自由文学部設立要項序文 - Purpose of the Faculty of Liberal Letters
自由文学部設立要綱序文
自由文学部の目的は、究極的には自己の内面の探求である。本学部が大切にするものは、自らの理想を磨き続けること、信念を持つこと、自らの主張を持つことである。
そのために必要なのが、自らに必要な情報を常に吸収し、見解を持ち続けることである。すなわち、本学部において物事の研究というのは、自己探求に要請されて行われるものだという位置付けを得る。
自由文学部に、義務はない。義務というのは、人を縛り付けるものだが、それは同時に、人間に役割を与えたり、そのあり方を指導する役割を負っている。そして、時に人間は、義務の中に自らの行動指針を発見し、その中に留まり続けるものである。
しかし、ここでは、完全な自由が与えられる。学生は、このような自由の中で、自らがどう在るべきなのか、そして、どう在りたいのか、常にその在り方を問い続ける必要があるだろう。あらゆる判断は、個人の手に委ねられる。ただ、個人に求められるのは、科学的に正しい見地に立って、物事を見極めるということのみである。
本学部は、そのために必要な全てのものを、学生に提供するものである。
人類を導くのは、人類の自由な理想であるという信念を以て、本学部は設立される。
瑣末 @mi423
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