身分が高く、完璧な美貌をもつ者が、婚約を破棄されるかもしれないという立場におかれている。
一体彼女に何が起きたのか、この先どうなるのか――　

物語は王家と結婚する予定の侯爵家の娘が苦境に立たされているシーンから始まります。人が羨む美貌をもち、高い身分の彼女がなぜ不利な立場にいるのか……。

ストーリーが進むにつれて理由が明らかになっていきますが、彼女の秘密は変わったものでした。何が隠されていたのかは、ぜひ読んでみてください。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（127文字）

婚約破棄というと、悪役令嬢ものでは定番のイベントとして知られています。
その内容は、これまでの婚約者から、突然に（悪役令嬢視点）婚約破棄を申し付けられ、バッドエンドを迎えるというイベントです。

ですが、本作ではその婚約破棄を逆手にとって、ある企みが進められます。
その企みにより――悪役令嬢は勝利する展開が待っている――はずですが、果たして、そううまくいくのかどうか。

そもそも、なぜ婚約破棄という流れになるのか――というところにも突っ込んでおり、気がつくと番外編まで読みふけっている自分に気づきます。

さて――その企みの愛と死の応酬とはいかなるものか。
貴方もぜひ読んでみて、それを確かめてみてはいかがでしょうか。