諸事情ありの霊感なんて、いりません！

自己紹介

ぽふっ

気持ちいい音を立てて、ベッドにダイブする。

この家に来てから、毎日一回はベッドにダイブする。

この習慣は一度も怠っていない！！！（ドヤ顔）

後ろでなんか目を丸くしてる人いるけど、気にしない、気にしない。

うん、気にしない......

「じゃあ、自己紹介しよっか！」

ベッドの上で座り直して、男の子の方を向く。

隣をぽんぽんと叩くと、男の子は遠慮がちに腰を下ろした。

実はまだ、私はこの男の子の名前を知らない。

これから多分一緒に生活することになるんだから、

好きなものとかも把握しておきたいしね！

「わたしの名前は、天海小夏！誕生日は8月8日で、好きなものはマカロン、

　苦手なものは幽霊...」

「僕の名前は、初音真白。誕生日は2月3日で好きなものは甘い物、

　苦手なものは...、ありすぎて言えない......」

「はつねましろ、かぁ。シロって呼んでいい？」

「うん、いいよ！あだ名つけられるの初めてだから、なんか嬉しい！」

私が笑うと、男の子も笑い返してくれる。

そんな空気が、なんだか心地よかった。