きつねとたぬきの隠し事
朝山力一
きつねとたぬきの隠し事
むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんがおりました。
「婆さんや、今日はタケノコ掘りに行こうかの」
「爺さんや、わたしは山菜をとってくるからね」
このふたり、仲睦まじいその姿から、夫婦と間違われることもあるそうな。だけども本当は、爺さんはやもお、婆さんも未亡人で、
「今日はタケノコを天ぷらにしちゃる」
お爺さんは張り切っていました。
村一番のそば打ち名人であるお爺さんのおそばは、村でも大層人気でした。
「キノコも採れるとありがたいんじゃけど」
お婆さんは、山菜うどんをこしらえようとしていました。
村一番のうどん名人であるお婆さんのおうどんは、村でも大層人気でした。
「熊に気いつけてな」
爺さんが軽く手を挙げてこたえ、西へ歩き始めました。
道中、川沿いをのんびり歩いていると「今日はええ天気じゃ」と、つい声が出てしまいました。
そんな不穏や険悪とは無縁の田舎道に、なにやら、異様なものが横たわっています。
「やや、あれは」
たぬきでした。
それも、干からびたたぬきです。
続きはこちら↓
https://mazenta0.blogspot.com/2022/04/novel-kitsunetotanukinokakushigoto.html
きつねとたぬきの隠し事 朝山力一 @mazenta
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます