第4話 転校して来た苺
翌日になった。
俺は起き上がってから.....まだ薬の影響で寝ている夕日を見つつ。
そのまま学校に行く準備をしたりする。
朝食と昼食を作っておかなければ、と思いながら動く。
夕日が目が覚めた時に食べれる様に。
「.....ん?」
そんな感じで用意をしていると。
メッセージアプリから何か入っていた。
それは佐藤さんから、だ。
夜中に打った様で.....気が付かなかった。
俺は首を傾げながらその文章を読む。
(今日は有難うございました。.....その。.....えっとですね。私、今度転校してこの近所の渋谷高校に来るんです。.....だからもっと貴方に会えると思います)
俺はビックリした。
何が驚きなのかというと。
その渋谷高校だが俺が通っている高校だ。
つまりその高校に転校して来るという。
だから俺は驚きを隠せない。
「そうなんだな.....」
笑みを浮かべながら俺は返事を打ってからスマホを閉じる。
それから調理を開始してから。
そのまま準備をして.....俺はそれから学校に登校し始める。
すると.....途中で山根大吾(やまねだいご)の様なやつを見つけた。
俺の友人の腐れ野郎だ。
「山根」
「.....おう」
「.....どうしたお前。何でそんな奴れた顔をしている」
「聞いてくれ。.....女子にまた振られた」
「.....そうか。それはまた.....ややこしいこったな」
他人事だな。
殺すぞハゲ、と言ってくる黒縁眼鏡の青年。
顔立ちはそこそこのイケメン。
そばかすのある様な感じだ。
俺はそんな野郎に対して、お前がまたちょっかいをかけたんだろ?、と聞く。
それに段階も踏まずに告白したら嫌われるに決まっている。
「.....お前は馬鹿なのか?段階も踏まずにやればそうなるに決まっているだろ」
「あのな。俺は段階を踏んでいます。.....そうそう昔みたいなミスをするかよ。だから今度は大丈夫だって思ったんだよ」
「.....あのな.....」
そういう問題じゃねーよ。
とにかく互いに心が通じ合わないと駄目だろ。
俺は額に手を添えながら.....盛大に溜息を吐いた。
すると背後から、あの、と声が。
俺達は?を浮かべて背後を見ると。
そこに.....真新しい制服を着た佐藤さんが立っていた。
「.....お、お早う御座います」
「.....あ。お早う。.....転校初日か」
「そうですね。.....羽鳥さんの顔が見れて嬉しいです」
「.....そうか」
山根が、ha?、的な感じで俺を威圧していた。
黒のオーラを出しながら、だ。
何か誤解してらっしゃるなコイツ。
思いながら山根をジト目で見る。
佐藤さんは、こちら様は?、と聞いてくる。
そんな佐藤さんに、コイツは粗大ゴミだ、と紹介した。
「なんでそんな感じで紹介するんだ!!!!!アホかぁ!!!!!つーか!!!!!裏切り者ォ!!!!!」
「山根。誤解しているぞお前は」
「うるちゃい!!!!!美少女に好かれるとか!!!!!死ねぇ!!!!!」
そのまま山根は自己紹介もせずに駆け出して行った。
あのアホめ、と思いながら佐藤さんを見る。
佐藤さんは赤くなっていた。
満更でも無い様な顔で、である。
俺は?を浮かべながらも一応謝った。
「.....御免な。勘違いさせてしまって」
「いえ.....それに.....そ、そう見えるんですかね?」
「.....え?」
「.....い、いえ!何でも無いです!」
佐藤さんはモジモジしながら.....嬉しそうな顔をした。
俺はその姿に???を浮かべつつ。
ハッとしてから。
そういえばアイツだけど山根大吾っつーんだ、と答えておいた。
佐藤さんは、面白い方ですね、と満面の笑顔を浮かべる。
「.....あ、えっと羽鳥さん」
「.....何だい」
「.....私.....山根さんには言われましたが可愛いですか?」
「.....え?.....そ、そりゃまあ」
「.....あ、有難う御座います!」
笑顔でそのまま俺に頭を下げる佐藤さん。
そして笑顔じゃなくて満面の笑顔を浮かべた。
俺は?を浮かべながらもその様子に笑みを浮かべる。
さて.....山根のアホの誤解を解かないとな。
誤解を解いて誤解を解いてってって感じか?
あのアホめ。
「.....羽鳥さん」
「.....ん?」
「.....私、貴方に出会って良かった」
「.....何だ?いきなり。.....おかしな佐藤さん」
「.....いえ。.....何でも無いです♪」
それから俺達は学校に登校する。
因みに山根のアホだがクラスメイトに暴露していた。
俺が美少女と付き合い始めた事を、だ。
とんでもない嘘を吐きやがってあの馬鹿。
お陰様でクラスの男子に殺され掛けてんぞ俺。
☆
「山根」
「.....何だ」
「.....俺はお前と友人を辞めようと思う」
「.....おう。殺すぞ」
「.....は?お前の蒔いた種だからな。良い加減にしろよ」
そんな感じで睨み合いながら会話をする俺達。
4時限目の昼休み。
クラスメイト達は相変わらず俺を狙っている。
食堂に行こうかな.....マジに。
思いながら山根を見る。
「俺と友人を辞めると?やってみやがれ。.....俺は号泣してやる。泣き叫んでやる」
「プライドっちゅーもんは無いのかお前には.....」
「無いぞ」
「.....」
コイツ.....。
そんな感じで居ると。
オイ羽鳥。何か女子が用事があるってよ、とクラスの山田が言ってきた。
俺は言われて教室の入り口を見る。
そこに.....何故か佐藤さんが後ろに手を回して立っていた。
え?、と思いながら俺は目を丸くする。
「.....お前.....やっぱ付き合っているの?」
「違うっつってんだろうがボケ」
ジト目の山根に言いながら佐藤さんに駆け寄る。
何の用事だろうか、と思いながら、だ。
すると佐藤さんは俺を見た。
そして、お。お昼ご飯はどうしました?、と聞いてくる。
「.....え?今から食堂に行こうと思ったけど」
「.....じゃ、じゃあ.....お昼.....お弁当作りました。.....い、一緒に食べませんか」
「.....え?」
時もクラスメイトも凍った。
全てが、だ。
次の瞬間だが冷凍のマンモスでも暴れ出したかの様にクラスメイトは怒号を上げた。
はァん!!!!?、と、だ。
女子達は、きゃー!、と言っている。
俺はその事に直ぐに佐藤さんの手を握って退避させる。
そして俺も逃げた。
どういう事だ!?、と思いながら、だ。
屋上に逃げ込んだ。
コンビニでバイトをしている俺だが必ず俺の元でショートケーキを買って行く美少女が居るのだが?(改訂版) アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。コンビニでバイトをしている俺だが必ず俺の元でショートケーキを買って行く美少女が居るのだが?(改訂版)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます