ改装して広々とした一人部屋にしていたというから驚きだ。

 本人は「これで修行が捗る」などと言っていたが、私は師匠の行動力に唖然とするばかりだった。


「うーん、あたしも引っ越した方が護衛がやりやすいかなあ」


「あっ、ずるいですよミルーニャもアズーリア様のお隣に住みたいですー! っていうかむしろ同棲したいですぅ♪」


「いや、先輩それ家の管理どうするの」


「そういえば私らも用意された敷地内で生活することになるのか。みんな、屋根のある建物に馴染めるかなあ」


「光合成ができる空間は用意する。ハルに任せて」


 口々にお喋りをしながら、車輌を降りて改札から駅前に出る。宿舎までの道を知っている私とハルベルトを先頭に、六人で歩いていく。

 日が暮れて、四つの月光の呪力によって輝く街灯が夜の道を照らす。

 淡い蒼銀色がぼんやりと夜の雑踏を包んでいた。


 道行き人々は帰宅する者もいれば、これから一日を始めようとする者もいた。

 私のように概日サーカディアンリズムを変えていない夜の民たちにとっては、夜こそが活発に動く時間帯だ。黒衣を纏った姿が決して多くはないものの、辺りに散見された。頭の横から兎の耳を垂らした耳長の民たちの姿もある。

 月光の下で、昼とは異なる街の姿がそこに現れていた。

 ふと、そんな中で目に付く姿がある。

 駅前で、青年が立て看板を掲げながら寄付を呼びかけていた。


「――清浄なる世界を実現せんが為、皆さんの力をお借りしたい! 野蛮で汚らわしい異獣どもをこの世から完全に駆逐し! 偉大なる槍神の威光によってこの世の全てを平定する! これこそが正義! これこそが我々が完全なる自由と平和を獲得するための唯一の方法なのです!」


 顔立ちは覚えていない。覚えられない。

 けれど、その声と背格好に覚えがあった。

 立っている場所が、同じだったからかもしれない。


「皆さんの心遣いによって我々の大切な隣人達が守られるのです! 邪悪な異獣、おぞましい侵略者どもから愛する家族や大切な友人たちを守らんが為に! 是非とも、是非とも寄付をお願いします!」


 一昨日、私は同じように駅前で叫ぶ青年を見た。

 下方勢力との対話や融和を叫ぶ、地上の在り方に疑問を投げかける青年の姿を。

 順正化処理。その結果が、いまこの場所に現れていた。

 彼は道を行く夜の民の腕を掴み、爛々と輝く瞳で熱っぽく訴えかけた。そこには自らが掲げる正義への確信があった。


「おお、君ならわかってくれるだろう? 霊長類からかけ離れた異形の諸部族でありながら地上で暮らすことを許されているのは、君たちがマロゾロンドの加護を受けているからに他ならない。槍神教への忠誠を示すことこそが君たちが許される唯一の道なのだ。わかってくれるね?」


 半ば脅迫のようにして、彼は強引にその夜の民から寄付を集めていた。掴まってしまった夜の民も諦めたように紙幣を手渡した。心なしか、一般的に適切とされる寄付の額よりも多めだった。

 私の背中に、そっとプリエステラが近付いた。


「はやく行こう、アズーリア。なんだか私、怖いよ」


 悲しそうに、そして不安そうに彼女は言う。

 あの青年が、一昨日はまるで逆の事を叫んでいたと知ったら、きっと彼女はもっと悲しみ、不安がるだろう。私は無言でその場を立ち去った。

 この地上で槍神教に立ち向かうとは、こういうことなのだ。

 ガルズ・マウザ・クロウサーは、その槍神教に対して公然と刃向かった。

 果たして、彼は何を思い、何を為そうとしているのだろう。

 疑問は、夜の雑踏に紛れて消えていった。




 

