第4話 年賀状はお早めに
今やメールやLINEで新年の挨拶を済ませることができる時代だが、私は未だに年賀状のやりとりをしている。
とはいえ、送る相手も年々減って、今では二十枚くらいかなぁ……。
近年は海外にも送っているけど、外国では当然、暮れ近くに投函された年賀状をまとめて元旦に配達、なんてことはしていないので、タイミングを合わせるのが難しい。
私は痛い人なので、もうかなりのいい大人だというのに趣味全開の年賀状を作る。
若い頃には、できそこないのコスプレ写真(当時まだコスプレが珍しかった)の年賀状を会社関係の人たちにまで送りつけたことがある。きっと当時の上司たちは途方に暮れたことだろう。
今までに、いろんな年賀状を作って来た。
受け取った人に楽しんでもらいたくて、いろいろ工夫した。
ゆっくりで新年のご挨拶動画を作り、そのQRコードを印刷したり。
動画では家族の近況とか新年の抱負とか語ったよ。
あれは面白い試みだったと思っているが、誰か見てくれたんだろうか。
今ならインスタとかTik Tokみたいなものでも良さそうだ。
年賀状には、イラストを描くことが多い。
既成の年賀状によくある、ほっこりとした可愛い動物や子供のイラストではない。普通にゲーム(アニメ)の推しなんぞを描いている。
年賀状を送る相手は、漫画もアニメもゲームも無縁って人がほとんどだから、きっと「何の絵だろうこれ……」と思ってるだろう。
それでも友人知人たちは、「相変わらずだな~」って思ってくれそうだし、いい近況報告になっているだろうと思う。たぶん。
今年は小説ばっかり書いていて、お絵描き欲がいまひとつ。
全然描けていない。
年賀状もずーっと気になっていたけど何もしてなくて、昨夜やっと、のろのろと重い腰を上げた。
年々億劫になってきているのは、歳のせいか、友達が少ないせいか。
何はともあれ、クリスマス前には出したいと思っている。
頑張る。
さびしい夜にはエッセイを書こう 中静弥美 @hiromi-nak
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