07. 言葉の虚なること②:それが僕らを惑わすなら

「……」


 ローナはすっかり縮こまって、顔を伏せてしまった。


 こぼれるものが一筋見えた。


「――あっ」

「宴会で弟子にシリアス説教かましてんじゃねーよ。クソガキ」


 彼の後頭部で軽く、パシンと音がした。と思えばそこをつかまれ、左にグルルッと回される。

 額が付くほど近くに、口だけ笑ったリシオンがいる。


「いいか、そりゃ卑怯だ」

「……」

「何不満たらたらな顔してんだよ。誰が悪いとかそういう話じゃねぇだろ。

 それとも俺に『ブーメランですよ』なんて馬鹿言うつもりか?」

「……いえ」

「そうだな。お前はもう誰かを世話する立場だ。ジーナちゃんとは違う……いやま、騙くらかして悪かったけどな」


 若々しい装いで、彼の振る舞いは年相応に鈍重だった。最後に「そうだな」と笑うまで、ロードにものを言わせなかった。ロードはものを言えなかった。


 それがクルッと半回転すれば、元通り陽気なお兄さんになってしまう。


「ローナちゃん、今日は一段とめかし込んだな。超キャワイイぞ~」

「……へへ」


 ローナは彼の陽気にあわせてそう答えるけれど、笑いながら、頬を拭っていなかった。


「……ローナ」


 腰を低くして目を合わせながら、ロードの呼びかけはそう改まった。


「……」


 また、答えなかった。


「ローナ」


 また、もう一度問う。


「はい」


 今度は答えが返った。

 その頬をロードの手が、撫でるように拭っていく。


「可愛いローナ。ごめんよ。君がこの会場で一番だ」

「本当ですか……?」

「ああ、誰より愛らしい。君に想われるルークが羨ましいよ」


 舞台近くから束のような歓声が上がりはじめた。彼らは一様に舞台上の、中央にある空玉座と、三人の貴人を見つめて向きを変えない。貴人は全身筋肉鎧の大男が一人、三十代ほどの優男が一人と、もう一人があまりにも若々しい。


 ルーク・ヒラリオだった。


「やりやがったな、ドラム将軍……ロード、お前知ってたか?」

「一昨日、将軍から連絡を頂きましたよ。『向こう見ずの息子を頼む』と」


 このとき、ここまで断固として口を閉ざしてきたスピナがついに口を開いた。


「……おめでとう」


 少しも笑わないまま。


『会場の皆様、只今より、十二臣家の儀・ガルターナの間を執り行います』


 さて、十二臣家の儀について。

 この儀式は四分割を以てなされ、生存地域ごとの十二臣家がそれぞれを執り行う。例えばガルターナの間と呼べば、それはガルターナ王国の十二臣家、石江・シュトルム・ヒラリオが執り行う儀式を指す。意義は先述通り。


 これに現当主でない者が出席する、即ち代理するとはどういうことかと問われれば、正式な発表を凌駕する意味を持つ、次期当主宣言である。


 最高神と全国民に宣言した以上、それが成されなかった時ヒラリオはお取り潰しも覚悟となる。如何なる事情であったとしても、ルーク・ヒラリオは家督相続まで死ぬわけにいかず(内輪の権力闘争など終止するほかない)、その後も無様は見せられない。それだけの信頼を「死にやすさに定評のある」若狩人の前衛担当に配する例ともなれば、歴史を幾ら遡っても見つからない。


