真の愛

ゆーく

真の愛





「ルクレツィア・ジルヴァーラ!其方との婚約は、今宵をもって破棄とする!」



 絢爛豪華な王宮の広間に響き渡る宣言は、談笑を楽しんでいた者も、不穏さを感じ遠巻きに伺っていた者も、自己の腕を披露していた演奏家達の腕さえも止めた。

 静まり返った広間でルクレツィアは高々と告げられた言葉に、淑女らしからぬ瞬きを繰り返してしまった。




 今宵は体調を崩していた国王陛下に快癒の兆しが見え始めたことによる祝いの宴が開かれていた。

 王が不調の間も、国は優秀な政務官や国防を担う国軍によって平和が保たれていたものの、長きに渡る国の頂点の不在は身分問わず臣下を不安にさせ、また権謀術数の渦巻く王都に不穏の波を立たせ始めていた。

 そんな不安を豪風の如く吹き飛ばすほどの慶事の報せ。それはもう盛大に祝うべきだと、滅多に呼ばれることもない下級貴族も招いた大規模な夜会が開かれていたのである。


 そんななかで、まさかの婚約破棄宣言。


 普段よりも幾分柔らかい表情を浮かべていた貴族達も、これには表情を取り繕うのが一瞬遅れた。

 ましてや、その宣言を告げられた当事者であるルクレツィアは即座に淑女の仮面を被ることができず、王の座す場所に続く段上前に立つ目の前の人物を呆然と見つめた。



「其方と私の婚約は政略とはいえ、破棄しても問題ない程度のものだ。そんな重要性の低い婚姻ならば、態々愛のない婚姻を結ばずとも同等の価値ある相手との愛ある婚姻のほうが互いのためであり、国のためだろう。よって、今宵、私は其方との婚約を破棄し、メロディーナ・ラルべ嬢との婚約をここに宣言する!」



とてつもない暴論である。


 自身が告げた言葉に何の疑いも持たないこの国の王子は、傍らに立つ愛らしい少女の腰を抱いた。

 尊大な姿勢を崩さない暴論王子と傍らに立つ少女の姿に周囲の貴族は困惑し、ある者は眉根を寄せ、ある者は扇で表情を隠し、ある者は周囲の様子を確認し、ある者は震える身体と上がる口角を懸命に隠した。


 そんな多種多様な反応を示した周囲も、王子が傍らに立つ少女の不安そうにする姿に表情を崩したあたりで視線をルクレツィアに向けた。

 高々と告げ朗々と暴論を繰り出し、演奏家の腕さえも止めた王子だが、今この場に彼以上の権力者はいない。

残念ながら、快癒の兆しが見え始めた賢君である国王陛下は宴の最後に見えられるという。宴が始まって間もない今では、賢君の真っ当な判断を聞くこともできなければ、王と共に入場する予定の王子を諫めることができる有力貴族が現れることもない。

ルクレツィアを味方してくれそうな権力者がいない今、彼女がどう対処するのか、周囲の貴族は各々の興味でルクレツィアの反応を待った。



「殿下。発言をお許しいただけますか。」



 静まり返っていた広間に、落ち着いた静かな声が響いた。

 ルクレツィアの発言に、傍らの少女を鼻を伸ばして愛でていた王子も表情を引き締め「許す」と尊大に告げる。

周囲の貴族からの支持率を暴落させていることに気付かない王子だが、ルクレツィアは特に気にせず淑女の仮面を被り直して訊ねた。



「殿下は、真の愛を見つけられたのですね」



 ルクレツィアの思わぬ言葉に、周囲の貴族は僅かに目を瞠る。

 王子の言葉が暴論であるのは明らかである。ルクレツィアは国に忠誠を誓う臣下の中でも最上位である公爵家の令嬢。教養も申し分なく、淑女として社交界でも知られ、同年代の少女を率いることができる魅力と器がある。王子の傍らに立つ少女も、建国当初からの忠臣である財力も豊かな歴史ある伯爵家の令嬢ではあるので王家の婚約者として問題ないといえるが、それは相手がいなければの話。ルクレツィアという申し分ない婚約者がいるにも関わらず、個の気持ちだけで婚約者を変えようなど、王家として、また人として褒められたことではない。

にも関わらず、ルクレツィアの言葉には暴論王子を責める色がないのだ。

 周囲の貴族は更に困惑を深めるも、訊ねられた人として褒められない王子は得意げに顎を上げた。



「そうだ!」



 まごうこと無きドヤ顔である。

 そんな姿の王子に唖然とする周囲を余所に、ルクレツィアは物憂れ気に溜息を吐いた。



「殿下は、ラルべ嬢を愛していらっしゃるのですね…。常にかの君を思い浮かべ、視界に移せば世界が輝いて見え、かの君の吐息ですら独り占めしたいと狂おしく胸を打つ…。そんな愛を、見つけられたと…」



