最終話
あれから何日経ったんだろうか?
時計もない、テレビもない、スマホもないこの部屋ではなんの情報も入ってこない。
ただただ自分の写真が貼ってある部屋にずっといるだけだ。
トタトタトタトタ
課長が帰ってきたようだ。
課長「元気にしてる?」
俺「・・・」
俺は何にも答えることができない。
課長「まぁもうそろそろなれると思うから私との生活を楽しもうね」
ピンポン
インターホンが鳴った。誰か来たようだ。
課長「どちら様ですか?」
課長が玄関が開いた音と同時に「ドタドタ」たくさんの人の足音が聞えた。
男「いました。こっちです」
その声と同時にたくさんの男の人が入ってきた。
入ってきたのは警察官だった。
そこからはあっと言う間で気が付いたら普通に会社で仕事をしていた。
課長は変わったけど今の会社で仕事を続けている。
親友A「おお海飛おはよう」
俺「おはよう」
親友A「お前大変だったな」
俺「まあそうだね。それにしても誰が俺が課長に監禁されているって警察に言ったのかな?」
親友A「さあそれはわからないけど良かったじゃん」
俺「そうだね。まあこれからもよろしく」
親友A「ああ。よろしく」
俺は仕事に戻った。
それを見てひとりの男がほくそ笑んでいた。
『海飛が無事で良かったよ。GPS付けてたからすぐに特定できて今まで録音してきた物と盗撮してきた物のおかげですぐに警察が対応してくれたからね。それに盗撮機器と盗聴器に詳しいには俺が使っていたからなんだよ』
男のPCには大量の海飛の写真があった。
親友B「おい、何笑ってるんだ?」
男「いいやなんでもないよ。ただ今回はうまくいきすぎたなって」
親友B「ふーん」
男「今回は興味なさそうだね」
親友B「まあお前の話はいつも面白いからいいけど今回のは良くないような気がした」
Bは机に戻った。
『Bは察しがいいからあまり深く話すのは危険である。今まで海飛に彼女ができなかたのは俺が海飛に近づく女を遠ざけるように仕向けていたからね』
昼になり男に海飛が近づいて来る。
海飛「ご飯行かない?」
男「行こうか。Bも一緒で言い?」
海飛「良いよ。そう言えばAさ今日はすごく機嫌がいいよね」
A「そんなことはないよ」
男は微笑みながら答えた。
『ずっと一緒だよ。海飛』
ダレ? さまえる @samaeru36
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