応援コメント

* 1-2-1 *」への応援コメント

  • 毎回、引用ばかりですみません。
    自分独自の視覚効果で熟読しています。
    引用した【難民狩り事件】は
    全体からすれば導入に当たる箇所ですが
    特に深夜の今、何をいかに読んだかは
    重要な点だと思いますので
    読んだ証としての、ペーストをお許し下さい。

    【難民狩り事件】とは
    西暦2031年11月末から12月末にかけて、
    中央ヨーロッパのハンガリーとセルビアを結ぶ
    国境沿いで起きた、
    難民キャンプで生活する
    難民15人が殺害された事件である。
    15人はそれぞれ全員が別日に別々の場所で
    1人ずつ銃で額を撃ち抜かれ殺害されていた。

    厳重な監視体制を敷く
    国境付近での犯行にも関わらず、殺人現場が一切
    監視カメラや
    監視ドローンに記録されないという
    前代未聞の事件でもあった。

    この事件の犯人は世界中の捜査関連機関において
    指名手配されていた〈ライアー〉と呼ばれる男で、
    両国国境に敷かれた二重の鉄フェンス沿いに
    難民キャンプを築いていた人々を1人ずつ連れ出しては
    無差別に殺人を行っていたとみられる。

    同年12月25日、ライアーの身柄は
    南方の町リュスケからほど近い草原の中で確保されたが、
    発見された時には既に死亡していた。

    死因は拳銃による自殺で、
    指名手配の包囲網から逃げきれないと悟ったことで
    自ら命を絶ったのではないかという見方が大勢である。

    ライアーが同事件の犯人であると後に断定された理由は、
    遺体発見現場に残されていた
    自殺に用いられたとみられる拳銃の型と、
    犯行に用いられていたとみられる拳銃の弾の口径などが
    一致したことによるものであった。

    同時期、国際連盟主催による総会が
    同国の首都ブダペストで行われており、
    その議題が〈難民問題について〉であった為、
    難民だけを標的として次々と殺害していった
    同事件は同国だけでなく、
    世界的にも非常に注目を集める事件となっていた。

    連日メディアでも大々的に報じられた同事件は、
    どれほどの時間を費やしても
    世界各国が難民問題に一定の回答を導き出せないことに
    対する批判の材料にも用いられることとなった。

    作者からの返信

    元々、メランコリア・Aという作品はこれまでに公開してきた全作品の延長線上にある集大成の一歩前となる作品です。
    故に、この作品単体をお楽しみいただくためには「過去に語られた物語の内容」を端的にまとめて読者へ伝える必要がありました。

    故に、説明しかない項目が多岐に渡り出てきますが、その辺りもお楽しみいただけますと幸いです。

    また、この後に出てくる説明項目やお話は、過去の小説で語られた内容の補完情報であり、過去に語られた物語の主人公とは【別視点から見た答え合わせ】が行われるという内容にもなっています。