第2話

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 静寂だった。 目を覚ましても一番小さい電灯が、点いているだけだった。

 何となく物寂しげ!?毛!?な感じが心!?に肌!?をよぎる。

 何気なく首筋に気に掛かる物を指先で払う!?


「……何・そ・れ・!?……嫌・な・の・!?……寂・し・い・の・に・!?……人・恋・し・い・!?……私・の・気・持・ち・を・判・ら・せ・て・あ・げ・る・!?……」


 感じていた。 目をつむっている向こうに誰かが居る事!?を。

 ひたいに汗をかく。 一筋の雫が流れ落ちる。 恐る恐る瞳を開ける。

 しかし、薄暗い部屋には、誰も居なかった。 視界には。


 暗い所に約30cm位の濃い紫の斑な服を着た人形が現れた。 また他の所にも濃い青の斑の服を着た人形が現れた。


 ゆっくりと起き上がり、中腰で目と首を動かしてキョロキョロさせた。


しかし、視界には、映らない所で紫・青・赤の服を着た人形が増えていく。


まだ感じていた!?…存在を!?…視線を!?


 黒い霧状の丸いスポットライト四つが、四方八方に また交差して動いて人形を隠したり、出現させていく!?


 疑って尚も探す目が合った。

しかし、答えを出さぬまま、また横に成り、布団を掛けた!?……。

 偽装だった……寝たと思わせて直ぐ様…起きて…真上の電気を点けた。

 周りを見渡した……誰も居なかった……筈だった。

しかし、目を止めた、目の前に居た。

 赤い服を着たおかっぱ頭の人形が。

 余りの怖さに辺りを見渡された!?…逃げようと…忘れようと。


 見る所に見る所に紫や青の服を着たおかっぱ頭の人形が居て、次第に点滅するかのように皆が皆、赤い服を着たおかっぱ頭の人形に変わっていった。


「わたしたち、私達、ワタシタチ、WATASHITATI……!? 見・え・る!?」

 各々の人形達が、声を揃えて喋った。

 猪又 克鋭(30歳)の部屋いっぱいに雛壇と飾り切れない程  多くの赤いおかっぱ頭の人形達が居た。

 克鋭が目を見開くと同時に床が大きな口を開いた。

「わぁ〜あ〜あっ…!?」 

 救いを求めるように腕を思いっ切り伸ばし、天に向かって助けを求めるが……!?

「キャー、キャッ、キャー」、「ワタシノー、ワタシノー」、

「コッチニ、オイデヨ〜」✕2

…おかっぱ頭の赤い服の人形達が大勢で克鋭に覆いかぶさったり、爪を立てたり、噛み付いたり、引き込んだりして床の大きな穴に落ちて行った…


 明け方 部屋は、元の何も起こらなかった世界に戻っていた。

 布団の上には、《娘からの贈り物》と書かれた和紙が合った……!?


【幼児誘拐 斡旋・売買のリーダー格】 

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「……お・や・す・み」「お・や・す・み……」

「……Good night……」


 アメリカ合衆国A都市 某テレビ局15階 初夏。

「アーン、もうっ」飛ぶ鳥 落とす勢いの美人ダンサー歌手 ピュアリア・モーアが、《スタードッキリ》というTVで番組で騙されて、思い出しては、怒っていた。

「フフッ、可愛いかったわよっ」

 仲の良い年上のマネージャーのリンナが、モーアの顔を見て、いたずらっぽく軽く微笑んで見せていた。

「もうヤダッ…もう…ハハァン…悔しいっ…恥ずかしいっ…」


「アッ、御免 さっき言われたアロエミックスジュースを買うの忘れてた。 直ぐそこの販売店で買って来るねっ!!!」

「うん、じゃぁ、私 先にエレベーターで、下に降りてるっ、待ってるね〜」

 タイミングよく開いたドアに乗り、振り返ってモーアが、そこに居た。


 エレベーターの奥は、ガラス張りで都市が一望出来るように成っていた。

『閉じる』のボタンを押し、ドアが閉まる。

 リンナは、小走りでエレベーターの所まで来ていた。

(あれ、まだ15階!? 待っててくれたのかな〜!?……)


