第10.5話 魔王軍幹部募集中(仮)
『そろそろ僕も『魔王軍の幹部!!』的なやつが欲しいんだけどさ。』
赤紫色の透き通ったワインをグラスに入れ一口喉に入れる。
『前回と前々回の戦いでキョクチくんに部下やらなんやら君とトイレ掃除のおばさんを除いて全員死んじゃったじゃん?』
『だから、いい感じの魔族、連れてきてくんない?』
「いい感じの魔族、と言いますと?」
『ん〜、適当に君が見て強そうだなー、って思った子達を連れてきてくれればいいから』
『良いの、連れてきて来れたら『名づけ』してあげるよ。』
「……わかりました、至急、召集を開始します。」
『…頼むよ。』
魔王様はあぁ言っておられたが、我が魔王軍にとっては重大なことだ。
魔王様がこれ以上手を煩わせないよう、優秀な魔族たちを集めなければ…
「…やはり、召集にはあれが一番でしょう、早速準備に取り掛かりますか…」
「くそっ、最近景気が悪くて全く武器が売れない…」
「しょーがねぇ、だろ。二国の戦力の大部分が消滅したんだろ?」
「安定した職探さねぇとな…」
何気なく俺は机の上にあった今月のパローワークを開いた
「……おい、今月の魔族のためのパローワーク…魔王軍の欄があるが気のせいだよな?」
「いや、マジっぽいぞ…強さに自信がある方大歓迎!…か。」
「「いくか」」
『魔族のためのパローワーク』に魔王軍の枠があったことはすぐに魔族全体に広まった。
『これ、何人集まってんだろうね〜。』
額に汗を浮かべながらパローワークの大量の就職申請用紙を眺める。
「ざっと、10万人です。」
『そこからよさそうな子だけ選別すると?』
「5人ほどです。」
魔王様は少し考えるとこう言われた。
『10万匹と5人、全員採用。』
「かしこまりました。」
魔王軍が王都を攻めるまであと5日
コツコツと異世界生活楽しもうとおもったのに転生時からほとんどのステータスがカンストしてました。 瀬雨☔️ @seusouta
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