第334話 私の頭がバカすぎて。
カクコン9が始まり、すでに三週間弱。え、一文字も書けてない。「さすがにやばいぞ、急がねば!」と、思った今週はじめ。
ようやく三者懇談ウィークから解放されて、先週末の土曜日は一番ちゃんのアメリカ研修の説明会だった。
「パスポートの申請かぁ。間に合うかな?!」
パスポートの申請は市町村で行った場合は中8日だそうで、今日中に出さないと年内には手元にない状態。小説を書き始めたら頭の中そればっかりで重要書類を出し忘れる恐れがあるので、書き始める前にパスポートの申請を終わらせなばと、月曜日の私は思った。
「早速書類をもらってこないとっ!」
市役所に行き、説明を聞き。戸籍謄本をとり、証明写真も用意して。
「さささ、これは本人が書かなきゃいけないやつだから、間違えないように真面目に書いてね!」と、私よりも字がうまい一番ちゃんに書類を手渡し。保険証に学生証にと準備万端で市役所に向かった本日火曜日。
窓口に並び、書類を出して、職員さんから「はい、これで大丈夫です」と言われるはずだった……。
「すいません、今確認したらもうすでにお子さんパスポートお持ちですよ?」
「は?」
「ですから、パスポート、もうお持ちのようです」
「え、でもでも、海外なんて行ったことないし……」
誰が一体、なんのために一番ちゃんのパスポートを作った?
え、でもそれ家族以外無理でしょ?
じゃあ私しかいないはず。
でも、そんな記憶どこにも脳内に入ってないぞ?!
「そんなはずはないんですが……」
「そう言われても、データ上は作成済みで有効期限も残ってるって出てるんですよね」
「え、でもそうだとしたらどこにしまったんだろう……?」
そこで私は、はっと思い出した。そういえばパスポート見たぞ。確かあれは——、通帳を入れてる鞄のなかだ。でも、あれは私のパスポートのはずで?
いや、待てよ。私が海外に行った最後は22歳の時。そんなはちゃめちゃパーティーピープルで不埒な時期のものをいまだに私が大切にしまってるわけがない。
でも、一番ちゃんは海外に行く理由なんて今までなかったよね?
ん? 本当にそうなのか?
おおお、なんか思い出してきたぞ?
そういえばコロナ前、高校生になる前の春休みにイギリス短期留学に申し込んでいた。コロナパンデミックでその話はなくなって、その後全く忘れていた。
まさか、その時に私が一番ちゃんのパスポートを作った……?
「すいません! 一旦家に戻って探してみます!」
——と、さっき帰宅して通帳が入ってる鞄の中身を全部出したらば!
「ほんまやぁ。一番ちゃんのパスポートあるわぁ〜」
自分の頭がバカすぎて。
パスポート作ったことすっかり忘れてた!
——と、そんな本日。
ネタ帳よりもまずはパスポート作りに行かねばと動いていた時間丸々無駄にした、というお話でした。兎にも角にも、書き始めねば!
*
ちなみにカクコン9の短編部門に出した【大渕堂書店の閉店 https://kakuyomu.jp/works/16817330668251001077】は昨日(12月18日)時点で短編ドラマ部門5位でした。
お読みいただいた皆様、ありがとうございました!
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