『下がる(↓)』のボタンを押そうと右人差し指を伸ばす。

 気持ちとは、裏腹にエレベーターの扉が指が届く前に開いた。

「キャーッ…」二人とも同じ叫び声を発していた。

 床に手荷物が落ちる。

 モーアは、透明がかった紅いシールドに包まれ、エレベーターから、出られない!?状態で中で燃え苦しんでいた。


ボーッ、体は、逃げよう、のがれようと舞い踊るが紅布が、まとわり付き、皮膚や肉!?が朽ち落ちていく。

「助けてぇー、た・す・け・て・ぇ・ェー……」右手を差し伸ばす。

 リンナも右手を伸ばし、シールドの中に手を入れた。

 ボーッ、一瞬にして焼け、手首だけに成った。

 自らの手首を見る。

「キャーッ」

そしてリンナは、失神した。

 モーアは、床に崩れ、紅いシールドは、無くなった。


 叫び声にビックリしたスタッフたちが、リンナの方に近寄って来る。

 エレベーター内には、倒れた人型と白い灰だけが残っていた。

 そして、周りの黒い焼け焦げた跡も全く無くなり、以前と変わらないエレベーターが、そこには、あった。


【合法麻薬・宝石類の売買・コンピューターウィルスによる脅迫のグループの副リーダー】


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 下界では、白い煙!?と鼻をすする音や咳払いが、たまにしていて人は、みな黙って一定の方向を向いていた。

 三百二十人余りを飲み込んでいる新宿歌舞伎町五階のゴーストオデヲン。

 真夜中 夏の夜長。 映画リバイバル!?B級キャンペーンで臨時に午前0︰00に開催する恐怖洋画だった。


 一階の入場扉は、閉められて電気も全て消灯、外灯も消されていた。

 世間の人々は、関心が有るとみえて宣伝を極力しないシークレット級映画でも半額なせいか、満席並みだった。

 ネット社会だからか!?

 恐怖洋画の三本立てが始まってから二時間。


 厚手のゴム手袋から、フィルム張りでフラットタイプの競技用飛行機がプロペラを回して放たれた。

 プ・ロ・ペ・ラ・も・ま・わ・る……

 時間が、そこだけが止まっているようだった。

 部外者立ち入り禁止の映写室内では、二人の倒れた人と四人の宇宙服を着た奴が居た。


 皆 競技用プロペラ機の動向を一心に見ている。

 プロペラ機は、改造されていた。

 胴体主翼、水平尾翼が、わずかに凹んでいて、そこに白い微粒粉が乗せてあった。

 進んで行く風力と円錐形の中で凹凸に加工してあって淵(ふち)と底に開いている五つの穴で少しずつ少しずつ下に落ちて舞って散って行っていた。


 空中では、音も無く、ゆっくりとプロペラ機が、室内を旋回し、進んで行く。

 秘密裏に行われた国家!?の最新最悪のハイブリッド科学兵器【魔集フェロモン・D19−1615184】の試作テスト!?だった。

 映像が流れて行く中 映写室内では、ガスマスクの呼吸音が、微かに響き渡って行く。


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 趣味でパチンコや競馬……etcをしてお金を稼ぎ、サイトで愛人をチョイスして女を抱いて、また嘘をついて収入を得て!?欲求不満を解消していた。 

 合間のアルコールや薬!?は、病み付きで止められなかった。


 二重人格の二面性の顔を持った天才的な美男子の面白くクールなお坊さん。

 完璧に客や周りの人を出し抜いていた。

 世の中 お金が全てで自分を《神》の化身だと信じていた。


 いつもお経を唱える場所で女を抱いていた、征服感。

 ある夏の日 真っ裸で禅を組み、お経を唱え始めた。


しかし、目を閉じて唱える中 お経の漢字が畳上や空中で生まれ、ヨロヨロと動いてコケては、立ち上がり、坊主に向かって歩いて近寄って行った。


 体を登ったり、空中をゆらゆらと揺れながら、歩いて行く、そして一気に体に張り付いたお経の漢字が、波のように揺れ、まばらに裏返った。

 アルファベットや象形文字、クサビ型文字!?呪術文字!?が坊主に寄り一層に集まっては、体内に入って消えて行った。

 裏返る!?そして音も無く、触感も無く、体の中にどんどんドンドンと入って行き、細胞分裂!?やコンピューター処理!?変換!?されて行く。


 先端の指先から爪先から、腕、足とキツネに摘まれたみたいに消え失せて行く!?

