第6話 村人さん達のお家を作ろう!

 昨日準備をしておいたので、今日は朝から村へ行ってお家を建てよう。

 地図を埋めながら行こうとジャングルの中を通って村へ向かう。あまりにも凄い竹林で、前が見えにくい。視界の端に白い色が見えた気がする。


「ん? もしかして、パンダさんいる?」


 白い色が見えた方に行ってみると、パンダさんがいた。のそのそと歩いている。しかも、もう1匹パンダさんがいた。


「かわいいっ、可愛すぎるっ!!」


 竹をあげようと竹を切ってみると、荷物がいっぱいで持てない。竹あげたかったなぁ、残念。

 絶対に帰りにパンダさんをお家に招待しよう!


「帰りに迎えに来るから、待っててね!」

「くぅ~」


 返事までしてくれて嬉しい。

 そうと決まれば、早く村へ行って作業して来よう。村へ向かって歩いているけれど、視界いっぱいに竹が見えて先が見えない。


「地図がなかったら、確実に迷子だよ」


 竹林を抜けると、やっとジャングルを抜けた。地図を見て村の方向へ歩いて行く。少しすると村が見えてきた。竹林で歩きにくい場所がなければ、本当にすぐに辿り着けそうだ。


「よし、頑張っちゃうぞー!」


 村人さん達に挨拶をしてから、まずは整地をしよう。結構地面がガタガタになっているから、普通だったら整地も大変だ。だけど、シャベルを使うとさくさくーっとブロックで取れるから、楽しく整地作業も出来ちゃう。

 整地が出来たら敵に襲われないように柵で囲う。囲い終わったからちょっと上から見てみよう。


「むむ、ちょっと狭いかも。整地した場所がまだあるから、もう少し広げちゃおう」


 柵を広げたら、今度はお家を建てていく。これも木材のブロックをトントンと置いてすぐに壁が出来た。屋根を作っている所で、ちょっと考える。


「ここの屋根からお家の屋根まで橋を架けたら楽かな?」


 どうしてもお家からここまでジャングルを通らないとだから、毎回歩いてくるのちょっと大変なんだよね。ただ、ジャングルの木が背が高くて、橋を架けるのがちょっと大変そうなんだよね。

 橋を架ける前提で、お家の屋根は平にした。これなら橋を架けやすいだろう。


 柵の中に畑も作っておこう。クワでサクサクっと耕して小麦の種を植えておく。この後は村人さん達に任せよう。

 村人さん達のお家の中に必要なのは、ベッドとお仕事をするための職業ブロックが必要だね。ベッドは羊毛と木材があれば作れるから、お家に取りに行って来よう。お家でついでに職業ブロックも作って来よう。


 ここの村の座標も見ることが出来るから、座標をメモして帰ろう。そうしたら、お家から村への橋を架けやすいもんね。


 村人さん達に挨拶をして、一度お家に帰る。帰りはパンダさん達をお迎えに行く為にジャングルへ向かおう。お家の近くにパンダさんをお迎え出来たら嬉しいなぁ。

 せっかくだから、お家のバルコニーから見える所にパンダさん園を作ろう。釣りをしながらパンダさん達を眺められたら幸せすぎる。


 ジャングルに入って地図を見ながらパンダさん達を探す。相変わらず竹林がすごくてなかなか先が見えない。なかなかパンダさんが見当たらないけれど、少しうろうろ探していたらパンダさん達を見つけた。


「お迎えに来たよ~♪」


 近くの竹を切って片手に竹を持つと、パンダさんがこちらへ向かってきてくれる。


「うん、可愛い。一緒にお家に帰ろうね~」


 竹に行く手を阻まれて、なかなかお家までたどり着けない。だけど、私の癒しの為に頑張るぞー!

 パンダさん達が通る道を作りながら、ゆっくりゆっくりとお家に近づいていく。だいぶ時間が掛ったけれど、なんとかお家の近くまでパンダさんを連れてくることが出来た。


「パンダさん達、後もう少しだから頑張ってね~」

「「くぅ~」」

「きゃー、かわいいっ」


 池の側に連れてくることに成功した。柵を使ってパンダさん達がどこかへ行ってしまわないように囲っておく。


「今度、もっと広くするからね。周りに立派な竹林があるから、ごはんは沢山あるからね~。これからよろしくね」

「「くぅ~」」


 パンダさんをお家に連れてくることが出来たから、今度はお家の屋上から村人さん達のお家までの橋を作ろう。

 橋の材料でもある氷の塊は取ってきてあるからさくっと作ってしまおう。氷と柵を使ってトントンとブロックと柵を置いて道を作っていく。

 途中で一度曲がる所があるけれど、後は直線だ。そうじゃないと船でびゅーんと速く走る事が出来ないからね。


 氷が足りなくて最後少し歩かないとだけど、それでもかなり早く辿り着けるね。これで村人さん達と交易するのが楽になったね。夜に歩き回って敵と遭遇するの怖いしね。なるべく安全に行き来したいよね。


 橋が架けられたから、村にあるチェストから木材を取り出して、作業台で船を作る。試しにこれでお家まで帰ろう。

 村人さん達のお家の屋根に上って氷の場所まで歩いて行く。氷の上に船を置いて乗り込むと、前に進ませる。どんどん勢いがついて物凄く速く走っている。景色がびゅんびゅんと変わっていってかなり楽しい。


「こんなに早く着いちゃった。これは便利で良いね~」


 屋上の畑で交易するものを育てると、エメラルドと交換してもらえるんだよね。この世界にはお金がないから、村人さんと交易するときにはこのエメラルドを使う。エメラルドを沢山集めて、良い装備とか素材を交換して貰おう。


「うーん、でも小麦しかないんだよね……。襲撃基地で手に入れたにんじんはなくなっちゃったし、村には小麦とスイカしかなかったし」


 今度ベッドを持って探検に行かないといけないかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

クラフト系世界で好き勝手スローライフします! 猫野 伽羅 @neko_kyara

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