第340話 カクヨムコン9 短編特別賞受賞記念日記
未だにカクヨムコンテスト9に参加した長編ホラー(?)作品を書いている私ですが、先日発表されたカクヨムコンテスト9でなんとっ!
短編特別賞を受賞しました〜!
それがこちらの作品です!
【大渕堂書店の閉店 https://kakuyomu.jp/works/16817330668251001077】
お読みいただきました皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました!
この話はもともとKAC20231のお題に777文字縛りで書いた短編で、それをカクヨムコン短編部門の応募規定文字数一万字に加筆修正して出したものです。私が住む街に唯一あった書店が閉店してしまって、心にポッカリ穴が空いたようで、そこから書いたお話だっただけに、思い入れもあり受賞できて本当に嬉しいです。
しかし、同時に長編はダメだった……。
いや、分かってはいたさ。未だコンテストに出した長編ホラー作品完結してないしね……。まだまだ未熟で、長編で受賞できないと分かってはいるけど、「ダメだったんだねー! ごめんよ呪呪ちゃんに真矢ちゃん達!」と、数日間やさぐれておりました。
みんな、受賞するために、そして書籍化するためにコンテストに応募してるんだもん。そのために魂を込めて書いてる。私もそれは同じくです。だから、短編特別賞受賞して嬉しい反面、長編はまたダメだったと肩を落としてました。それはもう、かなーりかなーり、ガックリと……。
ちなみにどれくらいガックリかというと、「これ以上ダメだった作品を書き続けていくことに意味はあるのか……、でも、でもでもでも! 登場人物達とわちゃわちゃ過ごしてきた日々は宝物なんだぁ〜! なのに私が至らないせいでごめんよぉ〜、うううっ」と泣くくらいはガックリしてました。
短編特別賞を受賞したのに、贅沢な話かもしれません。でも、目指すは「いつか書籍化作家になりたい!」です。「まずは第一歩!」と、思いつつ、「まだまだだ! まだ挑戦し続けるぞ!」と決意を固くしました。
短編特別賞を受賞した【大渕堂書店の閉店】のラストに、僕の話として、新しく追加した話があるのですが、そこで、『僕』が母校の中学生に話すシーンが出てきます。
——本文より抜粋——
「中学生の皆さん。今はまだ将来なりたいものがなかったり、夢がなかったりする人もいるかもしれません。でも、忘れないでください。学びたいって思った時が、チャンスです。そこに年齢は関係ありません。
自分の人生をクリエイトできるのは、自分だけです。
誰かが決めた何かではありません。
どうか、それを忘れないでください——」
——抜粋ここまで——
私はこれを中学校の卒業式の祝辞のつもりで書いてました。PTA会長の時期だったというのもあって。と、同時に自分に向けてもこうやって言ってあげたくて。
私が小説を書きたい、いつか小説家になりたいって思ったのは三年ほど前です。専業主婦で、日々幸せかもだけど、何にも目標のない時間を過ごしてて、気づけば持て余した時間を見逃し配信ドラマに使い、虚無な時間を生きてて。
専業主婦で五人の子供を育てるなんて、ありがたく、幸せだと思います。でも、私は、何か自分のやりたいことを見つけたかった。〇〇ちゃんのお母さんではなく、〇〇さんの奥さんでもなく、私が私な何かを——って思って、カクヨムにたどり着きました。
めちゃくちゃ幸せでした!
名前をあげたらキリがないので、あげれないけれど、出会えて本当に良かったと思えるカクヨムさんばかりに囲まれて、カクヨムは私の居場所になった。カクヨムがなかったら、私は今もまだ、自分探しの旅の中で悩んで苦しんで、でも、「専業主婦って幸せなのに贅沢言うなよなー」って自分を責めてたと思います。
夢を追いかけるのは、何歳でもいい!
学びたいって思った時がチャンス!
自分の人生は自分でクリエイトできる!
誰かの何かじゃない!
そうだ!
今世、この身体で生きる人生は一度きりなんだ!
そう思って、最終話の『僕の話』を書いたんですよね。
うん! 私、やっぱり諦めへん!
今日も長編ホラーの続き書き進めて、いろいろ「?」ってなって、更新できなかたけど(涙)でも、諦めたくない!
書いている長編は心を落ち着かせ、焦らずにじっくりと完結まで書き進めていこうと思ったのでした。でもって、完結したら、今度は十万字くらいに収まることを意識して長編に取り掛かろうかなって思って、なんだかワクワクする今日この頃です。
まだまだ、諦めず、足掻こうと思います。
そんな、嬉しいけれど、決意を込めた今日この頃なのでした。
*
本日は免許の更新で、都会(?)へ行き、帰りに実家の魚屋によってきました。そしたら短編特別賞を受賞したことをLINEで伝えた母が「あんたの書いたやつ私の話なんやろっ! みんなにLINEでもらったリンク送っといたわー!」っと嬉しそうに言ってきました。
うん、お母さん、それは嬉しいんだけど、まずもって、お母さんが主役の話ではない。てか! どっからそういう話になった?!
さらには、「RちゃんにもT君にも送っといたわー! お姉ちゃんやったでーって!」
ちなみにRちゃんとT君は妹と弟です。
え、マジやめて? カクヨムで私のページバレるし!?
さらに、甘海老の殻を剥きながら追い討ちをかけるようにパートさんが私に言います。
「和響ちゃん(私の本名)、すごいなぁ! 雪さん(私の母)の話ですんごい短編賞取ったんやってねー!」
ちなみにこのパートさん、私の同級生(交流のない男子)の奥様です。は? 個人情報ダダ漏れやん!? でも私は「全然、お母さんの話じゃないよ」冷静に修正します。
「でも雪さん、和響ちゃんが自分のこと主役にした話でえらい賞取ったって言ってたでー。常連さんにも自慢してたし!」
「あぁ、お母さん、もうやめて……」
ちょっともう、どうしたらいいんかなって思いながら「恥ずかしいわぁ〜私が主役だなんて〜」と言う母に「もうこいつには二度と報告せんぞ!」と思った私なのでした。
ネットで小説書いてるとか、自分の意思外で同級生や兄弟にバレるって「ないわー!!!!」
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