「あぁあぁ〜アー……!?」

「ウワ〜ぁアあァ……!?」

 坊主が自らの手の先や足元を見て激痛やショックを味わう。

 脳の整理が追い付かず、戸惑う、多くの汗をかく、冷や汗をかく、縮まった血管が太く成る!?鼓動がドックン、ドックンと強烈に脈を打つ、思わず仏像を見上げた、両手を合わす。


 実際の体は、大きな熊か、自動車に大ぶつかりするか、または、強く引っ張られたような感じで、骨を折られたり、筋肉を裂けられたりしているという現実があった。 

 痛さは、MAXレベルだった。

 脳からドーパミンが、いっぱい放出される。


 まずは、坊主の左あごフック、右顎フック、倒れそうな時に左こめかみフック、右こめかみフック、左ひじフック、右肘フック、左ろっ骨フック、右肋骨フック、そして体を立ててやって左ひざかかと落とし、右膝踵落とし……すると今度は、外からでは、なく、内部から暴行が行われた。


 口は、誰か、強引にふさがれているかのように全く発生されて無かった。

 背中や胸、頭部、腕、もも、腹…す・べ・て・内部から凸がうかがえた…全体的に凸・凹と波打つ…体が倒れると元に戻された。

 不気味じみていた。

 体の中は、色々な物が入り混じっている《ごった煮》状態だった。


 赤い物が、一切出ていない。

 止めている物!?が無くなったのか!?体が、グシャッと潰れ、頭が前に倒れた……一瞬 止まるが黒い手!?が、畳の中に吸い込まれて行った……肩……胸……胴体……腰……足……姿は、現代から消え、過去の人に成った。


 お寺が静かな時を刻んで行く。

 ほんのりと火を灯して行方不明者が、また一人増えたのだった。


【裏サイトのPearl four clover (パール フォー クローバー)にビジネスが入った《廃棄物》(☓)の坊主】


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 会議後 廊下を歩いていて突然 前の人にぶつかった。 ドスンッ。

 前のめりに成り、倒れ掛かる。

「あっ、すまんっ、すま……!?」言葉が止まった。

 一瞬のおかしな映像に脳の反応が遅れたのだった。

 体勢を取り直す赤丸経造(あかまる けいぞう)内閣総理大臣だった。


 周りを取り巻くSPや政治家や全ての人達が静止していた。

 辺りを見渡す赤丸。

 前の方から、その場に相応しくない私服同然の若者の男性が悠々と歩いて来ていた。

「ハ〜イ、お待たせしました、始めまして総理大臣。 クーデターです、未来へようこそっ」

 右手を斜め四十五度位に下げて挨拶をし、優しげに声を掛けられた。


「少しだけ私に時間を下さい、直ぐに終わりますから……」

「簡単に言います、総理、私達と組みませんか!?……逢ったばかりで君達を知りません、また、どういう意図があるのか解らない!?……」

「私達の組織は、《Pearl four clover (パール フォー クローバー)》という名の組織です、《闇の中の仕事をします》解りましたか!? 総理は、《私達を知っていても 【知りません】と噂を言って頂ければ、良いんです、勿論、ビジネスや継続をするには、お金が必要なんですが……!? 【お互いに持ちつ持たれつ】と行きませんか、こちら側は、都合の悪い事に対処をする、仕事をするといったところです……」

「そういった話しは…」と言った時、静止して立っていたSPの頭をパンッと乾いた音を残して撃ったのだった。

「ナッ、ナッ、何をするんだ……」直ぐに数人の人が来て引きずって行く、小型の機械で血液を吸って、拭いて行く。


「ナッ、《NO》は、無いんだよ、《YES》だけなんだよ……それと一つ言い忘れたよ……総理だけでは、ないんだよ…人質が居るんだ…家族が……」

「なにっ、ちょっ、ちょっ!?……」

 相手の一人が、思いっ切り、右掌を顔の高さに上げ、広げた、【パーンッ】である。

「フッ、五月蠅いんだよ、静かにしろっ……、住所くらい簡単に判るんだから……それとも総理だけを残して親族みんな薬漬けか、様々なウィルスを打つか、囚人に遊ばれるか、爆破されるか!?……どうする、今までリーダーをやったり、美味い料理をいっぱいいっぱい食べて来て、お金もいっぱい有るんだろうから、これからは、二組で組んで【お互いに持ちつ持たれつ】で行こうや、ナッ」

