第3話

スプラッシュマウテンに着くと、俺は人の多さに酔いそうだった。何てこんなにいるの?しかも見渡せばリア充ばっか。そんなに水を浴びたいならプールにでも行けよ。プールだったら水着も見れるし最高だと思うんたが。今日楽しかったらプールか海にさき達を誘うか。スタイルいいし、俺好みのスタイルだ。


やがて列に並び、渚達の話を聞きながら待っていると、さきは大丈夫と声かけてきた。


「大丈夫だ。人酔いしただけだからな」


「東京とか苦手そうね。そんなんだと人気のあるスポットに行けないわね」


俺は修学旅行も皆と違うところに行ってたからな。まぁ置いてかれたからひとりで行かざる終えなかったんだが。なんで俺ってこんなに置いてかれるのだろう。影薄いのか。それともあんなやつと一緒にいると楽しくなくなるって思っているから置いてかれるのか?後者だったらわんわん泣くわ。


「大体人が集まるから人気スポットだろうと思って、余計に人が増えるのがなぞなんだよ。自分をちゃんと持っていれば大したことないのにテレビ影響で人気スポットになる場所より隠れ家的な場所に行くだろう。だから人酔いするのは本当にいい場所を知っているからだ」


「捻ねくれているね」


俺が捻くれてるんじゃなくて、社会が可笑しいんだ。人が多ければ多いほどいいみたいな風潮が間違っている。何でもかんでも多数決で少数の意見を無視するほうがどうかしてるに決まっている。


そんなことを考えていながら話をしていると、順番が回ってきた。久しぶりにこんなに会話したわ。学校でははいと授業の答えを言うくらしいかしゃべってないないからな。むしろ今日しゃべりすぎて顎が痛くなっているまであるわ。


「それにしても高いな。シートベルト外れたりしないよね?」


こんな高さから落ちたらまず死ぬよな。でもそんな被害がでたと言うことは聞いたことないし

大丈夫なのか?死んだら俺は早いか遅いかだが、さき達はまだ未来がある奴らだ。こんなところで死んでほしくない。


俺たちは座ると、乗り物が動き出した。結構早いな。ディズニーの技術力か。そして俺達はだんだん上に上がり光が見えてくる。え?この高さから落ちるの。ヤバイ漏らしちゃうかも。遊園地にもいったことない俺からしたらこの高さは絶叫ものだ。そして落ちる。


「ぎゃあー死ぬ死ぬ」 


「はははは高いところから落ちるのはやっぱいいね」


「なかなかの爽快感ですわ」

 

なんでそんなに平気そうなんだよ。うわ水が見える。こりゃびしょ濡れだな。そして水面に落っこちた。そして俺はびしょ濡れになった。思ったよりも濡れたな。


「楽しかったね!」


「うぅもう俺は乗らなくていいや」


リア充はこんなの乗って青春だぁーとか言っているなら俺はリア充にならなくていいや。まさかこんなに怖いものだとは思わなかった。まぁ制服に関しては乾くだろうからいいとして。


「情けないわね。まぁいいわ今度はホンデットマンションに行くわよ」


あの幽霊の宴をしている場所か。あそこ本物がでると噂になったいるんだよなぁー。まぁ俺も幽霊になるかもしれないし、今から慣れておくのもいいか。それに病院に入院ってなったとき幽霊は見ることになるだろうしな。


「分かった。そこは高いところから落ちたりしないよな?」


「落ちないわよ。それにゆっくりとアトラクションも進むわ」


それならゆっくりできそうだ。だがさきはなぜだか笑顔がひきつっている。もしかして怖いの苦手か?


「ねぇー本当にあそこに行くの?あそこ本物もいるよ」


「さきは見える体質なのかしら?」


「うん、別に幽霊の被害に合ったことはないけど、交通事故や自殺した幽霊はグシャグシャだからトラウマなんだよね。だから私はアイマスクつけさせてもらうね」


まぁそりゃ事故や自殺の幽霊はグロいよな。幽霊は死んだときの姿のままって言うのを聞いたことがある。俺達は移動して、ホンデットマンションに着いた。


「やっぱり結構いるね」


「結構離れているが分かるのか?呪われたりしないよね?」


「大丈夫だよ。悪霊はいないから。この雰囲気を味わいたい幽霊ばっかしだから。浮遊霊がここに流れているだけだからね。まぁ自殺した幽霊もいるから見たくはないけど」


人間死が近づくと、見えざるものが見えるようになると聞いたことがあるが、俺も見えるようになるのかねぇー。グロいのは見たくないんだが。まぁ呪わなければそれでいいんだが。


俺達は並ぶと、さきは段々と列が進むにつれ顔が暗くなる。恐らくグロいのがいるのを感じたんだろう。


「アイマスクもうしていいぞ」


「うんそうするね、手を握ってもらってもいいかな」


まさかここで始めて女子の手を握ることになるとは。人生何が起きるか分からないな。しかもこんな美少女の。端から見たらドッキリで怖がるかのじゃをつれた最悪なやつだが。


「いいぞ」


そして俺は手を繋いだ。柔らかいし、すべすべしている。これが女子の手か。ヤバイな。思わずニギニギしてしまう。もう手を洗えないかもな。そんなことを感じていると、さきはアイマスクをつけた。


そして俺達の番になった。渚はワクワクした感じでいる。さき目が見えないから分からないが、平常心でいるような気がするから大丈夫だろう。俺達はアトラクションに乗り、アトクションは出発した。










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