第6話 高校受験の話②

思わぬことが起こった。

試験日2か月前の直前の模試で、合格率50%まで上がっていた。

「すごいよ!よく頑張ったね。受験できるレベルまでは来てるから、まだ安心はできないけど十分合格の可能性はあるよ!」

小橋先生はそういって喜んでくれた。

内心ほっとしたが、

この高校を受験する場合、問題がある。

それは併願する公立高校の選択肢がないということだ。

当時、私の件ではA群、B群と試験日程などによって公立高校は分かれており、受験する際は本命と滑り止めを併願で出すのだがその組み合わせが中々難しい。

自分のレベルと高校のレベル、自宅からの距離なども考えて組み合わせを考えるのだが、、、


私が目標としている高校を選んでしまうと、併願できる高校で滑り止めになりそうな高校は電車で1時間以上かかるような高校ばかりで、

地元を離れた場所の高校は確かに行きたかったが、自宅を出る時間が6時くらいになってしまうため、さすがにそこまでの距離では考えていなかった。


さあどうするか。

私立の高校はすでに受験していたが、行くつもりは毛頭なかった。



考えた。



答えは一つしかない。


私は、単願で受験することにした。

公立はその高校、1校のみ受験する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

徒然なるままに @jiro_haguro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