「敵に回さない方がいいよっ、末代まで命の保障は、出来ないからさ〜!?……」

「いいな〜、天国も地獄も手に入れて、それじゃ〜なっ、また連絡するから……」

 振り下ろした手と同時に白い煙とキーという甲高い音がして現在に戻った、総理と周りの人々は、深い眠りに着いてから、目覚めたのだった。


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 ピュアリア・モーアは、アルコールを飲んで少しばかりのヤク!?をして気持ち良く成り、ベットの中で裸で横たわっていた。

 目だけが、わずかに布団から出ている。

 汗をかき終え、シャワーを浴び、出て来た。

 アルフレッド・カルロは、フェロモンをムンムンに出したモーアの顔を見て《可愛い女だ》と感想を述べ、優しく一声掛けたのだった。


「モーアッ、机の上にあるタバコを取ってくれないか?…」

 寝ているのか、返答がない。

「モーアッ…モーアッ…モ〜ア〜ッ」

 声が優しさから、命令口調に微妙に変わる。

 目を覚まし、カルロに視線を向け、次第に眼光を鋭くするモーアが居た。


「ナニッ。 人が気持ち良く寝ているのに。 ナニッ、何かようっ」

 機嫌が、口調が非常に悪い。

「あなた、私で気持ちいい事しているんだから、私にもス・コ・シは、体を休まさせてよ。 下手に見て敵意を持たさない方が、いいわよ〜……貴方の事 色々……私……知っているんだから……ネッ、ダーリンッ」

 可愛らしい目や甘〜い言葉で訴え掛けていた。

 でも愛しているがゆえに優しく声のカルロだった。


「だから、君の近くの卓上にある俺のタバコを取ってくれないか……」

 目をお互いに合わせていたが、ゆっくりとモーアがタバコを手に取ってカルロに手渡したのだった。

「愛しているよダーリン…僕もだよ、ハニー」

 モーアは、投げキッスをした。

 カルロもそれに答え、投げキッスをした。

 笑顔のカルロ。 モーアがまた布団に入る。


 カルロが、それを見てモーアの見えない所で目付きが変わった。

(このアマ……いい気に成りやがって……調子づくなよっ……この俺を……)

 タバコに火を点ける。


 将来アメリカ大統領に成る人、  アルフレッド・カルロだった。

 言葉が巧みで、知性と権力と野望を絡み持つ、清潔感と表っつらが良いカルロだった。


 一吹かしする。 青い煙が渦のように宙を舞う。


【ピュアリア・モーア(愛人) エレベーター内で綺麗な薄紅いカーテンの最新焼却炉!?で怪奇な焼死をした女性】 


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《善人の味方で悪を懲らしめる事》

 こういう考え方で【four clover】 (フォー クローバー)という団体を数人で早期に立ち上げた。

しかし、環境や各々の忍耐力や考え方、そして時間が、各々の運命を変えて行ってしまう。

 分裂し、狂い始めた団体を改名 【Pearl four clover】(パール フォー クローバー)暗闇でぶつかり合う考え方の中で爆発的活動をする誕生劇の一歩手前の現状だった。


「なぁ〜、良く考えてみてくれ『善人の味方で悪を懲らしめる事』が俺達の方針だろっ」

「そうだよっ、だ・か・ら将来的に裏切る奴や恐喝する奴や容疑者や考え方のおかしい奴等を抹殺していく…それの何処が悪いんだ。 人に迷惑を掛けているじゃないか。 絶対の悪意を持っているじゃないか…!?」

 仲間うちで熱く話し合う。


「でも、それじゃぁ〜、個人の考え方だけでは、自分の都合の良いように、また正しいのは、自分で悪いのは、相手のように いい加減な進め方をして行ってしまうと思わないか。 《自分が全て、全て正しい訳では、ないと思う、良い所も有れば、悪い所も有る、また嘘を付いたりもする、人間 神様じゃないんだからさ。 考え方が少しおかしいよ、矛盾しているよ。 君の考え方は》」


「そうそう、人の考え方や価値観や性格は、変わらないわよね〜」


「だ・か・ら、さっきから言っているだろう。【確実にヤル前に相手の考え方や人への対応、経歴、相手やビジネスをしたい人達への探索、過去の素性調査を何回も何回も調べて、みんなで最終的に会議をして、そして結論を出して行けば良いと思うんだけど】……!?」


