第87話 うるは宣言


 第2試合


 夢奈はトップはブラジャーボトムはショートパンツに素足


 うるはは見た目は白のプリーツスカートに白いニットのセーターだがブラとショーツは脱いだ状態でスタートになる。



 持ち点はまた50000点に戻る。


 席の順番は夢奈、来夢、一斗、うるはとなり、親も同じ順番で回っていく。


 第1ゲームは夢奈の親だ。


 開始早々一斗がリーチをかける。


 どんな役で上がるか分からないため悩みようがない。


 開き直ったうるはが切った牌が当たりでいきなり12000点だった。



 「お兄ちゃんのばか・・・」


 「これは勝負なんだうるは」


 「右のソックス脱がして」


 一斗は優しく脱がしてあげる。



 第2ゲームは来夢が親だ。


 4巡目には来夢がリーチをかける。


 親の点数は2倍のため一斗以外は当たらないような牌しか切らない。


 そのゲームは誰も上がる人はいなくてそのまま来夢の親が続く。



 そして次ゲームの5巡目に来夢がうるはから8000点の上がりを直撃する。


 「神無月君のばかぁ」


 「高梨・・これはゲームなんだ」


 今度は来夢がうるはの左足のソックスを脱がしてあげる。


 うるはとしては完全に行き詰った。


 上はセーターのみ下はスカートのみその下は何も着ていない。


 1万点負けるとどちらかを見せなくてはならないし2万点負けると全裸になってしまう。


 もちろん1万点勝てば1つ取り戻すことはできるが・・・。



 次のゲームは夢奈が3000点の手を上がって全員から1000点ずつ持って行った。


 次は一斗が親だった。


 この試合でもトップの一斗は無理しなくてもいいはずだが捨て牌からしてかなり高い点数の手ができているようだ。


 そして、うるはも起死回生の逆転の手が出来上がりつつあった。上がれば20000点といった手をテンパイして上がり牌が出てくるのを待っていた。


 そしてこの兄妹対決は・・・・一斗の勝ちだった。


 うるはが捨てた牌が高めに入り親の一斗は20000点


 うるはは全部脱ぐことになった。


 「おにいちゃん・・・・私のこと憎かったのね?」


 「いや・・そんなことはないよ?」


 「でも、お兄ちゃんにならいいよ・・・・」



 そう言うとうるははセーターをゆっくりと脱ぎ始める。


 うるはの形のいい胸が隠すものもなくあらわになる。


 一斗と来夢の視線がその胸に吸い込まれる。


 「高梨・・・きれいだよ」


 「や・・恥ずかしい」そう言って右手で胸を隠す。


 そして、器用に左手だけでスカートを脱いでいく。


 女の子らしい丸みを帯びた腰と女の子の部分がみんなの目に入る。


 「だめ・・・」そう言って左手で女の子の部分を隠す。


 お兄ちゃんと神無月君に見られてる。


 それだけでうるはは体の敏感な部分が全部とろけてしまいそうだった。



 それでもどうにか自分を保つ。



 夢奈が察してくれたのかコートをうるはの肩からかけてあげる。


 「うるはの独走ね」ブラジャー姿の夢奈がうるはをたたえる。


 「どうせ弱いもん」


 ゲームは終了となったのでうるはと夢奈は服を着ていく。



 服を全部着た後うるはがみんなに話したいことがあると言ったので3人はうるはに注目する。



 「私、高梨うるははお兄ちゃんを高梨一斗さんのことを愛しています」




 「神無月来夢君のことも大好きです」



 「幼なじみの鈴木涼葉のことも好き、いつも頼りにしているから」



 「弟の高梨陸翔も好き、かわいい」



 「近所に住んでいる山本亀黄さんっていうニートの人も好き、何回も助けてもらっているんだ」



 「いつか自分に1人だけ特別の人ができるのかもしれないけど今はみんなが大切で大好きです」




 一生懸命考えていたのか、宣言して涙ぐんでいるうるはを一斗と来夢と夢奈が抱きしめてあげた。



 fin

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高梨うるはは少女である ~ヴァーチャル恋愛ゲームにドはまりした女子高校生の物語~ (うるはバーチャル!) 海乃 果(うみの はて) @uminohate

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