第6話思いを吐露する
俺は涙を流しながら独白を言う。
「なんで俺を好きになってくるなかったんだ。いつも一緒にいたのに。男とは勘違い猿田区内からお他の男とは遊ばなかったが、俺とは遊んだじゃないか。カラオケでは俺とラブラブなデュエットソングを歌ったじゃないか。なんで額田なんだよ。イケメンだからか?それとも勉強できるからか?文系なら俺も負けてないはずだろ。それとも優しいからか?優しさだったら俺も負けてないだろう。可憐が持っている服を持ったり、歩道に可憐を歩かせさりげない優しさを見せたりしただろう。いじめも俺に悪意を向けさせて止めたし、どんな時も味方だっただろう。なんで俺じゃないんだー!」
俺は希の胸で思いっきり吐露した。涙がさっきよりも流れてより悔しさを感じる。今まで通り可憐と話せるだろうか?いやきっと悲しい感情が出てくるだろう。
「お兄ちゃんは優しいよ。よく頑張ったよ。渡しはいつもそばにいるからね。だから今は思いっきり泣いていいんだよ」
俺はその言葉にさらにダムが決壊したようにわんわんと泣いた。しばらく涙を流すと、落ち着きめちゃくちゃ恥ずかしくなった。、なに妹の胸で大泣きしてるんだよ。匂いはって?フローラルのいい香りがしたよ。
希を見ると慈愛の表情を浮かべている。聖母マリアみたいだ。
「希もう大丈夫だ」
俺は希から離れる。というか今の俺ってたぶん顔真っ赤だよな。こんなんじゃアイス買いに行けないじゃん。
「ふふ、顔真っ赤だね」
しばらくたてば顔の赤みは引くだろう。そうしたら買いにいこえ。目の赤さはどうにもならんが。目が赤いってこの年でわんわん泣いたとばれるってことだよな。だが約束は果たさなきゃいけないから買いに行くが。
「希何のアイスクリームがいいんだ?」
するとと希はこっちを心配そうに見上げた。あれかこの目で行くと、近所の人あの子あの年で泣いてたらしいわよといわれるのが心配なのか?だが安心しろ、俺はこそこそ言われるのに慣れている。慣れちゃダメだが。
「お兄ちゃんその目で行くの?彼女に振られたようにしか見えないけど。そもそも彼女がいると思われるのが不味いんだけど」
なんで彼女がいることが不味いのか、彼女がいると希になにかダメージが入るのか?もしかして俺のことを好きだったりして。いやそれはないか、希ほどの選びたい放題のやつが、地味な男を選ぶとは思えないし。
「だがお礼にアイスぐらいは買ってやりたいんだが」
「ならメガネを掛ければ?後渡しも一緒に行くよ。そうすれば振られたように見えないでしょ。せいぜい喧嘩して泣いて許してもらったと思うはずだよ」
泣いて許してもらったことに威厳を感じないが。振られたと後ろ指を指してくるよりましか。どのみち生暖かい目で見られるんだが。
「それじゃ一緒に行くか」
「お兄ちゃんの彼女に見えるように下の名前で呼ぶね。望くん!」
ぐは、まさか希の下の名前呼びがこんなの可愛かったなんて。後ろで手を組ながら下から覗き込むようにいうのは反則だろう。めちゃくちゃ萌えた。俺は一旦自分の部屋に行き、メガネわをとってきて部屋をでて、できるだけ平静装いながら行くぞと言ってドアを開けた。
坂道を下るとすぐにセブンイレブンに着く。今は俺の顔は赤くないだろう。そして疑問に思うことがある。
「なんで俺と希を手を繋いでいるんだ?」
女子の手ってこんなに柔らかいんだな。幼少期以来だぞ、女子と手を繋ぐのは。手を繋いだのは可憐だ。後もう一人いたような気がするが思い出せない。握手会はノーカンだぞ。るんの手もすべすべしてたが感触を楽しむ以前に緊張してたから何をしゃべったのでさえ思い出せない。
「望くんの彼女に見えるようにするためですよ」
お嬢様モードでにこりと上品に微笑みながら言った。外では希はこのモードで話している。なんでかはいつか言おう。
俺たちはアイスコーナに来ると、俺は素早くチョコの雪見大福をとった。希は嬉しそうな表情を浮かべている。そんなに俺が希が好きなのを選んだのが嬉しかったのか。
希を見ているのも飽きないが、この目でいつまでも外にいるわけにはいかないから、早く自分の分も選ぶか。俺は抹茶の雪見大福を選んだ。アイスの抹茶は甘くて美味しいから好きなんだ。並んでいると、希がこっちを向いた。
「夜風に当たりたいので、並んでもらってもよろしいですか?」
「いいぞ、買っとくから気持ちのよい風に当たったてこい」
希はではそうしてきますと言うと、セブンの外にでた。俺は並んで暇な間携帯をいじっていた。今日はよく並ぶな。飲み物を買っている人が多いな。それだけ外が暑くなってきたってことか。
やがて順番が回ってきて、お会計を済ませて、外にでると、希が酔っぱらった大学生ぐらいの人にナンパされていた。はぁー面倒だな。俺の大切な妹にたいして、酔った勢いでナンパするとと、ふざけてるのか?
俺は殴られてもいいように小型カメラを起動した。小学校の時にいじめられて以来小型カメラを持ち歩くようなしている。いつ警察沙汰担っても優位に運べるように。
俺は深呼吸をすると、希に近づいた。
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