カクヨムでは初めまして。野良ガエルの弟です。
こちらでは霜山雅人のペンネームを使ってます。(まぁ作品は無いんですが笑)
どの作品から読ませて頂こうか迷っており、野良ガエルにお勧め聞いて真っ先に挙がった本作をまず読ませて頂いたのですがーーいや、流石の完成度でした。
まずエンディングの切れ味と余韻が最高でした。
そして主人公のキャラ造形がとても好みでした。
不思議な状況もあまり気にせず受け入れるノリの良さ。どこかにいる悲しむ人に手紙を書いてあげる優しさ。またかなり重い病状にありながらも人生を謳歌しようとしている強さ。そしてただ強いだけではなく、死が近づいた時には周囲の人間へ負の感情を向けたり、生と死の狭間で揺れたりする弱さがあったところも魅力的でした。
でも一番心にきたのは、シンプルながらに最高な話の構成です。
病気に苛まれる人生で、上部だけの言葉というものに嫌悪感を抱く主人公。そんな彼女が死を選ぼうとした瞬間に、奇跡が起こり、自分からの励ましの言葉が届く。
そこに書かれていた単純な言葉。
しかし自分が書いた言葉だからこそ、その言葉に裏表がないことを理解し、故に救われるというのは、本当に美しいシナリオだと思います。
また他の作品もチェックさせて頂きます。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
霜山雅人さん
コメントありがとうございます!
いつも野良ガエルさんにはお世話になっております。ここを訪れてくださりありがとうございます。
当たり前ですが、野良ガエルさんとは名前がまったく違うんですね。
野良ガエルさん、詩一史上最高と称賛してくださいましたからね。非常に嬉しいです。
彼女の前向きさは、「そうしないと進めない」という諦観めいたものもあって……あっけらかんとしている人ほど実は背負っているものが多かったりするんですよね。その辺りが描けていたらなあと思います。
やっぱり人間ですから、きれいな部分だけを切り取るのは違うって思うんですね。私はあまりきれいなだけな人間は書かないというか、繊細な問題になればなるほどリアリティを求めてしまいます。この辺りは好みが分かれるところなので、霜山雅人さんにヒットして良かったです。中にはこういうのが嫌だという方もいますから。
シナリオの方にも言及してくださりありがとうございます。
一連の流れは頭の中でするすると決まっていったものなので、一番自然な流れだったかなあと思います。
この度は、丁寧に読み解いてくださいまして、ありがとうございました。
また、「他の作品も」という嬉しい言葉を頂きまして、大変喜ばしく思います。
雰囲気が素敵なお話ですね。
今回は文章がすごく体に馴染みました。(テーマが好きだったのかもしれないです!)
「ブルージュからの」というのが好きです。
旅に出ている時って確かに謎の高揚したテンションになりますよね。どうしようもなく悲しい時って、励ましの言葉とかもそうですけど、些細な事でも「楽しかった時の気持ち」に触れられるだけでとても救いになるなぁと、しみじみ思いました。
また素敵なお話を読ませていただきました。ありがとうございました!
作者からの返信
瞳さん
コメントありがとうございます!
ありがとうございます。今回は文章のことに言及される方が多いので、なにかいつもとは違うのかもしれません。
私は、以前瞳さんと聖願心理さんを題材にさせて頂いたことがありますが、あのときも少し筆致が違うような気がしていて。
会話から着想を得るときは、どうにもその人の感覚に引っ張られることがあるので、今回は森嶋あまみさんの喋り方とか筆致に引っ張られたかもしれません。結果的にいい感じになったのでいいかなって思っています。
そうですね。旅の思い出や言葉や歌は、心を救いますね。
こちらこそ、この度は足を運んでくださり、また最後までお読みくださり、ありがとうございました!
(許可をいただいたので別所からのコピペです)
読ませていただきました。
心が弱っているときに読むと沁みるお話ですね。
私は幸いなことに疲れてはいますが体は元気なので、病気と闘う方の気持ちに寄り添うことが難しいのですが、お見舞いに来る親戚の人の「悪人と思わないでね」という本音を主人公が見透かしている描写にドキリとしました。あとお母さんが切ない。
ラストの伏線回収、シンプルかつ強い言葉が、他人から言われたのではなく自分の言葉だからこそ自分に届く。しっかりストーリーが着地してよかったです。
個人的には、すこしふしぎのSFだなあと感じました。
素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
小豆沢さくたさん
コメントありがとうございます!
