学生達の暖かな雰囲気から始まってほっこりしていたらまさかの結末に読みながら涙が込み上げてきました。本当に素敵な作品です。ぜひ最後まで読んでほしいです。
その商店街の人たちは、大切なものを失っていました。それでも毎日、明日は来るから。みんな、ぎこちない笑みを浮かべて日々を過ごしていました。そんな曖昧な日常を変えるきっかけとなったのは、その商店街に暮らす学生たち。彼らが発案した「一日喫茶店」は、周りの大人たちを巻き込んで、前へ踏み出す勇気を生みます。遺された者たちに必要だったのは、過去から目を背けることではなく、みんなで乗り越えていくこと。人々のつながりを感じる、人情味あふれる物語です。
一年前この十字町商店街で火事があった、それは東通り、商店街の四分の一を全半焼させるほどの大きな火事だった。喫茶店を開くことに。ラストが意外でした。切なくもあります。