「広ーい」


 メイファーラが嬉しそうに言った。

 清掃用の使い魔によって事前に掃除がされているようで、部屋は清潔だった。

 私は早速就寝の準備をしようとしたのだが、


「さわさわ、かさかさ、お手伝い、お掃除お天気お留守番――【家妖精シルキー】よ、在れ」


 ハルベルトが呪文を唱えると、仮想使い魔が出現して瞬く間に布団を敷き、床に熱を発生させて少し冷えていた部屋を温めていく。

 役目を終えた半透明の少女は、虫のような翅を広げてそのまま外に出て行った。ハルベルトによると、家事の手伝いだけでなく見張りとしても機能するらしい。


「すっご、何あれ」


 リーナが愕然としてハルベルトを見ていた。呪術師として、言語魔術師としての技量の高さを目の当たりにして驚いているのだろう。

 私は自分の事でもないのに鼻高々になった。


「めっちゃ便利そう! 特許とらないの? ウチの会社が超欲しがるよそれ」


「既存技術の組み合わせで再現可能。似たような事ならハルじゃなくてもできる」


「でも性能と自律性が段違いじゃない! しかもあの短くて無駄のない呪文構成――勿体ないよ! 一稼ぎできるよ絶対」


 リーナは目を輝かせてハルベルトに詰め寄った。

 お金持ちのご令嬢の筈だが、なぜそんなにお金にがめつそうなんだろうか。

 ハルベルトの反応は素気ないものだった。


「断る。呪文とは神秘。秘匿されるべきもの。他者に伝えるにしてもそれは出来る限り師匠から弟子に、伝達の齟齬が無いように、解釈の誤りが無いようにされるのが理想。そうすることで摸倣子の純粋さを保ち、神秘としての格を維持するの」


 ハルベルトの言葉は呪文使いとしては当然のものだった。リーナは悄然と項垂れて諦めたようだった。

 そのやり取りを見て、ミルーニャが馬鹿にしたように口を開く。


「はあ、これだから呪文使いはせこいって言われるんですよ。そうやって呪術を独占するから、既得権益を抱え込んだ血統系呪術師の貴族なんかが未だに大きな顔をしている。格差が拡大して資源は偏るばっかり。古代の言語支配者たちの理念に立ち返れば、あらゆる呪術はオープンソースであるべきだというのに」


「下らない。ラディカルな思想を掲げた杖使いの言いそうな戯言。そんなことをすれば呪術を呪術たらしめている非再現性や非局所性が失われてしまう」


「それは仮説に過ぎません。大体、再現性のある杖の呪術が呪文をエミュレート可能な時点でその理屈は成り立たないはずです。詭弁ですよ」


 ハルベルトとミルーニャは何やら呪術的な思想、見解を巡って対立しているようだった。交わされる議論の内容は難しくて、未熟な呪文使いである私にはわかりかねる。周囲のみんなもぽかんとして二人の言い争いを眺めている。

 そのとき、リーナが何かに思い当たったようにはっとして、普段から使っている透明なケースからノートを取り出した。

 そして置かれていたミルーニャの鞄をごそごそと勝手に漁り出した。


「なにしてんですか」


「あっ――いったー!」


 あった、と言おうしたリーナは後頭部をはたかれて発言内容を変更していた。流石に自業自得だと思った。

 その手に握られていたのは、ひと揃いの呪具。複雑な細部をした円筒形の『杖』と小さな台座。その上には紙と二つの切れ目スリットが入った仕切りがある。

 なんだろう。何か、ハルベルトが端末に送ってくれた呪術の教科書であんなものを見たことがあるような気がする。


「いきなりどうしたんですか――ああ、そういえばさっきレポート課題がどうとか言ってましたね。副専攻の杖の講義で二重スリット実験なんてやるんですか」

 

「うん。講義だと電子線バイプリズムっての使ってたんだけど、出された課題はこっちの杖でのビーム照射方式。手伝って」


「自分でやって下さいよ」


「一人じゃ実験結果の非再現性が確認出来ないじゃん!」


 聞けば、リーナはハルベルトとミルーニャの口論から課題内容を思い出し、それを手伝って欲しいのだとか。

 大学生も大変だなあと思いつつ、私は快諾した。それに私はどうにか思い出しつつあった。二重スリット実験。確か近代以降の呪術理論の基礎となる実験で、非常に重要な内容だったはず。

 ハルベルトに訊ねられて答えられなかったらまずい。ここで復習しておこう。

 

「はあ。まあいいですけど。本当は、厳密な結果を得るためにはもっときちんとした環境と設備が必要なんですが――この中で杖使いとしての純度が高いのはミルーニャだけみたいですし、実験に厳密さを求める必要は無さそうですね」


 肩をすくめながら、ミルーニャは機材を床に置いて実験を開始した。

 私たちはその様子を見るために周りに集まっていく。リーナはノートを手にして結果を書き込んでいく構えだ。


「折角です。この機会に皆さんの呪術適性を再確認しておきましょう。【チョコレートリリー】がどんな戦力構成なのかを把握しておいた方が、一緒に戦う時に連携がとりやすいでしょうから」

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