 ちょっぴり下心が多めの殿下はその純粋で情熱的なまでの言いように、俄かに視線を泳がせた。メロディーナ・ラルべ嬢の魅惑的な肢体に伸ばしている手を少しだけ緩める。

 そんな下心王子の僅かな動揺に気付く様子のないルクレツィアは頬に片手を添えると悩まし気に首を僅かに傾けた。



「なんて…、羨ましい」



 ルクレツィアの月光を含んだ銀糸のように煌く髪が、首を傾けたことで肩から滑り落ちる様子に、周囲の貴族は状況も忘れて感嘆の吐息を零す。

 例え、国を挙げての祝宴に暴論を繰り出す王子でも、将来を約束した婚約者。突然の裏切りに傷付きながらも殿下の愛を得たメロディーナ・ラルべ嬢を羨んでいるのだろうと、周囲の者達はルクレツィアの物憂れ気な姿に同情を寄せた。

 そして裏切り王子は、ルクレツィアのその表情と言葉に得意げに胸を張ると「私の寵愛がそんなに羨ましいか!」と声高々に鼻を膨らませる。



「いえ、そうではなく…」

「ん?」



 まさかの否定の言葉に周囲含め王子も疑問符を浮かべた。

そんな周囲と王子に気付かず、ルクレツィアは頬に添えた手をそのままに髪と同じ銀色の睫毛を僅かに伏せた。



「真の愛を見つけた殿下が、とても羨ましいと。わたくしも、真の愛というものに巡り会いたいものですわ…」



 ん?それは、もしやちょっと不敬じゃないかい?と皆が王家の婚約者であるはずのルクレツィアの言葉に違和感を感じて首を傾げそうになるより早く、ルクレツィアは粛々と臣下の礼をした。あまりの自然に流れるように紡がれた言葉と動きに周囲の者も王子も『王子の婚約者でありながら他に愛を求めるなど不敬だ』と憤慨し損ねた。



「殿下のお言葉、謹んでお受けいたします。至らぬ身で殿下にご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした。今後は家名に恥じぬよう、慎ましやかに過ごさせていただきとうございます」



 颯爽とその場を離れたルクレツィアに唖然としていた王子はルクレツィアの言葉を反芻したあとで改めて憤慨しようにも、先に『愛のない婚姻』と述べたのが自分であるため、それを詰ることなどできるはずもなく、また周囲の貴族も暴論を繰り広げた未熟な王子に同調する必要無しとして、ルクレツィアの潔い姿に内心で拍手を送った。




❋❋❋





 邸宅を出てから幾時も経っていないにも拘らず、すぐに帰宅したルクレツィアに使用人達は心配の色を浮かべた。



「問題なくてよ。わたくしが居ると、せっかくの祝時に水を差しそうだったから早めに帰ってきたの」



 ルクレツィアのその言葉に使用人達は更に心配の色を深めたが、仕える主家の令嬢に詳しく問うこともできず深々と頭を下げるだけに止める。

 その姿に満足そうに僅かに目を細めたルクレツィアは「もう休むわ。湯と簡単に摘めるものを」と告げると自分の部屋に向かった。





 湯に浸かった後、ルクレツィアは部屋の灯りも点けずに月の光だけで軽食とワインを楽しんでいた。



(今夜は、本当に驚いたわ。まさか殿下に愛する方が居たなんて)



 国王陛下が体調を崩し公に姿を見せない間、外交などの公務は他の王族が務めていた。ルクレツィアの元婚約者である王子もその1人であり、積み上がる公務の数々で忙しい日々を過ごしていた王子とは暫く定期的な茶会もしていなかった。

 幼少期に決められた婚約関係ではあったが、王子の言ったとおりルクレツィアと王子の間に愛は無かった。決められた義務を全うしあう仲として、一種の仲間意識はあったかもしれないが、それだけ。王子の元に嫁ぐための習いも、特に苦もなく身に付けたルクレツィアにとって王子の婚約が無くなっても、あんなに頑張ったのにと不満に思うことは何も無かった。

 婚約を破棄されたことでルクレツィアの名に傷が付いたが、それすらもルクレツィアにはどうでも良かった。良縁に恵まれなくても貴族としての義務を全うするだけ。相手が誰であろうと変わらない。相手がいなければ己の力で生きていけばいい。ルクレツィアにはそうするだけの手腕もあった。

 婚約していても、していなくても、正直どちらでもよかったルクレツィアと同じように、ルクレツィアとの婚約を王子もそのように思っていたのだろう。そんな時、ルクレツィアと会わない間に愛する少女を見つけ、愛を育んでいたというわけだ。


