能力者〜フルエドラック〜
サーモンエビマヨピーマン寿司
第1話
「君はクビだ」
そう上司から告げられたのは2時間前。
電車に揺られて家に帰り着いたのが1時間半前。
アパートが燃えており、職と寝床を失ってここにたどり着いたのが1時間前。
俺の名前は佐田 達志。
さっきまでは普通のサラリーマンをやっていたがクビになった。
理由はミスを犯したからだ。
ショックのまま帰った先では、借りているひとり暮らしをしていたアパートが火事になっていたと言う始末…
2階の俺の部屋の隣に住んでる人の火の消し忘れだと。
そして今俺は、ひとり寂しく河川敷で沈み行く夕日を見ながら黄昏れていた。
「あはは、俺って前世でどんな悪いことしたんだろ」
両親は小さい頃に事故で死んだ。
引取ってくれた親戚の家は就職が決まると同時に追い出された。
「頼れねえよなあ」
親戚に俺は嫌われていた。
いや、気味悪がれていた。
なぜなら俺は怪我をすると、一定時間後に傷が無くなる。
治るのだ。勝手に。
ぐぅぅぅぅ
そんなことを考えているとお腹が空いた。
財布の中を覗いてみる。
「ありゃりゃ、空っぽ」
空っぽだった。何も入ってない。
あるとしたら結構新しい5円玉のみ。
5円玉の穴から夕日を覗いてみる。
「…キレイだな、浄化されていくみたいだ」
そんなことはないんだろうけど
「あれ?珍しいね。ここに先客が居るなんて」
声がしたから俺は、声が聞こえた方を見る。
そこには、身長が高く、目鼻立ちは整っており、髪は金で短く切り揃えられた男の人が立っていた。
能力者〜フルエドラック〜 サーモンエビマヨピーマン寿司 @ttttttttyyyyyyiiiii
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。能力者〜フルエドラック〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます