第143話 日本人難民

 愛は盲目、うちの子に限って。ひとつのものに猛進すると己の真実によって、直面している事実が見えなくなる。日本人が難民認定された。「えっ?」日本人が難民?誰もが絵空事だと嘲笑い見逃す出来事がカナダで起こった。同性婚の認定だ。と言っても旭新聞の捏造・切り取り・身勝手な判断の可能性大。カナダには認定申請の記録はない。日本では正式には認定のハードルはまだまだ高い。高いのには理由がある。国のための民。民のための国だ。国を持続するには種族の継続が必須だ。種族の基本は同一民族の継続だ。動物・昆虫・魚類などを見ればわかる。これは人間の創造者と言われる神が作られたルールとも言える。

 レオポンの例がある。レオポンはヒョウの雄とライオンの雌を人工的に交雑させて生まれたものです。自然界ではありえない異種の猛獣を精神安定剤等を使い半ば強制的に交雑させた。当時は生命に対する倫理観が好奇心が上回り緩かった。虎の雄とレオポンの雌から交雑種タイポンを生み出そうとしたが失敗に帰した。

 レオポンは繁殖能力が弱く世界のどこでも2世代は公式には誕生しなかった。通常とは異なった生物を交雑させ、それを自然界に戻した場合アイガモの様に繁殖するものはごく希で、遺伝子汚染によって次世代が生まれない、在来の生物が駆逐される等のおそれがあるのは事実であり、生物多様性を維持する意味からも今後もこういった試み神を冒涜する行為として、人間の好奇心に楔を打ち付けいる。人間には知性がある。あるから好奇心から暴走することもある。それを制御するのが倫理観であり宗教観だ。

 日本は諸外国の意向に常に従うべきでなく、それを凌駕する文化・秩序・民度があることを大いに誇りに思うべきだ。ポリコレブームでハリウッド映画は衰退した。そこへポリコレなど論外と歴史の事実を重んじた「日本人による日本の歴史」を描いた米国ドラマの「SHOUGUN」は当初人権や人種差別と騒がれたが、世界の視聴者の支持を得て、闇雲にいや盲目に綺麗事を宣う輩の目を覚まさせる効果を確実に成し遂げた。円安もあり外国人の訪日客が増大した。その多くが平和主義者だ。一部の厄介な輩を除いては「郷に入っては郷に従え」を守ることがその国を知る事と、その国々の文化を愉しむことと捉える善良な地球人だ。

 左だ右だと小難しいぶつかり合いある。それぞれの多様性がある。しかし、根本は人々が平和に暮らせること。受け入れるべきものは受け入れる。拒否すべきは拒否するか日本文化でもある互いが傷つかない曖昧さで乗り切る。

 人間は、生きるに必須なこと以外の無駄なことを考えれば考える程、詰まらなくなる。性的な物を子供に見せるのは教育上NGと騒ぐが、性的なことが文化を形成するのは間違いない。それは欲求であり、好奇心であり、欲するものが手に入らないというジレンマや忍耐を学ぶものであり、何もわからない遊びの一環でしかない善悪の判断が整っておらず大人に指導を受ける子供の時期に体験してこそ、大人になってからの善悪がいい花を咲かせる。子供の好奇心を大人の都合で奪ってはいけない。大人の都合で成熟を止めてはいけない。少子化と言われて久しくないが、戦中戦後は苦しい中でも産めや増やせやと子だくさんは当たり前だった。それが高度成長を成し遂げ、安泰に慣れ始めると大衆から個人へと感覚が変わり、他人への興味がなくなると婚姻は生活苦や個人の楽しみを奪うモノへと変化し、結婚は墓場なりを実証しているかのように用いられる。結婚とは、異なった考えが交じり合い合理的に融合させる努力であり、大きく言えば国のまたは国と国との関りの縮図とも言える。少子化は人口が減り、未来に暗い影を落とすだけでなく、国家間の考え方、関係にも暗い影を落とす。

 冒頭で記した国のための民。民のための国は、国の法は、国を反映に導くものであるということ。男女が結ばれ子供を結果として国のために授かって貰う。男女でも子供授からない場合もある。それは二人の意志であったり、困難である場合であっても生物学的に成立するものは問題なしと考えればいい。通常運転であれば成立し、国は公的資金を注ぎ込む。国の未来のために。だとすれば、同性婚を生物学的に縛るのではなく、国の繁栄に重きを置けば問題の一部は解消される。同性婚は生物学的に国が欲する子共は設けられないのであれば、産んでも育てられない。不慮の問題で孤児になった者、阻害された者を養子として受け入れることで「家族」が形成される。その子が高校卒業までの期間、離婚は出来ない制約を設け、同性婚を認めればいい。ハードルを上げることで生半可な気持ちでは手を出せない抑止と、子育てをし国に貢献しているという自負と他の理解を得るものにすれば「国のために」の問題解決にもなるのではないか。通教と異なることを行う場合は、乱れを考え、ハードルを高くするのは理にかなっている。国で暮らすことは自分の意思を突き通すための強い決意が必要なのは秩序を守るための必須だ。プロ野球選手になりたいものが全員なれる訳ではない。それなりの壁を乗り越えて達成される。達成されたとて、その場で生き残る更なる試練という壁を乗り越える必要がある。それが社会で生きると言う事だ。

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