 「我が息子はただの学生ではない、前代未聞の大英雄也」というのが、征南将軍の表明にあたる。


「『向こう見ず』ね。あの坊主、親に愛されてんだな」

「……なるほど、合点がいきました」


 石江の大男が撓鋼槍こうこうそうを、シュトルムの優男が大神典ゴッドノウズを、ヒラリオの若者が真白の剣ノンカラーを掲げた。


 そして大男は槍を空玉座に向け、『王権を監督し、裁く者』の覚悟を。

 優男は神典を空玉座に開き、『あらゆる秘匿を許さず、公明正大なる者』の志を。

 若者はその剣を空玉座の前に突き立て、『王と王の財産を守護する者』の気迫を示す。


 このわずかな時間が十二臣家の儀である。直後、大喝采と大歓声が上がった。


「……ロード君」

「はい」


 静粛を解かれた歓声の中で、やはり淡泊なまま、しかし十分な決意をにじみ出してスピナが問うた。


「私は?」

「は?」


 ロードは珍しくも間抜けた声で答えた。


「動詞を、いただけますか?」

「……あむ」

「すみません、補語も下さい」

「……きゅーと」

「cute、確か意味は……何てこと聞くんですか。タイミングが絶妙というか」


 麗らかにクスクスと笑いながら、その実、ロードは苦境に追い詰められた。傍らのローナには先ほど「君が一番可愛い」などと言った手前、同じようなことを彼女に返しては不興を買う。


 リシオンはと言えば、助け船などもってのほかと言う様子でニタついていた。


「スピナさんには、『beautiful』の方が適切でしょう。ドレスを見られないのが残念です」

「……」


 果たして。


「ありがとう」


 スピナは今までピクリとも動かなかった表情を、ほんの微かに移ろわせた。


「……上手くなりやがってよっ」

「おかげさまで」


 いつの間にやらスピナはいない。少し遠く、壇上に向かって歩いて行く。


「じゃ、俺も仕事してくるわ」


 リシオンはそれを追いかけて、陽気な風のように去って行く。



 そのすぐ後に、ローナが気張り気味に口を開いた。


「どうしたんだい? 

「この後のダンス、どなたか先約はありますか?」

「おや。君こそ先約は?」


 ロードは彼女の言葉を聞いて、数度無知気味に瞬きをした。

 彼から見ても、舞台に立つルークは凜としていた。もとより彼に憧れる少女がそれを見た直後に、まさか自分を誘うまいと、彼は呆けてしまった。


「いえ、ありません。だから」


 ローナを見つめた。彼女はやはり笑顔のまま、萎れそうな目をしていた。


「待ちなさい」


 幾分か、全てでなくとも、それこそルークとアクラほどでなくとも、二人は互いの考えと想いと求めに気付いた。


「僕と踊ってくれるかい?」

「はい、お願いします」


 差し伸べられた手を、ローナの手が、ゆっくりと強かに取った。




 お兄さん、私決めたんです。


「何をだい?」


 全部自分で決めるって、決めたんです。


「背負いすぎだよ、それは」


 いえ、全部自分で決めるんです。今日から、選んで貰って護って貰って、人に決めて貰ってばっかりの私……ジーナとはお別れです。

 人にどう頼るかも、全部自分で決めます。最後に自分で決めなきゃいけないことを、もう人に投げたりしないだけなんです。何が正しいかも、自分で考えます。


「なるほど。じゃあこのダンスは、僕とジーナのお別れ会なんだね」


 そうですね……そんな心配そうなお顔しないで下さい。


「……」


 黙らないで下さいよ。私、変なことなんて言ってないんですよ?

 みんな本当はそうなんですから。


 選択してその責任を負うのが大人の定義だって、お兄さん言ったじゃないですか。ルークだって、受動的なのは餓鬼のうちだって怒ったじゃないですか。


「いいや、たくさんいるよ。人に決めてもらうだけのやつなんて。それが正しいと知りながら、自分可愛さでそうできない人はたくさん居るんだ」


 それでも、私はそうしたいんです。


「僕がそう言ったからかな?」


 違います。私がそうしたいんです。

 でも、お兄さんがそういう「大人」を教えてくれたから……なろうと思えました。


 ところでお兄さん、私がどうして「ローナ」になるかわかりますか?


「どういうことだい?」


 ふふーん、先生もまだまだですねっ。


「言うじゃないか。ちょっと待ちなさい……何だ、僕らの名前から一音取ったのか」


 はい、正解です。だから大丈夫なんですよ。お兄さんとロイクに貰ったもの、ちゃんとたくさん持って行きますから。

 だからお兄さん、もう「ローナ」ですよ。ジーナなんて呼んじゃ駄目です。私、しっかりけじめを付けたいんです。


「けじめ、ね……しかし、言葉だけではいけないよ」


 え?


「これでジーナにものを教えるのは最後だ。『言葉の虚なること』を覚えておきなさい。

 例えば先ほど君を「ローナ」と呼んだが、その時に僕が見ていたのは、かつて僕が養い子にして共に暮らした「ジーナ」だ。このように、言葉と意味はいつだってすれ違いうるのさ。言葉が正しくても伝わる意味はすれ違う。

 おや、寂しい顔をするね」


 だって、寂しいことをおっしゃるので。


「寂しいことは言っていないよ。言葉が間違っているのに想いが伝わることもあるんだから。皮肉はその好例だね、褒めながらも裏腹の真意が伝わっている。君も僕がローナと呼んだとき、それでもその裏のジーナが透けて見えたろう?

 言葉は意味と一体でないと、それだけの話さ。人が結びつけるにすぎないと言う話で、なにも、意味なんて永遠に伝わらないと言っているんじゃあない」


 じゃあ虚しいです。頑張って言葉にしても意味がないなんて。


「そう、虚しいのさ……でも大丈夫だよ、きっと、『真意に近い何か』は伝わるから。

 それに言葉でなくても問題はない。例えばジーナ、僕は君が大好きだ」


 私もですよ。大好きです。


「やはり駄目だね、これだけじゃ。きっとどんな言葉にしても伝わりきらない。

 こういう時は、五感に訴えるものさ。まずは両手を広げてみよう」




 視線が晴れた舞台の上で、黄金の青年は吹き抜けを見上げていた。


「よい奉剣であった。言葉なくして天地に示すことの神髄を見せたな、貴様」


 彼の目を引き戻したのは、大男、石江当主の声だった。


「千人串の石江風流殿にそれほど買っていただけるとは。恐悦至極に存じます」

「せがれ、俺、ロード・マスレイ、火柄先生……スピナ・アリス」


 その点呼が、引き戻された目を細めさせる。


「如何な共通点で、それらの御名を?」

、武の道で貴様に勝る者よ」

「……僕なりに、超えて見せましょう」

「よい答えを聞いた。今日は鱈腹飲むとしよう」


 そう言って彼が背を向けた途端、ルークは己が滝のような脂汗をかいている事に気が付いた。


 及ぶだろうか、と。彼は胸中に冷たいものを感じた。それは彼の中に常在していて、彼の道を妨げるものではなく、山景の如く見て去るものだった。それが今日この瞬間までのその冷気の在り方だった。


「ルーク君、少し話があります」

「……はい」


 儀を執り行ったもう一人、あの優男が睨んでいるのをルークは真っ直ぐ見つめ返した。


「初対面ですね。グリーン・シュトルムです、以後お見知りおきを」

「ルーク・ヒラリオです。三年前の海底区画事件、あなたのご活躍をよく聞き及んでおります。あなたが居なければ、あれはもっと酷かった」

「君、それは世辞の趣味が悪い」


 神典を抱える両腕に、力がこもっていた。


「すべての民を救えなかった、あれは失態です……さて、伝言をお願いします」

「誰に、なんとお伝えすればよいでしょう」

「将軍に。私情に基づいて神聖なる儀式を利用したこと、公明正大のシュトルムは決して許さぬと」


 高潔で志の高い人だと胸を熱くしながら、しかしルークは「御意に」と応えることがなかった。その返答の遅さ、思考時間にグリーンは目を細める。

 しかし彼が更に何か言う前に、答えは出た。


「お言葉ですが、それは筋を違えております」

「ほう。聞きましょう」


 ルークは珍しく、怯みながら言う。


「将軍は私欲のためではなく、神と国民に誓うため、ひいては国のため、僕にこの大役を任じられました。暗いところなど、どこにありましょう」


 グリーンには一切怯みがなく、ルークの綻びそうな、それでも真っ直ぐな銀河の瞳を真っ直ぐ見つめ返した。互いにそうする以外知らぬとでも言うように、ある種の美しさを具現させている。


