第163話 目には目を歯には歯を

 秀欣平の文字が人民日報一面や幹部の発言から意図的に減らされている傾向にある。今までは秀欣平のご機嫌を取り、粛清の対象外に身を置くことに躍起になっていたが、批判はしないものの秀欣平の個人崇拝や神格化に対してその存在感を薄れさせている傾向がある。これは、中国強酸党の現役幹部や長老らが河北省の避暑地に集まって重要課題を話し合う「北戴河会議」で現在・今後の中酷について話し合われた結果だと考えていい。現役幹部・長老は秀欣平体制に批判的であり、望んでいないことを表す。ならば引き摺り降ろせば済むことだが、クーデターのやり方が分からない。勇士が集い行動しても、それがばれるとここぞとばかりに自分の株を上げるため味方を裏切り、内部告発者に寝返る輩が多いことを示している。

 これに加え、今まで我が国家は我にありと豪語していたが、中酷の凋落が虚偽情報で覆いかぶせることが出来なくなった今、その全責任を取れない、取りたくないの表れだとも言える。それ程、強酸党内部の不満は発火点を探している。中酷・缶酷は同じ穴の貉だ。自国の不都合を他国に転嫁するか、敵国を作り出し攻めることで、内部の不安の矛先を外部に向けさせる。解決能力がないから先送りにし、問題の悪化や蓄積に暇がないのが現状だ。

 中酷は、国内・外交・経済に兆しが見えない状況だ。深刻化する若年失業問題に対し、大卒者の急増と雇用問題に取り込むと言いながら、スパイ取締りで新法令を発令し、個人の携帯やパソコンを検査できるなど、取締りの権限を明確化し、外国資本を自らの手で締め出すチグハグなことを平然とやっている。貧困から奪取した公言しても人民の多くは貧困から脱していないと思っている。だから、馬鹿げた不動産投資に走り、借金地獄を見る。これは周りが見えない裸の王様が陥る定番の落とし穴だ。自分の力量を美化しすぎて現実と空想の見境がつかなくなっている。缶酷の世界一では物足りず宇宙一だと言っているのと目くそ鼻くそだ。俄か巨人になったせいで、奢りを重視し、危機管理を喪失させた、弱り目にたたり目そのものだ。

 中酷の発展は我指導によるものと豪語してきたが破綻し、問題の責任を部下に擦り付ける準備をしているとも捕らえられる。

 軍部に払う給与がない。そこで兵士の鬱憤を領土問題を持ち出し、晴らせている。南シナ海では領海を巡りフィリピンと争いごとを起こし、日本の領空を軍機で侵犯し、尖閣には海兵隊を仕向け実効支配するなど、一触触発の危険な賭けに出てきている。戦争が起きれば起きればいいと投げやりにならなければならない程、解決策を見いだせない状況にある。頼りの大国である露西亜はウクライナに攻め入られ、同じく経済制裁が効く中で、露西亜との関係を悪化させる現金前払いを公言。国際社会では紙屑同然のルーブルでの取引が出来ず決済は不安定で信用のない仮想通貨で行わなければならない状態。そこへウクライナからのドローン攻撃で露西亜国内の製油所が攻撃され、プチンもモスクワから逃亡せざるを得ない状況に追い込まれている。

 缶酷は国民の金銭感覚が破綻し、IMFも見放す国家破綻にまっしぐら。自信家が壊れた中酷は自らの首を絞め、これまた破綻にまっしぐら。日本は、戦争を仕掛けられると恐れるのではなく、やるならやってやるくらいの気概を見せなければ、破綻国家にいいようにやられる。露西亜でさへ北方領土から北海道を狙いにきている。中酷にしろ露西亜にしろ核攻撃の脅威はあるが、核程メンテナンスの費用手間の掛かる武器はない。今の両国にそれを撃つ能力があるか、撃った後、耐えられる体力があるか甚だ疑問だ。核保有国は持てる悩みを持つ。使えば終わる、それが現実だ。露西亜は核を各国に向けていると言われるが、何年も前のシステムであり、進化していないのは、ウクライナからのドローンを全くと言っていい程、防げていないのが現状だ。ウクライナの攻撃に関しても露西亜保有の原潜が活躍する場面は見られない。

 愚かな国には、目には目を歯には歯をが一番の抑止力になると考えられる。リスクはあるが、リスクを恐れ過ぎていてはいいようにされるだけだ。中酷軍用機の領空侵犯に関しても次はないと明言し、世界に発信して対処せざるを得ない状況だ。親中や親韓、親露議員による遺憾砲など糞の役にも絶たないことを再認識するとともに、発言する議員を議員でおられなくするのが日本国民の今すべき仕事であり、義務だ。

 

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