盤ごしにかわす眼差し

 我が子とうまくコミュニケーションが取れず、拗れたまま老年を迎えてしまった父親と、幼少時の父とのディスコミュニケーションの溝が埋まらぬまま成人して介護することになった娘。
 盤ごしのコミュニケーションがかつてのディスコミュニケーションの溝を乗り越え、蟠りを融かしていく親子の再生を簡潔に描いておられます。
 とても読後感の良い作品ですね(`・ω・´)b