第39話 礼をもって礼に応える(4)
電車の中で、陽向の言葉が気になって、調べてきた水波野菜乃女神のことを読み返していた。
(最後に言ったことは、火の神の伝言ではなく、あれは陽向ちゃん自身の言葉だろう。だとしたら、陽向ちゃんは水波野菜乃女神となにかあったのか?もしかしたら、見たことがあるのかもしれない。陽向ちゃんは、巫女だし、姿を見ることができても不思議じゃない。でも、いつだろう・・・・・・)
実菜穂は、ペットボトルの水を一口飲むと、思い当たることは一つしかないことに気がついた。
(祠の件だ。おそらく、移設の件で水波野菜乃女神のもとに行った。そのときに姿を見ることができたのだろう。でも、何があったのだろうか)
結局は、なにも分からないということが分かっただけで、これも自分で行けば何か感じるものもあるのではないかと一人でに納得していた。
昼過ぎには
改めて神社を見ると、その大きさに驚いた。
陽向の神社の倍以上は広かった。大鳥居がそびえ立っており、そのまっすぐ延びる参道の先に
(そうか・・・・・・)
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