それは、なんて、



(羨ましい…)



 そう、羨ましい。

 貴族として、淑女として、こうあるべきだと教わられた狭い世界を生きてきたルクレツィアにとって、見聞きする情熱的で自由な恋情は別世界のものだった。



(殿下とラルべ嬢は、どこで出会ったのかしら。想いを告げたのはどちらから?それとも互いに自然と…ということかしら。王家と公爵家が絡んだ契約を反古するほどの想いだもの。きっと互いに燃え上がる想いを募らせていたのね)



 ルクレツィアは長椅子に背を預けながら熱い吐息を吐く。月の光に照らされた白い肌が頬だけ僅かに染まっているのは、ワインのせいだけではないだろう。



(………、いいなぁ)



 幼子のような呟きを胸の内で零し、ルクレツィアはワイングラスに口付けた。




ーー カチャン




 ルクレツィアが居る部屋のドアの向こうから聞こえた物音に、ルクレツィアは傾けたグラスを止めた。音がしたドアの向こうはルクレツィアの寝室がある。何の音だろうと首を傾げたルクレツィアが、グラスを持ったまま寝室に向かう。

 微かな酔いと身近で見た情熱的な恋情に熱った身体をふらつかせ、ルクレツィアは寝室に続くドアのノブを掴む。

 すると、ドアはルクレツィアがノブを捻るより先に音も立てずに開かれた。



「ーーっ」

「声を出すな」



 開けた扉の隙間から飛び出した手に、ルクレツィアは口を塞がれる。塞いできた手と反対の手には月光を反射した刃物が握られていた。



「ったく、なんで居んだよ。今日は馬鹿騒ぎしに行ってるはずだろーが」



 扉の影で闇に隠れた人物がぼやく言葉に、ルクレツィアは徐々に己の状況を把握し始めた。

 今夜は国を挙げての祝宴が開かれる日。主だった貴族だけではなく多くのものが王城に赴いている。

と、いうことは貴族の住まう邸宅の守りが常より読みやすくなるのだ。

 仕える者が居なければ例外的な動きを求められない使用人達も定刻通りの行動しかしない。腕の立つ護衛は当然仕える者の傍に居るため守りも薄くなる。それを狙って、邸宅に忍んでくる者は少なくない。

ましてやルクレツィアは王家の婚約者として有名だった。

今宵の宴に参加していて当然の存在だ。居ないなら侵入しやすいとみられた確率は高い。

それでも、公爵家であるジルヴァーラ家に忍び込むなど余程の手練れでなければ無理だ。それを、ルクレツィアの前に居る男はやってのけた。

 狙いは金銭か、誰かに依頼された重要物か、それとも、命か…。

相手の望みが分からない以上、下手な動きが取れない。


 ルクレツィアが赤紫色の瞳を瞠らせながら身動きとれずにいると、影に隠れていた人物が音も立てずに姿を現した。



「くそ。あんたのせいで、折角の計画がパァだ。大人しく王子様と乳繰り合ってりゃあいいものを。なんでンな早いご帰宅かましてんだよ」



 ブツブツと勝手な文句を述べた男は乱雑に伸ばした髪の隙間からギロリとルクレツィアを睨み付けた。

 男が歩みを進めたことで、窓から差し込む月の光が男の姿を微かに照らす。


 赤茶色の髪に隠れた鋭い目付き。

 宵闇の中にあっても更に深い闇を思わせる目の色が苛立ちの色をのせている。

 首当てで隠している口と鼻は見えないが、浮き出る高さに形の良さを知らしめる。



「っ!!」



 眼前に現れた男の姿に、ルクレツィアは息を呑んだ。



「おっと、騒ぐなよ。その可愛い顔を血塗れにされたくなきゃな」



 そう言って、男は手に持った刃物をルクレツィアの頬に当てた。

 今まで会ったこともないような粗野な容貌、粗雑な物言い、突きつけられた刃物。


 身体の震えが止まらない。

 動いては駄目だというのに、言うことを聞いてくれない。



 怖い、怖い、怖い



 沸き上がる恐怖に押し潰されそう。

 ルクレツィアは崩れそうになる身体を懸命に支えた。


 そんな震える身体と涙が滲んだ赤紫色の瞳に、刃物を突き付けていた男は僅かに目を細めた。

 そして、深く長い溜息を吐くとルクレツィアの頬に当てていた刃物を、腰に身につけていた鞘へとしまった。


 男のその様子に、ルクレツィアは瞬きを繰り返す。


 瞬きをしたことで、瞳に溜まっていた涙が零れルクレツィアの口を塞いでいる男の手を濡らした。

 その様子に男は眉根を寄せると、空いた手で乱雑な髪を掻き回す。



「ンな怯えんな。命まではとらねえよ」



 男の言葉は存外柔らかかった。

 その声音にルクレツィアが驚きで唇を動かそうとすると「おい」と男は口を塞ぐ手に僅かに力を込めた。

 


