第284話 新作書いたどー!
やっと新作が更新できた、そんな週末。からの毎年恒例お伊勢参りに行って来ました。新作に関しては、前作で思った反省を生かし、流れるまま書くのではなく、最後まで物語を考えてから書いた今作のホラー作品。
【公衆伝播の太郎くん:https://kakuyomu.jp/works/16817330650516035151】
仲良しのカクヨムさんのお陰様で、現在ホラー長編部門週間2位です。本当にありがとうございます!
毎年恒例お伊勢旅行。
今年は和歌山県まで足を伸ばし、勝浦の海沿いで宿泊し、那智の大滝を見て帰って来ました。
汗ばむ陽気とはこのことを言うのだと思うほどのポカポカ陽気。伊勢神宮は底冷えするから、なんて思って分厚いコートを持って行ったけれど全く活躍する場はなくて。本当に汗が噴き出るような暖かい日でした。
雲ひとつない青空。
輝く太陽。
その太陽を反射させる五十鈴川や海。
伊勢神宮から和歌山県の宿泊先に移動するまでに見えた熊野灘も本当に穏やかで。長々と続く熊野灘に押し寄せる白い波の筋がその穏やかさを讃えていました。
実はわたし、海、わたし、怖いんです。
おばあちゃんちが越前海岸で、夏に行くと海水浴場のギラギラした太陽のイメージだけど、冬に行くとなんだか怖いイメージがあって。
あの、コールタールを流したような艶々とした黒い海は底が見えず、得体の知れないものが出て来そうな、果てしない闇が広がっているような、そんな印象をずっと海に対して持っていたけれど——。
先日行った日本海も、週末に行った海もキラキラ太陽の光が輝く海だった。
海の印象が変わりました。
でも——。
高速を降りての帰り道、堤防を走るわたしの目に写ったのは海へと繋がる大河に浮かぶ黒い影でした。
満月からかけてゆく月の光が川面に移り、綺麗だななんて思って見ていたけれど、一瞬見えた川面の光に浮かぶ黒い影。
あの影がなんだったのか、いまだ理解不能です。人が船に乗っているような、それでいて、船になんて乗っていないような、影。あれはなんだったんだろうか。見間違いであって欲しいと思いつつも、確かに見たような気がするんですよね。月の明かりに照らされた川面に立つ人影を——。
「ひー! 怖い話苦手だし!」と、言いながら怖い話を書くわたし。
趣味でホラー作品を書いている主人公(?)の視点でただいま書き進めておりますが、決して、決して、わたしはお話に書いたようには思っていません。そう、弁明したい、それがこちらの部分。
『趣味でホラー小説を書いているのは、現実社会で気に入らない奴を不幸のどん底に陥れるためだ。物語の中ではわたしはいつでも創造主。どんな設定も、どんな理不尽な出来事もわたしの物語の中では成立する。気に入らない奴をモデルにした登場人物たちが自分の創造する世界で面白おかしく悲劇的な死を遂げていくのが面白くてたまらない。SNSで悪口を呟くよりも、もっともっと心がすっきりと晴れるのだ』
人物設計をして書き進めたら、こんな文章が生まれてしまったけれども、決して、決して! わたしはそんなことをしていませんので。ん? えっと、そうやって書いていて思った。いや、そう思って書いてる自分もいるかも?!
それはホラーで酷いことを書くってことじゃなく、昔の淡い恋を思い出して五分で読書とか、書いていました。あの頃の自分はウブかったなぁ〜。理科室で剣道部のクラスメイトに手を引っ張られて、分厚い胸に抱きしめられての、なんだか吸い寄せられていくような感覚で唇を寄せて、そして——。
ああ、そうか。
そういうきゅんポイントを心が覚えていて、それで書いてる時あります。
てことは、さっき書いたものもわたしの中にあるのだろうか——。
怖い。
自分が、怖いっ!
そんなことに気づいた本日。
妄想日記にお越しいただき、お読みいただきまして、誠にありがとうございました。
***
昨日の夜、NHKの番組を見ていました。
ナチスドイツの映像歴史。
ナチハンターとして戦後戦争犯罪者を追及する方々の歴史ドキュメンタリー番組でした。
バタフライエフェクトとサブタイトルがついていて、世界平和を願う諦めない小さな羽ばたきが世界を大きく変えていく、そんな実話ドキュメンタリーを見て、心が苦しくなりました。
そのバタフライエフェクトで起きた世界平和への道のりを、どこでまた間違えてしまうんだろう。
同じ過ちは犯してはいけない。
そう言いながらも戦争は無くならない。
ロシア、ウクライナの戦争は報道されているけれど、実際小さな国の紛争はいつでもずっと起きていて、平和な日本にいるから知らないだけなんだなとも、改めて思いました。
愛するパパも一緒に見ていて、「プーチンが母親の会に言ったこと知ってるか?」と聞いてきたので、「なに?」と聞き返すと、「人は誰でも死ぬものだ。どうやって死ぬかだけだ」みたいなことを言ったらしいと教えてくれました。
おいおい、なに時代だよ?
第二次世界大戦中、「お国のために!」と戦争に息子を送り出した母親たち。でも、その胸中は「お国のために子供が死んでもいい」なんて思ってないはずだと思います。わたしなら絶対無理です。非国民と言われようが、国外に子供を逃したい、そう思ってしまうし、きっとそうする。
地球上のすべての人間が武器を放棄したいって思う、そんな魔法があったらいいのにな。なんて、思いながらテレビを見ていました。
生まれた時から悪い人なんていない。
そう言っていたナチハンターのおじいさんの言葉、わたしもそう思っています。
世界中から紛争や戦争がなくなり、誰もが平和で幸せに生きれる未来が来ますように。
心から、そう願っています。
——黙祷。
子供たちの未来が平和でありますように。
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