第10話 数年後
「白ガラス様、この人間はどこに配置したらよろしいでしょうか? 」
「君の意見は? 」
「糞尿の処理よりも表だった清掃係のほうが良いと思われます。責任を持たせて褒めてやれば、きっと良い結果が生まれるのでは無いですか? 」
「私も同意見だ、君はケンくんの従兄弟ではないのか? 」
「妻が従兄弟で私には血のつながりは無いですよ」
「優秀なものは互いに引き寄せ合うのだろう、君が来てくれて本当に助かっているよ。だが、君は以前と同じ会社の勤務扱いになっているんだってね」
「ええ、表面的には。知っているのは妻だけです。子供達は家を出ているので」
「ケン君が「自分以上の能力」と褒めていたよ」
「いえいえ、最初は叱られてばかりでしたよ。でもそれを素直に聞いていて良かったです。やはり、人間は素直さが一番ですかね」
「大人になってそうできることは素晴らしい事だよ」
世界的なカラスに褒められることは、やはり嬉しいことである。
猫人 ねこじん @watakasann
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