最終話 さらば研究所

まえがき


このストーリーは稲荷つくねちゃんが突然卒業してしまった失意の中書いています。ですが、そのままクヨクヨしている訳にも行かず、前に進むためにこれを書こうとおもいました。

おそらく解釈不一致になると思います。なんでやねんと思ったらすみません。


なんにせよ、推しであるつくねちゃんが卒業してからも幸せで楽しく暮らしてくれることを願うばかりです。



泣くなよこつぶ助手

泣くなよつくね

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バタン!と研究所の扉が勢いよく開き、

稲荷つくねが入ってきた。

「突然ですが、この研究所を爆破します!」


「なっ、なんだってェ〜!!」

「え?まじで?」

「ちょwwwつくねちゃん何言ってるの?www」

急なつくねの発言に戸惑うこつぶ助手達


「これから私は旅に出るのだ!研究所を爆発させたパワーでロケットを飛ばして私は飛び立つのだ!!」

と凄いテンションで話し始めた


「今までコーラを超えるコーラを作ろうと頑張ってきたけど、コカやペプシにはどうやっても勝てないのだ!なぜかよく爆発するし!」


『あっ、やっと気がついたんだ。。。』

と、こつぶ達は思いつつも声には出さずに聞いている。


「作るより探した方が早い気がしてきたのだよ!だから、この研究所で出来たコーラ(試作)の爆発を大きくしてロケット飛ばしてコーラを超えるコーラを探しに行くのだ!」

どやぁ、という満足げな顔をしているつくねを他所(よそ)にこつぶ達には沈黙の間が訪れる。


・・・


「発想が斜め上過ぎて草」

「ちょw何言ってるかわからんwww」

「ドヤ顔可愛すぎん?」

「この(以下略)【奇想天外】」


「何なのだ!もう決めたのだ!私はいつも可愛いのだ!そしていつも言ってるでしょう漢字は読めないのだ!!あと略すな!」

とまくし立てながら返答していく


「もう、、、つくねちゃんはいつも急なんだから。

しょうがないなぁ、皆でロケット乗るか!」

やれやれと、立ち上がって一緒に行こうとするこつぶ助手達だったが、つくねは手を前に出し皆を止めた


「ちょっと待つのだ!このロケットは一人乗りだから私一人で行くのだ、皆はそれぞれ別の方法でコーラを探すのだ!」


「へ?じゃあ解散ってこと???」


「そうなのだ!ちなみにもう起爆装置のタイマーは作動させているからさっさと研究所からでるのだ!40秒で支度しな!!」


「えええ?!!」

やばいやばいと、皆は研究所から飛び出していった。


急いで出てきたこつぶ達は振り返ると

研究所の上に付けられたロケットを見上げた。

「いつの間にこんなものを。。。」

「あっ、つくねちゃんがロケットに乗り込んでるぞ!」


「じゃあ皆元気にやるのだぞ〜!私は大丈夫なので心配するなよー!しゅっぱ〜つ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴ。。。。

地響きとともに研究所が崩れていきロケットが上へ上へと上がっていく。


「あぁ!研究所が壊れたー!」

「どんどんロケットが飛んでいくぞー!」


飛んでいくロケットを見守りながらこつぶ助手達は叫んでいる。

「ありがとよーこの三ヶ月楽しかったぞー!」

「急すぎるだろ!バカヤロー!でも好きだー!」

「つくねちゃんが決めたなら止めはしないよ!がんばれよー!」

「いつまでも応援してるぞー!」

ロケットに乗っているつくねには聞こえていないだろうが大声で叫んだ、めいいっぱい、ロケットの推進を後押しするかのように。


ロケットが遠くに飛び去って行き見えなくなったあと、こつぶ達は呆然と立ち尽くしていた。


「終わったな。。。」

「そうだな、これからどうする?」

「つくねちゃんがコーラ探せって言ってたし探すか?」

「いやもう連絡方法も決めずに行っちゃうんだもん見つけても連絡する方法なくない?」

「あっwマジだwつくねPONwww」

「(笑)」「草」「www」

爆笑しつつ、最後に締めてくれるつくねの声が聞こえないことを寂しく思いながら、無理やりまた笑うのであった。


「はぁ、でもほんとどうしようかなぁ」

「新しい長(おさ)でも探すか?」

「そうだなぁ、こんどは14歳より年上がいいかなぁ」

「じゃああと2〜4歳位上の長でも探しに行くか〜」

「そうだな!そうしよう!」


そういいながら肩を組み、バカ話をしながら前へとすすんでいくこつぶ助手たちであった。


おわり

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稲荷つくねSSS 足の裏ひであき @donfan300j

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