第13話 最終

男は誰かにミラレテイル

どこに行こうと

ずっとミラレテイル視線を感じる


男は外に出ることをやめた

今は指先1つで何でも

手に入るから

外にでなくっても困らない


部屋にいれば

煩わしい視線も無いから

気が楽だ

風呂に入りワインを飲み

さぁ

ベッドで眠るとしよう


息苦しさで目が醒めた

男は悲鳴をあげた


無数の目が

男をミテイル

目が実体化していく


あの町の

肉塊になった男たちだ


男は夜が明けるまで

肉塊になった男たちに

謝り続けた


夜が明け

男のマネージャーが

連絡がつかない事を不審におもい

男の部屋に入った


そこで

マネージャーがみたものは



キラレル場所がないのではないかと

いう程に切り刻まれた

男の姿だった

男のそばには

血でかいた

ダレナンダ

の文字


人にできる事ではない

男の有り様に

事故死と処理された



男のマネージャーは

全ての処理を済ませ

生まれ故郷の✕✕✕町に

帰郷した


生まれ故郷に帰ってきたマネージャーの男は

一番初めに寄った場所は

丘の上にある祠だった


祠の前に着くと

男の周りから黒い霧状のものが

祠に向かって流れていった

男はバタリと倒れてしまい

何故この町にいるのか

わからなかった

目が覚めたら

コノマチニカノジョを

連れて帰らなければと

思ったのだ


祠の丘から

降りていく

男の背中に黒い霧が

纏わりついていた……



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誰…… 辰巳蓮 @redhairkerry69

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