 けれど、それだけだった。


 乱暴をされるでもなく、

 暴力を振るわれるでもなく、

 拘束されるでもなく。


 ただ、静かにしろと口を塞がれているだけ。


 そして、男は苛立ちを顕にしていた瞳を鋭く光らせると楽しそうに細めた。



「ま、金はいただいてくがな。あんたは静かに見過ごしてくれりゃあいいよ」



 その言葉は悪戯を企む幼子のような楽しさを含んでいた。

 宵闇色の瞳を楽し気に細め、首当ての下で動く口元が動くことで口角が上がっているのもわかる。



「じゃ、おやすみ」

「!!」



 男の空いた手がルクレツィアの首元に向かったことで、意識を刈り取られると判断したルクレツィアは急いで口を塞ぐ男の手を掴んだ。咄嗟ながら持っていたワイングラスも落とさずに掴めた自分に状況も忘れて拍手をおくりたくなる。

そして、足を進め男の胸に飛び込むように距離を縮めた。



「は?」



 その様子に男は束の間、遅れをとった。

まさか心底怯えていた深窓の令嬢が、家に忍び込んだ賊の胸に飛び込むとは露ほども思っていなかったのだから当然である。

そのため、ルクレツィアの口元を押さえていた手の力が緩んだ。

 ルクレツィアはその瞬間を見逃さず、掴んでいた男の手を己の口元から外すと目の前の賊を見上げて響かない程度の声で告げた。



「是非、わたくしも盗んでくださいまし!!」


「……、は?」



 ルクレツィアに口元の手を外されたことで、険呑な色をのせた宵闇の瞳がまん丸に瞠られた。

腰元の刃物に向かった手もそのままに、思考も身体も停止した男を気にすることなくルクレツィアは距離を詰める。



「どうか、わたくしも一緒に盗んでくださいませ。世間知らずのためご迷惑をおかけするかもしれませんが、学んだことは忘れないので教えていただければ必ずや貴方の邪魔にならないとお約束しますわ」

「いやいや、待て待て」


「今宵お探しの物は量が多いのですか?それでは秘密裏にわたくしが貴方の手にいくよう手配させていただきますので、今宵はどうかわたくしだけを連れて行ってくださいませんか?」

「おーい、何言ってんだ?」


「どうか、わたくしを盗んで行ってくださいませとお願いしております」

「いや、はぁぁああ!!??」



 ルクレツィアはワインを飲んでいた時より頬を色付かせ、目の前の男に詰め寄るが、男はそんなルクレツィアの姿に僅かに背をのけ反らせた。



 ルクレツィアは、怖かった。

自分の部屋に忍んだ賊という存在も、刃物を突き付けられたことも、身が凍りつくほど恐かった。

しかし、ルクレツィアは恐怖を抱えると同時に、全く異なる胸の高鳴りも自覚した。


 今まで見たこともないような粗野な容貌。

 今まで聞いたこともないような粗雑な物言い。

 突きつけられた刃物は恐かったが、男はルクレツィアが怯えると直ぐに刃物をしまってくれた。


 そして、悪戯を企んだような物言いと幼子のような楽し気な表情。


 金銭を無断で盗むなどあってはならないことだ。

 賊など罪人として捕まるべき輩である。

 ましてや刃物で人を、公女であるルクレツィアを脅すなど首を斬られるほどの罪状である。



 わかっている。

 わかっているが、


 それでもルクレツィアは胸の高まりが抑えられない。


 物心ついた頃から、貴族として淑女としてこうあるべきだと狭い世界を教えられたルクレツィアにとって目の前の男は衝撃だった。

今まで培ってきたものを、全て投げ捨てても構わないと思えるほど、男の居る世界を見てみたいと思った。


 そして、男が見せた楽しそうな笑み。


 その笑みを、もっと見たいと。

 

 乱雑な髪や首当てで隠さず、

 月光の僅かな光ではない明るさのなかで、

 男のその笑みを見たいと。


 強くそう思ったルクレツィアは紅潮した頬と涙で濡れた赤紫色の瞳を煌めかせて、目の前の男に淑女ではないルクレツィアの笑みを浮かべてみせた。



「わたくしも、どうやら真の愛を見つけたようです」

「あ"ぁ?」

「わたくしを、これからずっと貴方の傍に置いてくださいませ!」

「はぁぁぁあああああっ!!??!?」




 これが、歴史に名を刻んだ大悪党夫婦の出会いの瞬間である。







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