(アマギフ、ゲットだぜ!)(すみません、まだいまいちピンと来てないので適当なこと言いました)
小豆沢さくたさんのお体が健康でなによりです。
そういった方にも伝わるお話であったのが、とても嬉しいです。特にお見舞いのあたりを気に入って(?)頂けたようで。
私がお母さんなら(そもそも男ですが)、与えられる言葉がわからないと思いまして。
ストーリーの高評価を頂きましたこと、大変喜ばしく思います。
SFですね。現ファンとまではいかない感じの。
こちらこそ、足をお運び頂いた上、最後までお読みいただき、その上このような感想までくださりまして、大変ありがとうございました!
読了しました。
文章……うま。
雰囲気抜群ですね。
素晴らしい。
あとシーチイズムもたっぷり入ってる。
詩一さんの作品の中で一番好きかもしれません。
やはり、書き続けている人は進化するなぁ🐸
……お見事でした!!!
作者からの返信
nora_gaeruさん
コメントありがとうございます!
文章褒めていただきありがとうございます。思わずTwitterで喜びを呟いてしまいました。
シーチイズムは、なんか入ってきますね。なに書いていても、なんか入ってきます。
一番好きですか!? ありがとうございます! そう喜ぶ一方でなんかあまみさんに先を越された気分だ! でもこのことを伝えたらきっと喜ぶと思うので伝えておきます。
最後までお読みくださりありがとうございました!
導入からラストまでの流れがきれいで思わず唸りました。
行ったことはないけど、ブルージュの風景、空気感が伝わってきて、まさに行ってみたくなる文章でした。
ラストの一文。
「生きて」
すごく単純な一言なんですが、誰かが無責任に言った言葉ではなく(いや、初めは主人公も無責任に書いたのかもしれませんが)自分自身への言葉だと思うとこれほど重い言葉はないと思います。
主人公はこれからも病と闘っていくことになりますが、
とても前向きな気持ちになれるラストでした。
面白かったです。
作者からの返信
飛鳥休暇さん
コメントありがとうございます!
おお……! 唸らせた……!
ありがとうございます。
私も行ったことなくて、あまみさんの思い出話を聞いて、ネットで風景を見て、あとは想像で書きました。
ラストの言葉は、前向きなんだけれど他人から言われたら成立しないと思っていて、だからこそ自分に届いてほしいと言う願いを込めました。
おっしゃる通り、主人公はこれからも病と闘っていきます。でも多分大丈夫。絶対大丈夫。そう思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あまちゃんがモデルになっているお話で、さらに美澄さんもきっかけになっていらっしゃると伺ってやって参りました(∩ˊᵕˋ∩)・*
実際に、写真から絵におこされた風景や自転車を見ていましたので、詩一さんはこんな風に描写されるんだ……いいなあ、目に浮かぶなあ、と思いつつ拝読しました。
不思議で切なくてやさしいお話ですね。
整った流れるような文章に運ばれて、主人公の気持ちになって、一気に読んでいました。
病気で今後の人生を考えるところ、私も少しだけ似たようなことがあったので、わかるなあと思いました( ; ᴗ ; ) 病院からの電話を無視したくなるってリアル……。そういうときの己の辛さって、きっかけは頂けることがあっても、最終的には自分でどうにかするしかないんだなあ……と通院しながら実感していました。
「わたし」が絵葉書に込めた「誰か」への気持ちが本気のものだったから、それが巡り巡って自分自身を救うことになったのでしょうね。
書くことで人生の希望を見つけられたのも、過去に自分の重ねてきたものがあってのこと。本当に心が動いた瞬間を大事にしてきたからなんだろうなあと思いました。
一枚の写真(絵)と作品情報に書かれているようなあまちゃんとのやり取りで、これだけのお話を作ってまとめられる技量がすごいです(*ˊᵕˋ*)
やさしくて素敵な読後感でした。
作者からの返信
松宮かさねさん
コメントありがとうございます!
