一気読みしました!
JOメディカルは架空でしょうけども、実際にそういう組織がないと技術流出止まらないんでしょうねぇ………。社会人になって組織に所属すると上が馬鹿だと下が馬鹿を見るを痛感するので。あったらあったでこの作品のような事件が起こるかも、と。
最初の方で遺体にアイツ混じってんじゃねーか?と疑っていましたが、胴体がそうでしたか………。実行者の彼は最後の方かなり怪しかったんで多分そうかな、と思ってやっぱり!となりました。
全体を通してとても良い構成をされた作品だと思います。
これだけ書いても悩まれているようなので、僭越ながら二点ほど苦言と助言を。
最近の若い人たち(等というと上から目線なので好きではないのですが)はスマホなりパソコンで物語を読むが大半です。紙がないとは言いませんが、だからこそ改行の多い作品に触れすぎていて、改行をしているのが当たり前で、地の文みっちりは敬遠されがちのようです。どうもスマホだと読みにくいようなのです(ぶっちゃけ私の作品もみっちりでして、指摘されて改行を大幅に入れる羽目になりました)。なので、せめて地の文と台詞の間に一つ改行入れてはどうでしょう?
もう一点は作品についてです。
非常に面白いお話でしたし、文句はないのですが勿体ないとも思いました。一人称である以上、どうしても秋月教授に限られてしまうのですが、今回で言うなら裏でやってた東海林の奮闘シーンや攫われる直前の細君のシーン、あるいは黒幕達の意味深な会話など別視点も三人称なら入れられたのかな、と。勿論、これが何かしらの応募作で文字数制限があるのなら仕方のない話なのですが。
尚、解剖等々の描写に関しては素直に脱帽です。いや全く、医療従事者ですか?と思うほどに細かに書かれていたのでとても参考になりました。
とても良い作品をありがとうございます。
作者からの返信
丁寧な読み込みをありがとうございます。
まあ、年寄りなもので、スタイルを変える気はありません。電子書籍として読んでいただけないなら、それまでです。PVも期待していませんが、それでも先日の『〈メディアワークス文庫×3つのお題〉コンテスト』では予選通過したりしています。出版関係者の目に止まればラッキー、ぐらいの気持ちです。
それに限定された状況が好きなもので、こんな話はよく書きます。手術室だったり、取調室だったり、オスプレイの中だったり。もしも映像化されるなら、周辺の動きも描かれるでしょう。脚本家さんも「余白」がないとつまらないでしょうしね。そんなドラマを、私自身が期待しています。
ただ、もっと普通の状況の物語も書いています。よろしければ、他の作品も読んでみてください。
はじめまして。
物語に引き込まれ、一気に読了してしまいました。
解剖室内での緊迫した空気に、私も一緒になって胸が苦しくなるほどでした。
強烈な悪意が込められた遺体は、キャッチコピー通り正に凶器。
遺体の状況が分かるにつれて、もうこれは悪魔の所業かと……身震いしてしまいました。ラストで小野寺の真意は明かされましたが、前半ではもう恐ろしい狂人にしか見えませんでたから……。
事件の背景として描かれる世界情勢や、小野寺の研究が未来に何をもたらすのかといった、ただの猟奇殺人事件で終わることないとても素晴らしいミステリーでした。
つたない感想で申し訳ないのですが、本当に面白かったです。
企画からこの作品を知ったのですが、岡様の他の作品にも興味が湧きました。
後日また読ませていただきたいと思います。
素晴らしい作品を、ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます。一気読みしていただけるのは、作者最大の喜びです。
詳細なレビューも感謝です。
この作品は自信作の一つではあるんですが、あっちこっちに送ったミステリーの公募では、予選さえ通過できなかったコンテストもあります。作品の「使い回し」を嫌う審査員もいますのでね……。
カクヨムでも、あまりPVは伸びていません。
あれこれ悩む毎日が続いています。
それとお願いなんですが、他にも自信があるのに一向に伸びない作品があります。「沈黙の死闘」なんですが、時間ができた時にでも目を通していただけないでしょうか。他の読者さんとの「文学論」的なやりとりもありまして、ここでも迷いが深まっています。是非、ご意見がいただけたらと思っています。
よろしくお願いします。
編集済
遅緩ながら拝読させて頂きました。
背徳的な遺体の描写などから始まる猟奇事件や、人質やトラップの数々。
ヒリヒリする状況の中からの逆転劇。
とても面白かったです。
小野寺氏の最後の人間性にも救われました。
まさしく雨降って地固まるごとく、秋月氏自身も救われて、読後感がとても良いです。
やはりどんな物語も人間が描かれてこそ、厚みを増しますね。
盛り込まれた医学知識等も興味をそそられるものでした。
日を置いて再読したいと思える作品です。
重厚な作品を読ませて頂き有難うございました。
作者からの返信
ありがとうございます。
しかし、ここまで書いてもミステリーの公募では予選止まり。予選にすら通らない出版社も多かったです。そんな中、喜んでいただけたことに勇気づけられます。
また、他の作品も読んでみてください。よろしければ、お友達にも勧めていただけると嬉しいです。