第120話 仮想満足
中酷経済のカウントダウンは、マイナス1から更にダッチロールに陥っている。中酷主導者の秀欣平は冷え切った不動産業を救うため締め付けていた不動産融資を緩和させた。未完成で引き渡しされない住居を完成させ引き渡すように推奨。しかし、中酷の不動産業は缶酷のチョンセ同様に危険な形態を採っていた。完成前に集金し、その金額で次なる建設に入る自転車操業。よって、政府の融資緩和が行われ、政府の指示通り建物を完成させても新築物件が立てられない今、収益を上げられず支払いばかりが膨らむ現状。経済活動を向上させる政策ではない。
購入者の不満と不安はローンの支払い拒否や返金を求める動きに出る。秀欣平の購入者救済策は、対応する術を失った建設業界を圧迫するだけだ。建設会社の対応の遅れは購入者の支払い拒否を誘発し、銀行の破綻を招く。あちらを立てればこちらが立たず。本来なら毒を出し切るため倒産せざる得ない会社を整理し、不動産購入のシステムを未完成でなく完成品の引き渡しに変革する必要がある。周囲の評価を気にする秀欣平は、自分の政権下で倒産を許さない。袋小路だ。期待のEV車事業も無計画に参入社が群がり価格破壊に。盗人国家が人権を無視した人件費で世界の工場となったが成果主義を追い求めた結果、独自の開発物は皆無に。人件費に魅力が亡くなった今、世界にとって中酷でなければならない理由が見当たらない。
低品質で低価格。中酷・缶酷製は粗悪品であることを世界に広める結果となった。同時に粗悪品と区別するように世界は日本の職人気質への注目が高まった。ゴジラー1が公開されると多額の製作費を掛けたハリウッド映画と比較しその完成度が絶賛され日本=職人気質が更に注目を浴びた。盗作と成果主義の中酷・缶酷には民度的にも絶対真似できない高い壁を作り出した。
前記したチョンセは缶酷独特の制度。期限付きで家賃の数年分を全額大家に払い、大家はその金を投資に回し利益を得る。期限が来れば返金される。上手く運用されれば借り手は無料で賃貸できる仕組みだがハイリターン・ハイリスクだ。缶酷経済が冷え込む中、大家が預かった元金を返せない状態が問題化している。前政権が住宅より株式投資だと打ち出し、仮想通貨や株式に投資し、大失敗。大ダメージを受けた不動産業だが人気物件が勝ち組願望をそそり異常な高騰を見せた。国民の多くが収入の九割を借金返済に充てる事態に。頼みの観光業もぼったくりが横行し壊滅状態に。他国と起死回生の契約を結ぶも契約の意味が理解できず踏み倒す始末で悪評を拡散するばかり。
日本への非難でかわそうと躍起になればなるほどそ缶酷の理不尽さを拡散する嵌めに。中酷も缶酷も独自の歴史や仮想を振り回し、世界から孤立している。
弱い犬ほどよく吠える。吠えるだけの缶酷は世界から無視されることで障害はないが実行に移す中酷は吠えれば吠える程、テロ国家認定の道を突き進んでいる。
中酷・缶酷の共通項は情操教育の時期に反日教育を行い、精神破壊を招いている以上、回復の見込みはない。身も心も焼き尽くし、生まれ変わるしかないのだ。外見は人間でも中身はゾンビ化している。下手な救済は火中の栗を拾うようなもので絶対に避けなければならない。
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