第208話 『過呼吸』はそれほど怖がらなくていい、らしい。
第206話 『適応障害』による『抑うつ』状態、だって
https://kakuyomu.jp/works/16816700429374523463/episodes/16817330656917768338
の続き、のようなものかな。
初めてクリニックを受診した1週間後の土曜日に、再診があったんだ。
特に症状が悪化したとかじゃなくて、おそらく、処方した薬の影響や、その後の状況を先生が知るためのものだと思うんだけど。
初診の時にね、
「涙もろくなったと感じることはありますか?」
って聞かれていて、
「いいえ」
って答えたものの。
そのちょっと前くらいからかな。
やたらと目に涙が滲む事は、確かにあったんだよね。
だけどそれは、
やだもう、まだ花粉症おさまらないの~?
目が乾燥しちゃってるのかな?
疲れ目で角膜傷ついちゃってる?!
最近風強い日が多いからねぇ。
って思っていたの。
だけど、なんか違ったみたい!(笑←笑い事じゃないけど)。
この話をしたら
「やっぱり気分的には落ちているんだね」
だそうです。
本人、あまり自覚は無いんだけどね。
ただ、金曜日だったかな。
お昼休み中に、ある人にものすごく会いたくなってね。
その人は、元は同じ職場の先輩で今は異動してしまって。
同じ建物内には居るんだけど、会おうとしないと会えないという。
永遠の25歳って自分で言っちゃうとか、もうほんとにお茶目で可愛くて、会うとものすごく元気を貰える年下の先輩。
その人に、無性に会いたくなってしまって。
「おいしいお菓子見つけたから、今度出勤が合う日に持ってくね!」
って、お菓子で釣って(爆)デートの約束を取り付けました(笑)。
最近どうしてるかな、元気かな、って思う事はあっても、こんなに会いたくなる事は無かったと思うから、やっぱり気分的に落ちてるっていう先生の言葉は正しいんだろうと思う。
本人、無自覚なんだけど(>_<)
ただね。
処方されたお薬の効果はでているようで(ちゃんと処方箋の通りに服用してます!)、仕事中にイライラが爆発したり、キーキー怒ったりすることが激減したかなぁと。
……ていうか。
わたし、もともとそんなには「怒」の感情は表に出ない人だったはずなんだよねぇ。
表に出ないというか、それほど「怒」の感情自体を継続しては持てない人。
今の職場に来てからなんだよねぇ、こんなに毎日キーキー怒るようになったのは。
やっぱり早く異動させてもらいたいなぁ。
そうそう。
それで、タイトルのお話。
あまりに「怒」の感情が持続してしまうとね、動悸がするようになったんだよね。
(その前から、眩暈やら突発性難聴やら過敏性腸症候群やら発症はしてたんだけど)
動悸がして、そして息苦しさを感じるようになったの。
だから、まずはかかりつけ医に行って、動悸を抑えるお薬を出してもらおうかなぁと思ってたんだけど、心療内科を受診することになったという訳。
だから当然、動悸の事も息苦しさの事も先生にはお話したよ。
そうしたら先生は、パルスオキシメーターでわたしの血中酸素濃度を測ったの。
その時も仕事の話をしていたから、動悸がしていて、脈拍も少し早くてね。
そしてなんと。
血中酸素濃度は、100%!
「素晴らしいね、100%」
って、先生は笑って仰っていたのだけど、その後にこうも言っていたんだ。
***************
おそらく、(酸素濃度が)振り切っちゃってるんだろうね。
いわゆる、『過呼吸』に近いものと思ってもらっていいと思う。
動悸がするってことは、一生懸命酸素を体に取り込んでいるということでしょう?
そうすると、二酸化炭素が減って、酸素が増えるよね。
実はね。
酸素はいくら増えても問題ないんだけど、二酸化炭素が減り過ぎてしまうと、苦しくなるんだよ。
苦しいと、一生懸命息をしようとしたり深呼吸しようとしたりするでしょう。
それ、逆効果なんだよね。
だからね、動悸がして息苦しく感じたら、細くゆっくり息をしてごらん?
楽になるから。
でもね。
『過呼吸』って、そう怖がることでもないの。
ひどくなると意識を失って倒れてしまう事もあるけど、意識を失ってしまうとね、呼吸は元に戻るんだよ。そうするとね、二酸化炭素の濃度も元に戻って、目が覚めた時にはスッキリしているんだよ。
だからね、何が言いたいかって言うと、『過呼吸』では死なないってこと。
そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。
***************
このお話を聞いたからかな。
まだ、動悸は時々するんだけど、怖くなくなったせいか、息苦しさは前より無くなった気がするんだ。もちろん、言われた通りに『細くゆっくり息をする』ことを心掛けているのもあるとは思うんだけどね。
最悪、このまま動悸が激しくなって息が苦しくなって倒れたとしても、死ななきゃいいや。
って割り切れたのも、大きいと思うんだ。
すごいよね、精神科のお医者さんて。
こうやって少しずつ、不安を取り除いてくれるんだもん。
本当に、有難いなぁって、思う。
だからね。
もし、『過呼吸』状態になっても、焦らなくて大丈夫。怖がらなくて大丈夫。
苦しいとは思うけど、『細くゆっくり息をする』ことを心掛けて。
『過呼吸』で死ぬことは無いみたいだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます