ごきげんよう、完結おめでとうございます、そして今日まで楽しませて頂き、本当にありがとうございました(ステータスは連載中、ですが、完結ですよね?)。
そうか、白亜紀の動植物は、現代の地球の気候は適応できないのか。
それでも、過去に捉われて一緒に先祖返りしてしまう動植物(昆虫も、なんですね)や人間達。
渡会さんも過去へ戻る様子、けれど静馬さん、ニカさんは大丈夫そう。
本文中では明らかになりませんでしたが、過去、幸せだったあの頃に戻りたいと願い祈り、けれどそれは果たせないのだ、辛くとも、悲しくとも前へ進むしかないのだと覚悟(というよりも諦念を伴った執念なのかしら?)を持った人間だけが、変化を拒めるのかもしれないな、とふと、思いました(きっと違っているのでしょうね、ごめんなさい)。
何より、「東京」という歴史を積み重ねた、様々な事件や事象を呑み込み続けた土地自体が意識をもっているのでは、という推測には、背筋がゾクリとするような静かな衝撃を受けました。
こんなに上質なSF作品、そして心理劇を楽しめたことは、本当に望外の喜びでした。
ありがとうございました。
作者からの返信
完走していただきありがとうございます!
実は主人公たちが無事な理由に関してはあえて明言せず、考察の余地を残していたのですが……なかなか鋭い考察です!
何が正解なのかは伏せておきますが、その考察も一つの可能性としてはありです。
あらためて、ここまで長い作品を読んでくださり、本当にありがとうございました!
ケツァルコアトルスをチョイスするところが渋くていいですね。あの化け物じみた歪なシルエットの生物のインパクトが、反って緊迫した場面を文面から思い描くことに一役買っているなと感じました。
それだけでなく、存在するはずのないノスタルジーに囚われた人間模様の描写が、もどかしくも美しい人間賛歌を感じました。特に好みだったのは、それに音楽を絡めていたところです。
メタ的に言ってみれば、白亜紀に惹かれること自体がそれそのものなのですね。
作者からの返信
ありがとうございます!
いつかケツァルコアトルスと戦う小説を書いてみたいという願望が一つ叶いました。
仰る通り、音楽も本作では重要なファクターとして機能するよう、構成してみました。登場する音楽を聴きながら楽しんでいただくのも一つの手かもしれません