「呆けたことを」

「呆け?」


 ルークは呆けた。


「将軍は親馬鹿が過ぎます。あなたもあなたで……ですね」


 とびきりの皮肉を、ルークは沈黙のまま受け入れた。

 グリーンの背中が遠くなっていく。

 ルークはまた吹き抜けを見上げ、瞼を閉じた。


 ダンスが始まる。視線を下げると少し遠くで、ロードがローナを誘うのが見える。

 もう一度吹き抜けを見上げれば、休憩用ソファの辺りに寂しげな黒髪がちょろりとのぞく。

 ルークの瞳で見失うものを見落とさない人がいる。


「馬鹿め。あいつ、降りてこられなくなったのか」


 ルークはグンと駆け出した。

 舞台上から飛び降りるや、勢いそのまま一直線に真っ赤なドアを押し開けて行く。


 彼は速く、音もなかった。舞台であれだけ人々を惹きつけておきながら、この時彼を見たものはそういない。

 廊下に出て、今度は階段を駆け上がっていく。二段飛ばしを途中でやめて、三段、ついには四段飛ばしまでやってのける。踊り場で折り返しながら踏み込んで、少し息をあげる。

 目的の三階まで来て、立ち止まり目を閉じた。


 目指す場所を定め直して、また駆け出した。

 辿り着くのにそれから三分もかからない。


「……」


 彼女を、そこで見つけた。

 照明も落とされている闇の中で、彼女を見つけた。


「お疲れ。カッコよかったよ、奉剣」


 その長い髪は下ろしたまま。袖がないワンピースドレスは瞳と同じ水色をしている。空のように、高く遠く見える。


 憂い顔でルークを見つめて、三角座りで、しかし笑ってもいた。彼女の纏うきらめきは錯覚でありながら、誰しもが錯覚するであろうから、真実なのかもしれない。


 白磁の肌が、黒艶の髪が、可憐な容貌が、美麗な腰つきが、耐えがたかった。


「どーしたの……? わかった、不安なんでしょ」

「……」

「ねえ、私今から食べられたりする?」


 ルークは冗談を笑うように笑った。


「別にルークならいいのに」

「……そんなことを言っていると、本当に我慢しないぞ」


 やっとルークの言葉を聞いて、それから暫くそのままだった。ずっと下から押し寄せてくる騒がしさも二人の耳に届かない。平静で穏やかな、こうしているのが自然体であるかのような時間が流れていく。