あまみさんが「かさねさんにも読んでほしい」と言っていたので、この事実を知ったら彼女も喜ぶと思います。あ、でもモデルというのは……まあでも結構寄せている部分もあるので、モデルですね。その、作中の主人公の親戚に対するモヤモヤした感情は「私ならこう感じる」という感覚で書いたので、彼女の気持ちではないのでそこだけは誤解のないようにお願いします。
多分小説を書く時間より絵をトレースしていた時間の方が長かったと思います(笑) 頑張って描いて書いたものなので、こうして両方に目を通したうえで評価して頂けるのはありがたいことです。
共感して頂けて嬉しいです。
私は、『病気と向き合うこと』がどれほど勇気にいることかと常々思っております。みんなよく「病気に打ち勝って!」と気軽に言いますが、そんなこと良く言えるなあと思っていたりします。病気に打ち勝ちたいという思いは患者さんには間違いなくあるでしょう。それを応援したい気持ちもわかります。でも、患者さんには「勝ちたくて勝てるんならもうそうしてるよ!」という気持ちもあるんじゃあないかなあと思うんです。ていうか、私ならそう思う。
当事者の人が「頑張る」というのは応援したいのですが、くよくよしたり悩んだりいろいろあるって状況で「頑張って」とは言えないよなあ、といつも悩みます。だってもうすでにその人がいろいろ頑張った結果がその状況でしょうから。でも頑張れと言う言葉しか思い浮かばないから、そう言うしかなくて。
だから、逃げたりすることを絶対に責めてはいけないし、泣いているのなら抱き寄せてあげたいんです。辛いなら辛いままに、受け止めたいと思う。逃げ出したのなら、「今までよく頑張ったね」って言ってあげたいんです。その人のすべての言動を否定したくない。「生きてほしい」というのは、私のわがままだから。
で、その辺りを考えたときに、同じ病気に立ち向かっている人だったら声が心の底まで届くのではないかなと思ったわけです。
そして誰かのために心を使うあまみさんだから、せめて自分が大変なときくらいはそのやさしさを自分のために使ってあげて欲しいなという願いを込めて書きました。
もうほとんどあまみさんがネタを完成させているようなものでしたからね。「こ、これは私が書いたら盗作にならないか……?」と思うくらいでした(笑)
ありがとうございます。
この度は、読みに来て下さりありがとうございました!
あぁっぁぁぁっっぁぁぁーーーーー(இдஇ )
しーちさんがあまちゃんの写真で作ったTシャツを見た時、凄く素敵な絵(写真)だなぁって思ってたので、その風景がこうしてひとつの物語になっているのが物凄く感動しました。
読みながら主人公を彼女に重ねたりして……。
自分で書いた絵はがきが自分に届く。どんなに単純で短い言葉でも、それは紛れもなく自分が書いた心からのメッセージ。響かないはずはないですよね。
彼女の書く物語に込められた思いが、より深く理解出来るような気がしました。
あたたかくって、ほんのちょっぴり胸がきゅっとなる、とっても素敵なお話をどうもありがとうございました。
作者からの返信
月音さん
コメントありがとうございます!
あまみさんがネタとして成立するものを提示してくださったので、私はTシャツ作ってたら小説ができた感じになります。
あまみさんがブルージュへ行ったときの話を少し聞かせて頂いて、行ったこともない場所に思いを馳せながら書かせていただきました。
まさにその通りです。誰よりも自分のことをわかっていて救ってあげられるのは自分だから、他人にしてあげているくらい自分にもやさしくしてあげてね。という気持ちで書きました。
こちらこそ、足を運んでくださり、ありがとうございました。
これは、言葉の力、を感じさせる物語です。
ちゃんと心を込めて書いた言葉は、いつか、どこかで、誰かに、伝わる。
今までは自分自身の旅だったけど、自分が出した自分の絵葉書が戻ってきた。
でも、これからは自分の言葉が旅をしてくれる。そして読者からの返事が戻って来る。
素敵なステキな物語です。
作者からの返信
ぬまちゃんさん
コメントありがとうございます!
言葉の力。ありがとうございます。
この作品の意図を深く読み取ってくださり、また、素敵なレビューもくださいまして、誠にありがとうございました!