「ビジネスの依頼の相手が、みんな悪い人とは、限らない。 突発的なものだったり、または、計画的なものだったり、保険金目当てだったりという事も有るかもしれないし」


「バ〜カッ……みんなクズだよっ……ビジネスをしに来る人も、相手も……」


「数人の仲間内の考え方は、平行線をたどり、すれば、する程 こじれて行った。 互いに多く口に出しては、いかないものの溝(みそ)は、深まるばかりで分裂する運命にあった」


「ナーッ、ナーッ、少し見てくれないか!?……」

「何だよ〜、また、もめる話し合いをするのか〜、お前も執念深くて尾を引くね〜!?……」

「違うよ、違うよ、話しは、別の話しだ、これを見てくれよ、これっ、気に成った場所の廊下や部屋にある監視カメラなんだけど……、赤外線探知器・紫外線探知器・熱感知器……etc と変えて行くと、例えば……『大手新聞社の紫外線探知器』だと これっ!? なっ、何か人が集まっている上辺り、何か、紫か濃紺の物が、チョコチョコと動いたりしてないか!? または、『フリージャーナリストの一室』は、熱感知器……何か、上の方が真っ赤に成っていないか!? この熱さの温度を調べてみたら、約1200度くらい、有り得ないくらい高温じゃないか!? まるで火山から出たマグマ位あるんだよっ、ここの空中の温度。 普通あり得ないだろっ、この人間界じゃ!? 何だと思う!?、何が起こっているんだと思う!?」

 仲間達の頭の中にあったのは、『不思議さ、違和感、そして押し寄せて来る底知れぬ恐怖感』だけだった。


「俺達の持っている球型のタイムカプセル、そんなに耐えられるのか!? 壊れないのか!? そして俺達だけ球型のタイムカプセルを持っているのか!? 他にも持っている人が!?……俺達は、掌中で踊らされてるのか!?……」

「ハメラレタのか!?……」 

 みんなで顔を見合わす。


【将来 善人の弁護士に成る予定だった宝来 正法、仕組まれた罠によって警察官に射殺され、闇に葬られた男性】


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 アンダーワールドの情報により、FBIのマーカス フェーザーは、今、最も危険な要注意人物と云われている男 ファイ バンスに接触しようとしていた。

『エンドレス ジョーク』というスナック&小レストランの扉を開ける。


 店の中は、普通のにぎわい方をしていて、指定された席に向かうと男女のカップルが、こっちを向いて楽しく飲んでいた。

 気持ち的には、イヤだったが、相席させて貰った。

 アイスコーヒーを飲み、時間が経過する。

 自分だけが浮いていた。 この《男》では、ない。

 思わず目を瞑る。

 拍子抜けをした。 (コンタクト無しか)カップルに愛想を振りまき、席を立ち、お勘定を払って店から出た。


 数歩 歩いた所で後ろから、左肩を叩かれる。

 振り向いたら、不意に紙を手渡された。

 走って店の裏に向かう。 すると先程の相席した男が居た。

「やぁ〜……ね〜ね〜っ、元気かい……へへへ〜っ……こうやって相席したのも何かの縁……ふ〜……少しでもいいから金貸してくれないかなぁ〜……な〜に直ぐに返すからさ〜……アンタまた店に来るだろっ……」

 ニヤニヤしながら、右手で親指と人差し指をスリスリさせながら、腕を差し伸ばした。


 マーカスは、またもや拍子抜けをした。 (酔っぱらいか〜、参ったな〜) 嫌な顔をしてから、直ぐに微笑み、右手で軽くバイバイをし、帰ろうと五・六歩 歩いていた。

「マーカス、D19−1615184=(イコール)Drop−S4」には、関心あるかい……!?

