第142話 日本弱体化計画-後
秀欣平は工作員に日本政府を混乱に巻き込み、莫大な予算が注ぎ込まれる再生可能エネルギー事業を奪い取る事、親中議員を増やし半導体の技術・機器の横流しを獲得する事、願わくば米国との仲介役を果たさせる事、軍事技術の盗用ルートの確立、何よりセキュリティクリアランスの成立妨害を託した。
姜工作員は、日本の立政民生党の三上議員と再生可能なエネルギー事業に食い込むための工作のため接触した。その際、手土産として過去何度も取りざたされた政治資金の違法性を問うことのできる案件を引き渡した。与党の代表でもある岸部政権は増税で国民を苦しめていた時期だけに政治家の税金逃れの不正はタイムリーなものだった。与党を貶したいマスゴミが思惑通り食いついた。政治と金という醜い事件が法的に問われる問題となり、自民党の5派閥の政治団体が、政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあるとして、2023年11月に告発状が提出され、24年1月に議員3人と秘書4人、派閥の職員ら3人が政治資金規正法違反容疑で立件さた。これをきっかけに派閥の責任問題に発展し、表面上は組織票の温床である派閥が大きく解体を余儀なくされた。
岸部総理は追い込まれていた。外交には強いが経済音痴。総理を支える経済に強い
阿僧副総理にとって岸部は元部下であり、力量を知り尽くし期待はしてなかった。先読みから巻き添えで被害を受けない立ち位置を保全していた。
阿僧「大変だな、足元救われて、同情するよ」
岸部「いいとばっちりですよ。任命責任と言われても各自いい大人ですからね」
阿僧「今回のリーク、中酷の仕業らしいな。立政民主を使うところが粋だな。一新じ
ゃないところが面白い。中酷も万博で失敗する一新を見捨てたか」
岸部「他党の事はどうでもいいですよ。海外との繋がりを強化しても我が党の支持が
全く上がらない」
阿僧「馬鹿なマスゴミが日本を堕落させている。今に始まった事じゃない。悪い事ば
かりではないぞ。野党は馬鹿だ。支持率が下がり続ければ奴らが期待する解散
は出来ないからな。野党やマスゴミが騒げば、君の任期満了は確約される。先
がない君は無敵の人だ。やれることやりたいことを闇金問題に隠れてやればい
い。本当の君の価値発揮は次回に委ねるのも悪くない。安部川君がそうだった
からな。円安は日銀に任せておけ。輸入品が高くなる。これで国内生産品が価
格競争が出来、復興してくれればいい。特に高品質で美味くて安全な牛肉・豚
肉・野菜などが元気になれば国益になるからな。貿易摩擦も高くても品質が良
ければ我が国は買う。安い携帯より高い携帯が売れてるようにグ~の音がでな
い言い訳もできるからな」
岸部「ポジティブでいいですね阿僧さんは」
阿僧「あはははは。私は失言が多いからな。安定性がない。だから今のポジションが
似合っているかもな」
岸部「ふ~う。確かに障壁になっていた派閥が表面上でも崩壊したのは有難いし、議
員の考えも派閥思考から個人の考え重視になればいい政治家が育つ土壌が出来
ますからね。無敵な人か…。よし、もう支持率など気にせず、この国のために
必要な政策を強引でも一つでも多く成し遂げてやりますよ」
阿僧「ほぉ~、打たれ強いな。ついでに粛清を隠れ蓑にし親中議員を排除するべきだ
よ。再生可能エネルギー事業に中酷企業が入り込んでいる。我が国のインフラ
に海外企業を入り込ませることは百害あって一利なしだ」
岸部「ああ、中酷企業のロゴ透かしが入っていた件ですね。親族が中酷と繋がってい
る議員が調査するとか言ってましたがお手並み拝見ですね」
阿僧「お手並み?そんなことをすれば、喉元過ぎれば熱さを忘れるになるぞ」
岸部「高倉さんが熱心に日本版スパイ防止法に取り組んでくれています。それを野党
の関心が闇金に向いている間に成立させますよ。成立させれば後は強化してい
けばいい。外国人の土地所有も含め、国家権力を用いて過去に遡り、適応でき
るようにすればいい。他国も納得しなければならないように配慮してね」
阿僧「おう、無敵な人は強いなぁ。開き直ればいい。支持率が上がれば君を引き摺り
降ろす解散の風が吹くが今はその心配どころか解散しないでくれと心情が私の
処に上がってきている。どういうことか分かるか?解散を餌にすれば君のやり
たいことが叶う条件が揃っていると言う事だ」
岸部「物事は考え方次第と言う事ですね」
阿僧「臨機応変とは
て試せることを試してみることだ。沖縄や静岡、埼玉のように国益を阻害する
問題提起に対し、自治体の権限を抑制する法案も用意しないとな」
岸部「私を罵声が飛び交う戦場に送り込みたいようですね」
阿僧「良くも悪くも記憶に残ってこそ存在価値が生まれるんだよ」
岸部「分かりました。もう外野の声など気にしない。無敵の人だから出来る改革を成
し遂げてやりますよ」
阿僧「見せてもらうよ、あっはははは」
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