第一話 イージス航空戦艦息『蓮華』

小笠原諸島西之島から、北に150km地点にある無人島。

その砂浜に、一人の男性が倒れていた。

 

??「、、、、、ん?、、、ここは、、どこだ?」

彼の目は覚めたようだが、自分がどこにいるのか分からないようだ。

 

 

 

 

 

 

??「俺は、、、、」

軽い頭痛と共に、記憶が蘇ってくる。

 

北海道で、航空戦艦『蓮華』として建造されたこと。

 

その後、イージス航空戦艦に改装されたこと。

 

海上自衛隊の護衛艦となったこと。

 

敵の高高度爆撃機と相打ちになり、沈んだこと。

 

 

蓮華「俺は、、、尖閣沖で沈んだはずなんだが、、、、、それに、、、、なぜ人の四脚があるんだ?」

俺は、理由を考えてみる。

が、思い当たるわけもなく。

蓮華「とりあえず、ここがどこか調べよう。、、、と、言っても、艦がないとどうしようもないが」

と、俺が言ったその時

ガチャ!

蓮華「、、、、は?」

俺の背中に、突然機械が現れた。

よく見ると、肩紐のような紐がついた艦橋から出ているアームのような物に、艦体のようなものがついていて、そこに3式45口径48cm3連装砲や4式50口径50.8cm4連装砲、76mm速射砲、VLSが付いていた。(艦体は、艦娘大和のをイメージしてください。)

CIWSや127mm砲は、艦橋についていた。

両足には、膝より10cmくらい上に17式対艦誘導弾6連装発射筒が、両腕には飛行甲板が出現していて、帽子にはNOLQ-2B電波探知妨害装置、AN/SPQ-9B、OPS-28E、OPS-20Bなどといった、レーダー類が付いていて、左側の腰には筒に入った矢が、左手にはカタパルトのようなボウガンが、出現していた。(艦娘赤城の飛行甲板を半分にした幅、3/4の長さ)

蓮華「おいおい、、、まるで擬人化じゃねえかよ」

そんなことを考えていると、左肩に違和感を感じた。

恐る恐る左肩を見た。

妖精「こんにちは!副長妖精です!」

蓮華「、、、、、、ん?」

妖精「いや、ですから、、」

その後、妖精(自称)から色々な説明を受けた。

:蓮華は、艦霊が男性に擬人化したもの。

:蓮華が今つけているものは、艤装と言う。

:妖精は乗組員の魂を受け継いでいて、役割は、

<艦橋要員妖精>

副長

操舵

発光信号

手旗信号

見張り

GPS

IFF識別

<機関妖精>

ナトリウム発動機

ガスタービン4機

<兵装妖精>

主砲

127mm速射砲

76mm速射砲

CIWS

VLS

17式対艦誘導弾

Mk 32 三連装短魚雷発射管

<レーダー妖精>

AN/SPQ-9B

OPS-28E

OPS-20B

AN/SPY-1D

<ソナー妖精>

AN/SQS-53C

AN/SQR-20 MFTA

<電子戦妖精>

NOLQ-2B電波探知妨害装置

<デコイ発射、投下妖精>

曳航具4型 対魚雷デコイ

Mk.137 6連装デコイ発射機×4基

<艦載機妖精>

V-22オスプレイ

AH-64Dアパッチ・ロングボウ

SH-60K

F-2C

F-35B

艦載機誘導員

<その他>

給養員

衛生員

応急修理員

AAV7(2両6人)

陸戦(50人)

LCAC(1艇5人)

であること。

 

蓮華「長い説明ありがとう」

妖精(以降副長)「いえ、、、それより、あなたのことはなんと呼べばよろしいでしょうか?」

副長の突然の質問に蓮華は少し驚いたが、

蓮華「それじゃ、艦長とでも」

副長「了解!それでは艦長。何をやればいいですか?」

蓮華「そうだな、、、GPSと全レーダーを起動してくれ」

蓮華がそういうと、副長が『了解です!』と言って偽装の中に入っていった。

少しすると、自艦のことが手にとるように分かってきた。

:GPS error

:機関 異常なし

:アンノウン 距離50km 数6

:全兵装 使用可能

:艦載機 発艦準備可能

:その他 異常なし

GPSや、レーダー以外のことも分かったが

蓮華「GPSがerrorってのが気になるな。とりあえず、アンノウンと接触してみるか。機関始動。両舷半速。F-2C 2機を偵察に向かわせる」

副長「了解!機関始動!両舷半速!F-2C準備完了!」

副長が、そう言ったので腰からF-2Cの矢を取り出し、ボウガンにセットする。

蓮華「当航空隊をアルファ隊と命名する。発艦用意!」

ボウガンの引き金に指をかけ、

蓮華「アルファ隊、発艦!」

引き金を引く。

バシュ!、、、バッ!

矢が、勢い良く発射され、数秒後にF-2Cになる。

蓮華が、この世界の住人と接触するのはもうすぐである。

 

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

イージス航空戦艦『蓮華』戦記 零1941 @zero1941

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