 殴られたように反射的に目を見開いた。

 足が止まり、後ろを振り返る。

 男が左手を振り、マーカスを見ていた。 思わず唾を飲む。


「第三次世界大戦以降に向けてのハイブリッドウィルス兵器の試作品 通称 《魔集フェロモン D19−1615184 Drop−S4 》私の作った成功作品だ」 

「何をするんだ、ヤメロッ、ヤメロッ、ヤメロッ……」

 自然に出た言葉だった。

「お前 自分でやっている事の大きさが解っているのか……狂っているよ。 お・ま・え・は……」

 行き成り、後ろから頭を殴られ、気を失った。

 朝、頭を押さえて帰路に着こうとした時、また知らない人から、紙を手渡された。


 それには、こう書かれていた。

《パール フォー クローバー》っていうの知っているよな。 それは、【未来型のビジネス暗殺集団】裏切り者や脅迫者、金や欲や地位に目がくらみ、人を落としめようとする人間、又は、殺してほしいと頼みに来て 懇願する『相手を』確実に暗殺して行くグループの名前さ。 善人の味方らしい……!?が、

《深入りし過ぎるな。 深入りし過ぎると命の保証は、出来ないぞ》と。


 奴等には、協力者がいる。

人間と球型のタイムマシーンと悪魔とエイリアンだ……!?

手を結ぶ筈のない者達が、手を結んだ……!? 

 パール フォー クローバーの行動!?により、時空に歪みが生じ、その歪みにより、多種多様な悪(アク)が便乗して、世に放たれて自由に成って行った。


『逃げ道は、無いぞ。 触らぬ神に祟り無しだ……何も無かった……関わり合うな……全て忘れろ……!?』


『科捜研の謎の異邦人』

 隠れた人気の鶴田 和子のホームページのQ&Aは、若者に人気があり、株が急上昇中だった。

 何故なら、必ず、みんなに返信メールが、届いたからだった。

しかし、内容は、怖いものが、あった。

 返信メールの答えは、「事実です・本当です」という文章が、送られていたからだった。 

《外来都市伝説性》という言われが、あったからだった。


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「悪魔信仰予備軍は、大好きだよ!?……」


 頭の中で色々な音の無いフラッシュバックの画像を見ていた。 (狂っている!?……)

 階段を一歩一歩 歩いて登って行く。

「フッ……フッ……ヘッ……!?」

 ポーカーフェイスの男が、口元に微妙な笑みを浮かべ、歩いて行く、酔っている!? 薬物中毒患者!? みたいで気持ち悪かった!? 良かった!? 

「ハハ〜……ヘ・ブ・ン……」

 何を言っているのか解らない程 低く口ごもった言葉で囁いた。


(俺は、いったい何をしているのだろう……!? 俺は、何処に居るのだろう……!? 俺は、何をしようとしているのだろう……!?)

 脳や体、何もかもが自分の思い道りにならなかった。

 火照っていた。 鼓動が早かった。

 風は、気持ち良く、途切れた記憶を戻してくれる気が、わずかにしていて、心も浄化してくれる気がしていた!?……。


 首から上が止まる。 腕が真っすぐ横に強張り、硬直する。 

 十字架に止められている……!? ヒュー……ブアー……風の囁く声が、耳に入って脳に到達する。 

 西郷 敬盛が異変に気付く……。 直感。 変化する直前……。


(ワレラハ ジュモンブンヲ ツクッテ トナエツヅケル ●●● )


 白く輝く大小様々な楕円型の輪が、幾重にも重なりながら、無軌道に動き回っていた。

 中から、モヤモヤと入道雲が、湧き出て広がり、全体の世界が波を打った。 すると子供の天使が四匹出て来た。


 下のビル街は、赤・青・緑・黄色と色々な原色のビルが立ち並び、道は、眩しく優しく!?輝いていた。

 天使は、さりげなく手を差し伸ばした。

 天使の顔に万遍の微笑みを浮かべる西郷が、その場に居た。

 導かれるようにして両手を前に出す。

 白い輪と雲と天使が、段々と遠くに離れ、小さく成って行った。


(トシデンセツヲ ツクル)


「アイ ラブ ユー……アイ ビリーブ ユー」

……ゴ・メ……!?

「ジーザス……我をお導きを……」

 自然の流れのように第一歩を踏み出した。

 体を浮かせる……!? 足が浮く……!?

 ■%216∧36?!く∴ 西郷は、無音の星空の世界に上昇し続け、落ち行った。


(メイキュウヲ ツクリ ツヅケル)


       ☑



 知能が高そうな虫達!?が、高度で精密なアリ塚を多く造っていた。

 しかし、それは、冷たいオブジェに見えていた。

 働き蜂が、焦っくらしく働く中、潤滑油や砂糖を与えたみたいに馬鹿みたいに慌ただしく動いていた。


 一夜にしてマスコミや警察署や大勢の関係者が、擦れ違っていた。

 何故ならば警察界では、ナンバー3内に入る《生きる伝説の狩人》と呼ばれる西郷敬盛 32歳が謎の飛び降り自殺事件を起こしていたからだった。

 遺書は、残ってなかった。


 何か怪しいと思っている仲間達は、多くいた。

 頭をひねり……悩む……深みに落ちて行く……闇の低中……!? 沈殿して行く!?

