神殺しの転生魔王

転生して

第2話 一瞬で終わる赤ちゃん時代

なぜ？私は死んだはずだよね？とりあえずここはどこ？

何か今の私の状況判断できそうな物は無いの？例えば鏡とか…あったわ、いや、あったよ？あったはあったでいいんだけどさ？都合良すぎない？横に視線を向けたらちょうどよくあったよ！しかも姿見なのか結構大きめのやつ！

そしてどうみても私赤ちゃんですありがとうございました。

てことは私を持ち上げてるのは父親ってこと？でもそれなら納得いくか…私の肌の色を見てみたけど薄紫色だったし、持ち上げてる男の人(父親かもしれない)の肌の色も私よりは濃いけど紫色だ…

って、まてまてまてまて！なぜ私はこんなにも冷静なんだ！？普通に今まで冷静に考察だのなんだのしているけどおかしいだろ！？普通はもっと持ち上げられている時点で動揺なり恐怖のあまり喚くなり気絶するなり、なんなりあるはずだ！

しかし、私は冷静じゃないか！？

気味の悪いくらいに冷静に状況判断をしているし、今の私は普段の私より異常じゃない！？

いや、まずは冷静になろう。

ふぅ…

しかしこれ以上に問題なのが私は赤ちゃんになってしまっているという事だ。

まさか

【トラックに轢かれてぽっくり逝ったと思ったら、まさかの赤ちゃんになっちゃった～☆】

とか誰が予想できようか……

いやまて、この展開なんかどっかで聞いたことあるぞ？

なんだったっけな…………………

あっ！そうだ小説だ。

ライトノベルとかによくある異世界転生ってやつの展開に似てるんだ！

なんか死んだら異世界に転生！無双して俺Teeeeeeeeee!色んな現代の知識使って俺Kasikeeeeeeeee!ハーレム作ってうはうはだー！

って感じのやつ。

わたしの趣味じゃなかったし、あんまり読んだことないから詳しくはわからないんだけどね。

それはともかく長々と思考に集中してたせいで私を持ち上げてた父親(暫定)がどっかに行っちまってるぜベイベー、私は勿論ベビーベッドらしきとこに寝かされてる。

なんかベッドに寝かされてると意識したらなんか急に眠くなってきたわ。

赤ちゃんだし寝てもいいよね？だって赤ちゃんは寝るのが仕事みたいなもんだしね、私は仕事をするのであってただ寝たいだけじゃないし？

てことでおやすみなさーい！

そんなこんなで時は流れ、生まれてから2年が経過しようとしていた――