第3話 サンタクロース、信じてる?

 もうすぐクリスマス。

 子供たちも大きくなったし、もうパーティーはしなくてもいいかなぁ、と思っていたりする。やるとしても、忘年会みたいな感じになるかな?

 それぞれ友達や恋人とは約束していない様子(今のところ)。


 まだ私が健康だった大昔は、約一ヶ月かけて盛大に祝っていたクリスマス。

 待降節アドベントになったら飾り付けをして、漬けておいたドライフルーツでシュトーレンを作り、聖家族像クレッシュを作って飾り、子供たちにクリスマスの絵本を読み聞かせ、賛美歌を教え、一緒にクッキーを作って、教会に行ってゴスペルを聴き、当日はご馳走にケーキ(手作り)。

 そして、子供たちはサンタクロースにケーキと飲み物と手紙を用意して寝るのだ。

 もちろん、朝にはプレゼントが枕元に。よかったね。

 クリスマスの意味を知って欲しいのと、何よりも喜ぶ顔が見たくて、全力でやっていたなぁ。

 私にも、そういうお母さんだった頃があったのよ。懐かしいね。


 今年はどうしようかなぁ……。

 カレンダーを見ながら、子供②に「クリスマスプレゼントいる?」と聞いてみた。

 すると、「サンタさんが来るからいい」と言うではないか。


私「……サンタさん、何歳まで来るのかな」

子「信じている(ふりをしている)限り来る!」

私「それはサンタさん大変過ぎるから」

子「んー、二十歳までかな」

私「マジで」

子「二十歳までは子供だし」

私「うーん、そうかぁ……ちなみに何が欲しいの?」

子「現金」


 ちなみにうちは母子家庭なので、私がサンタクロースである。

 このサンタクロースはそんなに裕福ではない。

 

私「お金じゃなきゃだめ?」

子「だったら〇先生の新刊がいいかな(同人誌)」

私「なるほど(あんまり高くなきゃいいなあ)」


 そんなわけで、どうやらサンタさんはネットで同人誌を買うようだ。

 サンタさんに買ってもらうくらいだからR18ではないのかな?

 人気作家さんらしいので、うまく入手できればいいんだけど。

 

 私もプレゼントに選ばれるような作家になりたいものである。

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