 ルークは何かを忘れるように、押し流されるのを待つように縮こまった。あまりにもらしくない姿だった。


「わざわざここから舞台を見たのか?」

「ちょー怖かった」


 騒がしい音が音楽に変わる。雑踏がリズムに乗りはじめた。


「アクラ、僕はお前が好きだ」

「私も好きだよ。絶対、永遠に好きだよ」

「でも駄目なんだ」

「わけわかんない。じゃあ何でここまで来たの?」

「耐えられなかった」

「最っ低」


 言葉は溢れてもすれ違っていく。


「じゃあもう全部いいじゃん。そんな目の言うことなんて、いいよ」

「……」


 黄金の瞳が闇の中で刺々しく光り、彼の瞳に深淵を見せた。


「駄目なんだ」

「ルークの言いなり坊ちゃん」

「この目は未来を見せただけだ。その上で僕が選んだことだ」

「じゃあどうすんのよ……どうすればいいの?」

「何も出来ない。弱くてすまない」

「欲しいよ。ルークが欲しい……ごめんね」

「謝るな。全部僕のせいだ」


 二人の頭に、たくさんの音がガンガン響く。それもまた、下から押し寄せてくる。深いところから押し寄せてくる。


「言葉は不便だな。どれだけ尽くしても、痛みを吐き出せない。何の解決にもならない」

「ホント嫌になるわよね。私たち、知らないことなんて一つもないのに」

「……踊るか?」

「何で?」

「言葉でだめなら、それが僕らを惑わすなら、いっそ踊ろう」

「頭いいんだか馬鹿なんだか」

「言葉など僕らには無用だ。いらないものに振り回されるくらいならな」


 座り込む彼女の手を、また暖かい両手で取った。




「アクラ、聞きたいことがあるんだ」


 何、結局喋るの? いいけど何?


「わかるだろう?」


 んー。ルークが見逃してる、ルークについてのこと? ……仕方ないなぁ。ルークのことならなんでもわかるアクラちゃんが教えてあげる。


 何が聞きたい?


「父上が何故僕に儀式を任せたか、教えてくれ」


 あー、それは流石に鈍いなぁ。


「だから聞くんだ」


 じゃあ問題。世の中は今大飢饉で、ルークは今一日分の食糧しかもってなくて、これから増やす目処も付きません。


 そこにおなかを空かせたお爺さんが現れました。どうする?


「食糧を渡す」


 はい、駄目。だから将軍も心配なのよ。

 というかそれ、五日前私に相談が来た話よ?


「おい、聞いてないぞ」


 言ってないもん。


「……それで、なんと聞かれたんだ」


 おほんっ。


 『我が息子には、己への執着が足りぬ。あれでは長生きせぬ。世のため人のため、あれを早死にさせるのは惜しい……何より親として、心配なのだ』って。


「父上はそんなダミ声ではない……まさかそれでこの件を提案したのか。アクラが!」


 はい、正解。おほんっ。


 『流石はアクラちゃんだ。これからも我が息子をよろしく頼む』ってさ。


「シュトルム殿の怒りの訳がよくわかった。何をしているんだ、父上も、アクラも」


 あー、やっぱシュトルムの堅物おじさんに叱られちゃった?

 大体の人は盛り上がっちゃってそんなこと言わないけど、やっぱあの人は無理なのね。だって将軍も……おほんっ。


「もういい。この件で父上への伝言まで頼まれた。決して許さぬと」


 あちゃぁ。


「あちゃぁ、か。はは……まあ確かに、これで自分を粗末にはできないな」


 そ。いろんな人に大事にされてるんだから、ちょっとは気を付けてよ。


「それでも、半分こくらいにはできないか?」


 さっきの食料の話?

 駄目に決まってるでしょ。しっかり生き延びて飢えを耐え忍んでよ。


「僕のこともその人のことも、すべてどうにかしたい」


 わがまま坊主。今までそれで通ってきたからって、これからもそうとは限らないんだから。幸せの量って限られてるのよ。


「だが、お前は僕のそういう所を好きになったんじゃないのか?」


 そういう小狡いのやめてよ。そーゆーとこ、私そーゆーとこがいっちばん嫌い。


 ちょっとちょっと、ごめんって。ガチヘコミしないで。

 ホント、今日はどうしたの?


「いい加減、けじめを付けねばならないからだ」


 ……あーあ、人が触れないで浸ってたことをさぁ。


「最後にたった一度だけ、お前としたいことがある」


 キスまでなら許してあげる。


「いや。わかるだろ?」


 恋人でも友達でも、きっとどちらの意味でも許されること?


「全部わかってるじゃないか。

 そうだ、それを僕らのさかい目にしよう」


 あーあ。自分のこともどうにかしたいんじゃなかったの?

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