応援コメント

14 終希」への応援コメント

  • 2人のこころの距離が決裂してしまったんですね

    火傷の表現で見えない目と物理的な痛み=身を焦がすような復讐心
    に繋げたり、もう龍さんの気持ちが見えないのが伝わりました。
    多分、読者の私が勝手にそう思ってるだけだと思います。

    『それを俺につけた龍は俺一人にその罪を背負わせようとしていた。』
    というのはあくまでも終希さんの考えではないかな…と読者に想像させる一人称視点ゆえの表現に舌を巻きました。

    これまで丁寧に描写してくださった龍さんの性格を考えても、他人に呪いをかけるようには見えなくて、龍さんが伝えたかったのは「希望の終わり=彼が最後の希望」って意味なんじゃないかなと。絶望ではなく、パンドラの箱に残った希望そのものじゃないかと。

    ただそれは、すべてがいきなり始まって、多くの者を奪われて壊された幼い少年の精神には届かなくて受け入れられないことだったのかもしれないなと。


    フィフティさんよりも事情を知っていたからこそ…であり、逃げるその日まで彼には無邪気に遊んでいてほしかったという想いもあるのではないかなと思いました。

    皆が死んで、動かなきゃ動かなきゃともどかしい気持ちが暴走した活発な少年フィフティさんは復讐に駆られ龍さんに辛い言葉を投げかけました。
    龍さんはある程度聞かされていて、それでもある程度聞かされていなかったけれど
    皆が死んで悲しくて表情で表す人でした。冷えて煮えたぎった気持ちのフィフティさんの死人に対する思いとこれから二人で生きて行かなきゃいけないことを思っているであろう龍さんとではすれ違いが起きているように見えました。

    龍さんの皆が死んだ後、生きて行かなきゃという気持ちは、終希さんに伝わらなくて「見捨てた」ことを強く責められました。

    多分、兄弟の中で耐え忍ぶ性格である龍さんはここから壊れていくんじゃないかなと思いつつ。

    フィフティさんはこの日から終希として生きることになりました。
    多分、根が子どもで…

    涼しくなりましたが体に気をつけてお過ごしください。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます

    フィフティはもはや復讐しか考えられていないので全てがそう見えてしまっています。お察しのように確かに龍はそんな人ではありません。もし時間があるようでしたら、説明文を省いたセリフだけを見て龍の立場に立って読んでみるといいかもしれません。

    いつか龍の立場からこの物語を観察してみます。