医師のしつけはどうしますか?

@tokyonishiakitani

第1話

日本における「しつけ」といえば、親が子どもをしつけることというイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

確かに、子どものしつけは重要なものです。子どもは、大人に比べると経験値が圧倒的に少ないため、どこでどうすればいいのかを知りません。だからこそ、どうすべきかを教えたり、諭したり、子ども自身が学校へ行って周りを見て学んだりすることは、社会で生きていく上では非常に大事なことです。ただ、最近の日本では「しつけ」や「教育」の質の低下が議論されているのも事実なのですが。


では、子どものしつけ以外の場面ではどうでしょうか。例えば、医療業界。業界にいるカースト上位にいる医師にはしつけが必要だと思いますか? そもそも、医師はしつけられる場があると思いますか?


実は医師は、社会に出て研修医の期間を終えると、医療に関わること以外では、よほどのことがない限り、他の人に叱られるということはありません。ドラマの世界でしか見たことがありませんが、警察官や自衛官は厳しい教育を受けているように見えますが、あぁいったものを見るたびに、医療の世界とは全く違うなと思っていました。

私も、医療従事者としてパワハラまがいのことは受けたことがありますが、警察官や自衛官に比べると程ではありません。


もともと医師を目指す人というのは、子どもの頃から勉強ばかりをしていて、模範的な学生生活を送っていることが多く、幼少期からあまり「叱られる」「怒られる」という経験をしていない人が多いのが特徴です。特に最近は、そういった傾向が強く、若手は怒られ慣れていないために、教授や指導医がミスを犯した研修医を怒ったところ、簡単に辞めてしまったのです。

また、こんなこともありました。見たことのないような髪型で学会に来る医師、派手な私服を着て学会に来る医師。学会に行ったと言いつつ、本当は学会会場付近で飲み歩いていた同僚医師。服装に関しては、若手医師が集う学会に来た研修医が、初めての学会だったのか、あるサッカーチームのユニフォームを着て会場に来ていました。彼は「学会がスーツじゃないとダメだとは知らなくて…」と言って、学会発表の時は誰かにスーツを借りて前に立って発表をしていました。


医師、とくに若手医師の「しつけ」は年々低下しており、重要だなと感じています。特に医局制度が崩壊した今、しつけをする人が求められているのではないかと、私は思うのです。

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