超有名女優が『少し違う』シンデレラになってました

ヨルミ

第1話 超有名女優(美月)の誕生そして、シンデレラの幕開け

今日私は人生で最も憧れていた舞台に立っている。


それは世界でも数人しか上がれないという特別な舞台。女優・俳優を目指す者なら誰でも憧れ、そして夢を見る舞台。


その舞台に上がることが出来た者には「アクト賞」という名誉な賞が貰える。


「アクト賞」、かつて父と母は私に言った。

「美月…お前は日本、世界で輝ける女優になれる。」

そう言われてから何十年とたった今、舞台に立ち、多くの照明歓声を浴びている。

その父と母も、もうこの世にはいないんだけど…。


さあ、私の人生はこれから始まる。

1人の天才女優によって、演劇は始まる。


取材陣「美月さーん!世界でも数人しか上がれないという特別な舞台に立ち、「アクト賞」を受賞した今の心境はどうですか?」

美月「そうですね…。長年亡き父と母に言われ、頑張り続けたかいがあった、と思っています。」

取材陣「美月さん!この賞を取れて1番にお礼を言いたいのはどなたですか?」

美月「それはやはり、ここまで応援して下さったファンの皆様やスタッフの皆様、監督。ですかね。とても感謝しています。本当にここまで私を応援して下さった皆様ありがとうございます。」


と、普通の取材を受け、今お辞儀をしたところだったんだけど…ここはどこ????

水色のドレス?私はさっきまで赤色を着てたはず…。

しかもこのお城みたいな内装…一体何が…?


王子「あのー…?」


…?????


王子「大丈夫ですか???」


美月「貴方はどちら様ですか?」


ザワザワ…


王子「私はさっき貴方にダンスを申し込んでお返事を貰ったところ。そして、私はこの国の王子です。」


美月「は…???王子??」


側近「王子…。この無礼な娘を始末しても宜しいでしょうか?」


王子「落ち着け!」


美月(え。私はもしかしてここにいたらころされちゃう?)

「いやー!!!!私の人生これからなのにこんな所で死にたくない!!!!!」

(とりあえず逃げなきゃ!!!!!!)


王子「待って下さい!!せめてお名前だけでも!!」


側近「あいつを捕まえろ!!!」


美月「なんでこんなことに!?!?てか、階段ながっ!!こんなヒールで走れるか!しかもガラス?、!」


美月はガラスの靴を脱ぎ、そのまま走って明かりのある方まで走ります。


王子「あの子の靴…。いつか必ず…」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

超有名女優が『少し違う』シンデレラになってました ヨルミ @miu8019

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