まずこの小説に触れた方は3-1まで読むことを強く薦めます。
人物の五感が丁寧に扱われており、味覚、嗅覚、視覚、触覚、聴覚で人物の心情の揺れが描かれている点が興味深かったです。
その分、会話は最小限にしてセリフのインパクトが残るよう工夫をされているのかなと思いました。(違ったらごめんなさい)
後半にかけて前半謎に包まれていた主人公の境遇が一気に明かされるため、序盤は主人公の情緒の揺れがやや不可解な部分もありましたが後半で回収され、「喪失から主人公が得たもの」「それでも尚欠けたままであるもの」の両方を抱えて生きていくというところが描かれており読後感がスッキリしています。
自分の小説を書くのに疲れて読ませていただきましたが、勉強になりました。引き続き応援しています📣