(何かある……!?)

(裏で何か動いている……!?)

(暗殺……!?)

 大勢の人の頭の中や現実は、混沌としていた。


 世間では、およそ一週間か、次の興味のある記事が出る迄……。

 仲間は、一生記憶に残る事件に成っていた。

……アンダーワールドで各々が動き始める。


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 ストレス発散過多予備症候群!?に不定期的!?に いや規則的!?に同士!?に発送されていた。 メール!? LINE!? HP!? 掲示板!? ……etc 

 am2時・am6時・pm10時。

【顧客の情報は、極秘扱い】で《墓まで持って行く》という考え方で決めている[ 偏人 ]!?だった。


 ○○年☓☓月△△日 pm□□時■■分 東京都●●〜▲▲通り 

ターゲット 赤い野球帽、黒色のジャンバー、

ターゲットは、生徒に人気が有り、真面目な男性教師、三十歳、熱血教師だけに狂わせてみ・た・い!? 逆恨みされた代表、見せしめである。


 街の一区間を歩いて行く……人は、少なかった……表の通りでは、なく、裏通りだったからだ……地方の休日時みたいな閑散とした雰囲気、シャッター通りと呼ばれる景色……。

【条件 一人一回 守らない人は、罰せられます。 感情移入・感覚・雰囲気をお楽しみ下さい!?……】


(コノヤロー……)、(悪イ事ヲシテイル奴バカリジャナイカ!? 何ガ大人丿世界ダ……)、(私丿方ガ可愛イシ、性格良イモン……)、(ムカツク〜、腹立ツ〜……)、(汗水、鼻水流ス運命ダト〜、フザケルナッ……)、(クッソー、全テ壊シテヤル……)、(ファック ユー アイ アム ゴット 俺ハ、特別ナ、存在ナンダ ミンナ 俺ヲ 認メロッ……)、(貧富丿差ヲ 恨メ……)、(俺ハ、悪クナイ、悪イノハ、社会ダ……)、(成仏シマスヨウニ、神丿御加護ヲ……)……etc……青・黄・赤……sos……。


 目が大きくない、人型のウルトラマンに出て来る《ヘドラ》が、目の前に居る感じだった。

 外部から、アタックをしても『何も無かった』かのように普通に歩いて行く!?……違和感があった。

 まるで『本物のゾンビ』。 正直 怖さは、あった。

【 他人!?が手を加えた神経系・五感の麻痺 】

 刺し傷、複数、世の中の人の心の闇。

/ ー  ̄ ❘  _ \ ……etc やがてターゲットは、心!?も体!?も力尽きて!?うつ伏せに倒れた……。 

 充電切れのように もうピクリともしなかった。 和紙柄の赤褐色のコケがあった、ゆっく〜りと広がって行く。

【テレビ・ラジオ・新聞・ネットニュースのトピックスで事件!?として表に出る。 犯人は、未だに捕まっていなかった!?……】


 

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 怪奇な事件や都市伝説、怖い噂話しなどが、聞かなく成って、話しもしなく成って三年が過ぎていた。 

 慌ただしい都会での仕事。

 休みの日には、都会を離れ、老後をゆっくりと過ごすように田舎に地方に向かって車を走らせていた。


 空は、雲一つなく、風も無く、真っ青、日頃の行いが良いような気持ちにしてくれる程 天気が良かった。 いわゆるドライブに持ってこいの日だった。 好きな曲を次から次へと流して行く。

 若い時を思い出して、高速道路のコーナーコーナーを法定速度で攻めて走って行く。


……楽しかった……面白かった……懐かしかった……昔を思い出していた。 山々を擦り抜けて行く。

 暗い時間を走り始め、並列の2個の懐中電灯を眺めたり、光りを交えたりして進んで行く。 走りに夢中に成っていると いつからか懐中電灯!?は、必要なくなっていった。


 山陰を走り抜けた。

 目に青空、山、新緑、青い海、輝く白い太陽が、一気に飛び込んで来た。

 ベストポジション、ベストアングル、素晴らしい自然の景色だった。 (気持ちが、いい (◠‿◠)v)

