応援コメント

11 在り処」への応援コメント

  • 先生は実験体だったんですね。
    師匠もまた、研究所が憎いがやり返すほどの強さもなく今の生活を守りたい。
    だから、一葉さんが所長の娘のクローンということで拒絶する。
    どう考えたって筋違いの八つ当たりでも、近辺さえもが憎いから八つ当たりをするということを一葉さんが理解していて辛かったです。

    好意を向けられるのが好きじゃないのは、何度もそれらに裏切られてきたからなんですね。

    >好意を向けられるのは好きじゃない。三度もそこから突き落とされれば自ずとそうなる。絶望するのは御免だ。だから最初から真っ直ぐに「嫌い」と言ってくれる終希が……嫌いだった。

    この描写が好きです。
    掌を返して嫌ってきた人たちと違い、ただ合わないから一葉さんが嫌いな終希さんが嫌いだった。お互い好きにはならないから、好意に裏切られることが無いし、師匠や親友だった人たちと違い、こんなにも傷つくことがないという乾いた感情の関係描写が好きです。
    解釈違っていたらすみません。

    >あれが彼らの本性で、それを汚したのが私なのだ。でも、私は誰かを罵ったことも誰かのものを壊したことも誰かを傷つけたことも記憶にないのに、何故生きてはならないのだろう。

    これが彼女の言いたいことですよね。自分から嫌われることはしていないのに、関係が変わってしまったし嫌われた。
    同時に、自分の全てを否定されても、文字通り「嫌われても」生きていく彼女の強さが伝わりました。
    傷ついていないわけじゃないということが辛さを際立たせますね。


    寒い日が続きますがお体に気を付けてお過ごしください。

    作者からの返信

    返信が遅れました。

    一葉は幼い頃から悪意と敵意にさらされて生きてきて、挙句の果てに自分の中から自分を否定されています。
    それで他人の意見を鵜呑みにして自分が悪いのだと思ってしまっても仕方ないかもしれません……しかし、一葉自身は何も悪いことなどしていないはずです。

    終希に対して「嫌いだ」と言っているのは、好意というものにそもそも好ましいものというイメージを持っていないからです。他人のことを好きだということが出来ない(裏切った人達と同じようにはなりたくない)というのもあります。

  • 今回の一葉さんは今まで以上に辛そうで、とても痛ましく感じられました。
    あの「先生」にも再会していたのですね。一葉さんには何の罪もないのに……。

    しかし、自分が傷つきながらも、明日香さんをずっと抱き抱えて進む彼女は強いなと思います。

    最後に終希さんの名を呟くのが切ないです。

    作者からの返信

    読んで頂きありがとうございます。

    今回は一葉の心情や1-1以前のことをピックアップしました。傷つき自分の存在意義も見失うような絶望の中でも歩き続ける強さはとてもかっこいいと思います。

    終希も一葉も離れている間にトラブルがありましたし、早く再会して欲しいです。