【繰り返し】
@Rute
第1話 悪夢への誘い
【繰り返し】(オリジナル・死ネタ)
「っがぁ!?」
…ゆ、夢…か…?
…息が苦しい、汗びっしょりの状態で俺は、
さっき見ていた『地獄』を思い出す。
「…ここは…え、どこだここ!?」
眠りについて暫くすると、
まさに『謎の場所』と呼ぶのが相応しい空間にたどり着いた。
暗く寂しい、一瞬、自分が死んでしまったのかと思ったくらいだ。
俺はその『謎の場所』を延々と彷徨い続けた。
結局、得られたものは何もなかったが。
歩き疲れて一休みしていた…その時だった。
除夜の鐘を彷彿とさせる大きな音が響き、
世界が更新されるように赤色へと変わっていったのだ。
溶岩の海、荒れ狂う風、炎が立ち上る足場。
まるで…
「地獄、だ…」
俺は今起こった一瞬の出来事をただ何もせず見ていた。
当然、炎に呑まれる。
気付くまでに経った時間は微々たるものだったが、もう遅かった。
全身が焼ける音、血と肉で真っ赤に染まる視界、
肺を蝕む炎の空気がこれまた一瞬で出来上がった。
「…あ…」
声も出せない…終わった。
俺の意識はそこで途切れた。
…それで今に至る、というわけだ。
「何だったんだ…」
ただ一つだけ分かることは─
【繰り返し】 @Rute
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