 全国的に《景色と橋が美しい場所は!?》という話題の中で夕焼大橋も選出され、魅力を秘めていた。

 夕焼(ゆうやけ)大橋の路上を走って行く。


 車内では、《 ベン・E・キング 》の『 スタンド・バイ・ミー 』が演奏されていた。 思わずニコリとして一緒に口ずさんでいく。

 暑くも寒くもない頃良い季節、男は、頭の中で過去の楽しい思い出をゆっく〜りと回想していた、橋の中間付近に差し掛かる。 


 パソコンでは、なく 突然、現在で【フリーズ】した!?……。

 ブレーキオイルのパイプを切断、アクセルをベタ(最高に深く)踏みにセットする、ハンドルを全開に左に回し、麻ひもで完全固定する……左肩を二回タッチする……。


 ダッシュボード(フロントウィンドシールド下)に携帯ポット内の少量のガソリンを振り巻き、マッチ棒を素早く擦り、燃えているのを確認し、投げて火を点けた。

 小型時限爆弾を二個 ダッシュボードと給油口の近くに軽く投げる。

「……神丿ゴ加護ヲ……」

 しゃぼん玉型タイムマシーンで消えて行く。


 現在に戻って一瞬だった、赤い火と白いコンクリートが見えた、

「うわぁっ、あっ・アッ・あっ・UWa〜!?……」同時にフロントが爆発し、高速道路のコンクリートの壁を撃破した、車の破片とコンクリートの破片が、車体と共に夕焼大橋の宙に舞い踊り出る!?……物事が一瞬過ぎて訳が解らなかった!?……声を出したのかも解らなかった!?……頭の整理も追い付かなかった!?……全てが超スローに動いているように感じた!?……現在と過去の映像がフラッシュバックのように見える!?……(……これって!?……)


 夕焼大橋の壁面を破った、高さ約55mのダイブが始まる。 

 そして約2.5秒後 球内は、ドッカッ、ボーと豪音を鳴らし、車を真っ赤な炎が、包み込んだ。

 真っ赤な流れ星が、峡谷に落ちて行った。

 そして、小さく成った赤いしゃぼん玉は、下の方で解除された。

 木々、岩肌が、車体を転がして、解体して行く。

 手の付けられない、暴れん坊の線香花火化して散らかして行く。

 幾度となく爆発して焼却して行く。


【また一人 パール フォー クローバーのメンバーの男一人が、何モノかにより、葬り去られた。 ドライブレコーダーの記録、見た人は、無し。 ニュースとして全国的に 又は、ネットニュースに取り上げられた。 暗闇に投げ込まれる】


       ☑ 


 突然だった!? 気が付いたら、透明な物体の中に居た。

 それも宙に浮いていた、さっきまで活字を書き込んで居た机が、下に見えていた。

(いったい何が起きているんだ)

 少しの間の静寂の中 

「お前は、優秀過ぎるんだよ。 【世の中には、知らない方が、いい事も あるんだよ】今の世の中の見納め時だな!? もう少し融通がないと……残念だな!?」


 容器の中に真っ赤な溶岩!?が流れ込んで来て人は、消えた、赤いしゃぼん玉。

 時折、白い玉や白い二本の太鼓の棒が上方に。 また小さな硬球が二つや二本の太鼓のバチが下方に見えていた。

 次第に赤いしゃぼん玉だけに成り、目の錯覚!?かのように全てが消えて無くなった。


 一匹狼のスクープ (誰も知らない特級のニュースのネタ)を隠し持っていた新垣 一弥は、データと共に消されてしまったのだった。

 その作業を行ったり、一匹狼の結果を見ていたのは、過去から、来た!?人間型の牛のマスクをかぶった、エジプト民族衣装を装った人物だった。 冷酷な悪魔マニア!?だった。

「腐っている世界は、洗浄しないとな、フフフフッ、生人と死人のバランスが必要なんだよ!?……」


I call myself the satan.

I am a real satan.


 右掌を軽く握り、左顎付近に持って行く!?……。



※《 雲の上は、いつも晴れ 》















  





 

 

 


 


 







 







 









  




 








  
















 

 











 








 









 




 















 

 








 



 







   

 

 

 





 



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